「人中黄」の版間の差分

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*大竹を切り一方は節を残し、大甘草を満ち入れ、丸き木、長さ一寸ばかりなるを以ってこれを塞ぎ、蝋を以ってその間を塗り塞ぎ糞壺の中に浸して置く。一ヶ月後取り出し晒乾す。すなわち人中黄なり。<ref>[http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/fx9/image/03/fx9s0069.html 京都大学附属図書館所蔵 富士川文庫セレクト 『用薬須知続編』 [v.3, pp. 6-7<nowiki>]</nowiki>]</ref>
}}
 
== 日本における人糞の薬 ==
[[漢方薬]]では人や動物の大便・小便が薬または薬の原料として一般的に用いられるが、中国から[[漢方医学]]が伝わった日本でも、人糞を使った薬を用いていた。
「人屎(ひとくそ)」の名で『新修本草』や『本草綱目』に収載されており、『和名抄』では「久曽(くそ)」、『多識編』には「比登乃久曽(ひとのくそ)」の名で記載されている。解毒作用が知られており、臨床応用では産後陰脱(産後の[[子宮脱]])のほか、蛇咬(蛇に咬まれた時)、痘瘡(天然痘)、鼻血に用いられた。
*「[[破棺湯]]」別名「[[黄竜湯]](おうりゅうとう)」は[[人糞]]を乾燥させ粉末にし、煎じて飲み薬とした。<ref>937年「[[倭名類聚抄]]」「疾病部」</ref>
*「[[本草和名]]」では'''人屎'''(ひとくそ)という項で人糞の様々な効能を紹介している。<ref>『[[本草和名]]』深根輔仁撰</ref>
*[[徳川光圀]]の命により編纂された「[[窮民妙薬]]」では'''蚕の糞、鼠の糞、黄牛の糞、猫の糞、馬糞、竹の虫糞、兎の糞、牛の糞、童子の大便'''と材料は多彩で、「河豚の毒を解す妙薬」の項には人糞を用いる方法が記されている。「胸虫の薬」の項では「'''童子の大便干し、粉にして丸じ、生姜汁にて用い吉'''」とある。<ref>「窮民妙薬(1693年)」穂積甫庵</ref>
*「[[和方一萬方]]」に「指腫たるを治る方」として「'''人の糞を器に入れ その上を厚き紙にて張り痛指の入程穴をあけて その内に指をさし入あたたむべし'''」とある<ref>「[https://books.google.co.jp/books/about/%E6%B0%91%E9%96%93%E6%B2%BB%E7%99%82.html?id=f5koNwAACAAJ&redir_esc=y 和方一萬方]」村井琴山 ISBN 4760302034</ref>
*「[[用薬須知続編]]」の二巻には人糞を利用したさまざまな薬が記されている。「'''男子屎尖'''」(男性の糞の、とがった端の部分)<ref>[http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/fx9/image/02/fx9s0063.html {{Wayback|url=http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/fx9/image/02/fx9s0063.html |date=20160126172735 }} 京都大学附属図書館所蔵 富士川文庫セレクト 『用薬須知続編』 [v.2, pp. 52-53<nowiki>]</nowiki>]</ref>「'''熱糞堆'''」(人の糞が重なり熱くなったもの)<ref>[http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/fx9/image/02/fx9s0063.html {{Wayback|url=http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/fx9/image/02/fx9s0063.html |date=20160126172735 }} 京都大学附属図書館所蔵 富士川文庫セレクト 『用薬須知続編』 [v.2, pp. 52-53<nowiki>]</nowiki>]</ref>「'''焼人糞'''」(人の糞を焼いたもの)<ref>京都大学附属図書館所蔵 富士川文庫セレクト 『用薬須知続編』 [v.2, pp. 54-55]</ref><ref>{{Cite web |url=http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/fx9/image/02/fx9s0038.html |title=京都大学附属図書館所蔵 富士川文庫セレクト 『用薬須知続編』 |accessdate=2016年1月19日 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20160126203108/http://edb.kulib.kyoto-u.ac.jp/exhibit/fx9/image/02/fx9s0038.html |archivedate=2016年1月26日 |deadlinkdate=2019年4月 }}</ref>
 
== 昭和の民間療法 ==