「零 (ゲーム)」の版間の差分

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**「約束」:異伝<ref name="ending"/>。難易度「FATAL」でこの結末になり、虚に落ちようとしていた繭に駆け寄る澪。すると澪に憑依していた八重の残留思念が澪から離れ紗重と向き合う。長い時を経てようやく再会できた2人は、二度と離すまいとしっかり手を繋ぎ、虚の淵から身を投げた。澪は紗重に引きずられるように転落しかけた繭を慌てて抱き留める。手を繋いだまま、翅を広げた蝶のような姿で虚の底へ落ちていく八重と紗重の姿が消えた次の瞬間、虚の底から紅い蝶の群れが舞い上がる。ようやく村は瘴気から解放され、空へと昇っていく紅い蝶の群れを、立花家の3人を始めとする「大償」の犠牲者たちが穏やかな表情で眺めていた。紅い蝶に導かれ村の出口に辿り着く澪と繭。澪は「繭が足を怪我したあのとき、手を繋いでいればとずっと後悔していた」と打ち明け、繭は「あの時、澪と離れ離れになることが怖かった。でも、澪はあれからずっと一緒に居てくれた」と答える。繭の手を強く握りしめて澪は誓った。「私たちは一つになれないかもしれないけど、もうこの手は離さない」と。
* '''眞紅の蝶'''
**「陰祭(かげまつり)」:異伝<ref name="ending"/>。条件を満たした上で、最終ボスである縄の男の撃破までに五分以上経過すると発生。澪は繭の居る最深部に辿り着くのが遅れ、黄泉の門「虚」からの瘴気の噴出、更なる「大償」はもはや避けられなくなっていた。澪が間に合わなかったことに失望し、虚の辺に座りながら「逃げれば助かったのに」と告げる繭に、「1人で痛みの中を生きるくらいなら、一緒にいるよ」と返し寄り添う澪。「今度は一緒に落ちようか」という澪の言葉に心中を決意する躊躇わないほどの自分への思いを感じた{{Refnest|group="注"|このエンディングは澪も繭に対して執着を抱いていることを明確に告白するという点で、「紅い蝶」エンディングの繭の告白に対する返答の要素を含んでいるとされている<ref name="ending"/>。}}繭は心を動かされ、澪を抱き締めた。刹那の瞬間、2人は揃いの[[浴衣]]を着て暮羽神社の陰祭に出掛けた夢を見ていた。先を行く澪に不自由のない歩調で追いつく繭。そして夜空一面が灯篭飛ばしと[[花火]]で彩られるさまを二人で眺めながら、「こんな日が、ずっと続くといいのにな…」と思う澪。場面は切り替わり、蔵の中の樹月の指から紅い蝶が離れて格子の隙間から飛び去ってゆく。その先からは夜空を覆いつくさんばかりの大償の暗雲が迫ってくる。虚の辺には、両手をつかみ合って眠っているかのような澪と繭が遺されていた。
**「凍蝶(いてちょう)」:異伝<ref name="ending"/>。紗重の怨霊を退け、「もうどこにも行かないで」と繭に縋る澪。そんな澪を見た繭は自分達を一つにするために、澪の両手を自分の首へと持っていく。しかし、我に返った澪は手を振りほどき儀式を拒絶する。儀式を拒絶した澪への憎しみと、そんな澪の優しさがい澪だから好きなのだという相反する思いに引き裂かれ、絶望した繭は「一つになれないなら…ずっと苦しいままでいい、ずっと地獄でいい…」と呟き、泣きながら狂笑を始める、その姿は村を彷徨っていた紗重の怨霊と相違ないものだった。呆然と繭を見る澪。すると彼女の脳裏にはあの滑落事故の情景が蘇ってきた。滑り落ちた直後の繭は、痛みに泣きつつ嬉しそうな微笑みも浮かべていたのである。「ずっと一緒にここにいよう…」と、澪の首に手を添える繭。静寂の後、遺骸で埋め尽くされた黒澤家の大広間を一頭の紅い蝶が弱々しく舞う。その先には目を見開いたまま動かない澪を膝枕する繭の姿があった。[[クロージングクレジット]]後、場面は2階の雛壇の間に切り替わる。繭は楽しげに「膝の上に置いた澪の頭」の唇に紅をさすと、愛おしそうにその頬に口付けをするのだった。
* '''刺青ノ聲'''
**「エンディング1」:異伝<ref name="ending"/>。難易度は問わずに初プレイでこの結末になる。ほぼ「2」と同じだが、サイドストーリーで「鏡華の耳飾り」などを入手できないため一部人物の安否などが異なる。