「セファロスポリン」の版間の差分

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第1世代薬と第3世代薬がそれぞれ1種類あれば十分と考えられている。外来注射薬としてはセフトリアキソン(CTRX、商品名ロセフィン)が1日1回投与可能なためオプションとして用いられる。
;第1世代薬
第一世代薬は皮膚、軟部組織感染症(SSTI)、歯科治療時などで用いられる。SSTIは黄色ブドウ球菌やレンサ球菌が原因であるためグラム陰性桿菌をカバーする必要性は乏しい。セファクロル(商品名ケフラール)は血清病の副作用があるためセファレキシン(商品名 ケフレックス)などがよく用いられる。顔面の蜂窩織炎や咬傷ではグラム陰性桿菌をカバーする必要があるため第3世代薬を用いる。
;第3世代薬
顔面の蜂窩織炎、咬傷、市中肺炎で用いられる。市中肺炎の原因である肺炎球菌、インフルエンザ菌、モラキセラカタリラーリス、マイコプラズマ、レジオネラ、クラミジアのうち前者3つをカバーできる。そのためアジスロマイシンなどマクロライド系抗菌薬を併用すればほぼすべてをカバーできる。セフジトレン ピボキシル(商品名メイアクト)200mg1日3回、[[アジスロマイシン]](商品名ジスロマック)500mg1日1回の併用療法がよく知られている。