「エラストマー」の版間の差分

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'''エラストマー'''(elastomer)とは、英語の「elastic([[弾性]]がある、伸縮性がある、引き伸ばされても元に戻る)」と「polymer([[重合体]])」を組み合わせた造語であり、すなわち、弾性を持った[[高分子]]の総称のことである。例えば[[ゴム]]がこれに当たる。
'''エラストマー'''(elastomer)とは[[弾性|ゴム弾性]]を有する[[工業]]用材料の総称。
 
「elastic(弾力のある)」と「polymer([[重合体]])」を組み合わせた造語。
 
== 熱硬化性エラストマー ==
'''熱硬化性エラストマー'''(thermosetting elastomer)とは、ある一定の温度範囲において、熱を加えても軟化すること、比較的[[耐熱性]]が高いタイプのエラストマーのこと。一般に「ゴム」と呼ばれるのはこのタイプである
(Thermosetting Elastomers)
 
ある一定の範囲において、熱を加えても軟化することが無く、比較的[[耐熱性]]が高いエラストマー。一般に「ゴム」と呼ばれるのはこのタイプ。
=== 加硫ゴム ===
{{main|ゴム}}
[[原材料]]に[[加硫|加硫剤]]を混錬したのち加熱することで得られるもの。狭義の[[ゴム]]。
 
[[原材料]]に[[加硫|加硫剤]]を混錬したのち後に、加熱することで得られるもので、狭義の[[ゴム]]がこれに当たる
 
* 天然ゴム
* 合成ゴム
 
=== 熱硬化性樹脂系エラストマー ===
* [[ポリウレタン|ウレタンゴム]]の一部
* [[シリコーンゴム]]
* [[フッ素ゴム]]

などがある
{{main|ゴム}}
 
== 熱可塑性エラストマー ==
'''熱可塑性エラストマー'''(thermoplastic elastomer)とは、熱を加えると軟化して[[流動性 (合成樹脂)|流動性]]を示し、冷却すればゴム状に戻る性質を持ったエラストマーのこと。その性質から、材料を加熱して[[射出成形]]するによって迅速に成型加工を行なえる利点がある。反面、熱によって容易に変形するため、耐熱性を要する用途には適さない。なお、Thermoplastic Elastomerを、'''TPE'''や'''TPR'''と略記することもある。
(Thermoplastic Elastomers : TPE) TPR と表記されることもある。
 
* [[スチレン|ポリスチレン系]](略称:TPS)
* [[アルケン|オレフィン/アルケン系]](略称:TPO)
* [[塩化ビニル|ポリ塩化ビニル系]](略称:TPVC)
* [[ポリウレタン系熱可塑性エラストマー|ポリウレタン系]](略称:TPU)
* [[ポリエステル系熱可塑性エラストマー|ポリエステル系]](略称:TPEE 或は TPC)
* [[アミド|ポリアミド系]](略称:TPAE)
 
などがある。
熱を加えると軟化して[[流動性 (合成樹脂)|流動性]]を示し、冷却すればゴム状に戻る性質を持つエラストマー。[[スチレン]]系(略称TPS)、[[アルケン|オレフィン/アルケン]]系(TPO)、[[塩化ビニール|塩ビ]]系(TPVC)、[[ポリウレタン系熱可塑性エラストマー|ウレタン系]](TPU)、[[ポリエステル系熱可塑性エラストマー|エステル系]](略称 TPEE 或は TPC)、[[アミド]]系(TPAE)などがある。[[射出成形]]によって迅速に成型加工を行なえる利点があるが、熱によって変形するため耐熱性を要する用途には適さない。
 
== 関連項目 ==
* [[ゴム]]
* [[合成樹脂]]
* [[熱可塑性樹脂]]