「パルメニデス (対話篇)」の版間の差分

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=== パルメニデスとアリストテレスの対話(予備練習) ===
パルメニデスはまず、「'''「一」'''が'''ある'''ならば」という前提の下で、'''「一」'''がどうであるのかの考察を(否定的帰結(~でない)・肯定的帰結(~である)の両面で)進め、続いて同じ前提の下で'''「一」以外'''がどうであるかの考察を(肯定的帰結・否定的帰結の両面で)進める。続いて「'''「一」'''が'''ない'''ならば」と前提を'''否定形'''にしつつ、'''「一」'''がどうであるのか、'''「一」以外'''がどうであるのかを(肯定的帰結・否定的帰結の両面で)考察していく。
 
その結果、帰結において同じような内容が'''肯定'''も'''否定'''承認・容認される格好なり、最終的に「「一」があるとしてもないとしても、「一」と「一」以外は、「自分自身に対する関係」と「相互の関係」において、「あらゆる仕方」で「あらゆるもの」であるとともにまたないのであり、そう見えるとともにまた見えないことになる」という奇妙な結論付けられに至ることになる。
 
*'''「一」'''が'''ある'''ならば