「サッポロ生ビール黒ラベル」の版間の差分

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== 容器 ==
[[ファイル:Sapporo-Kuro-Label 2007 Arima Memorial.JPG|thumb|第52回[[有馬記念]]の記念デザイン缶]]
「サッポロびん生」は当初からの大瓶(633ml)に加え、[[1978年]]3月15日には大阪地区を皮切りに中瓶(500ml)、同年4月3日にはジャイアンツ(1957ml瓶)を発売開始。小瓶(334ml)の発売は[[1981年]]5月であった。小規模な飲食店向けには、[[1979年]]に10[[リットル]]のサンケイ樽を、首都圏を皮切りに投入。1980年4月には家庭向け3リットルのアルミ樽(愛称「ミニコンパ」)を発売開始した。1979年にはアサヒが先行して同容量の「ミニ樽」を発売しており、この時期には各社が家庭向け樽製品でしのぎを削った。サッポロは、[[東レ]]・[[吉野工業所]]と共同開発した世界初の[[ポリエチレンテレフタラート|PET樹脂]]製樽型容器「サッポロ樽生2リットル」(愛称「2リッ樽」)を1981年3月に発売。1981年の売り上げが1400万本を記録するヒット商品となった。翌年には、[[パイロットインキ]]が開発した[[サーモテープ|感温インキ]]を使用し、中身の温度が10℃以下になると「飲み頃です」の文字が浮き出る工夫が加えられた。1982年には1.5リットル、3リットルのラインナップが加えられたが、PET樹脂のリサイクルが進んでいなかったことから、[[1992年]]([[平成]]4年)にはアルミ容器に変更された。小容量商品では、1980年に「サッポロびん生 たる型小びん300mlぐい生」(愛称「サッポロぐい生」)を発売開始した。グラスを使わずに手軽に飲める広口ボトルで、従来ビールの扱いがなかった[[立ち食いそば・うどん店]]や[[雀荘]]、[[喫茶店]]などでも販売された。広告には[[滝田栄]]を起用し、1980年には当初の目標100万箱に対し320万箱を売り上げた。1982年にはさらに小容量の「サッポロ生ひとくち」(200ml瓶)を発売開始した<ref name="sapporo569">『[[#社史|サッポロビール120年史]]』p569-571</ref>。缶製品では、1980年5月に「サッポロ缶生1リットル」をスチール缶で発売。同年9月には500ml、1981年6月に350ml、1982年4月に750ml、1983年4月には250ml樽型スチール缶の「サッポロ缶生子樽」と順次ラインナップを拡充した<ref name="sapporo571">『[[#社史|サッポロビール120年史]]』p571-572</ref>。1984年3月より650mlスチール缶の「サッポロカップ<生>」を発売したが、シルバー基調のデザインが話題となった反面、ほぼ大瓶1本分のビールは缶で飲むには量が多く、さらに缶詰のようなフルオープン缶<ref>現在カナダやベトナムで生産されているシルバーカップ缶は、フルオープン缶から通常の缶と同様の[[イージーオープンエンド|ステイオンタブ]]に変更されている</ref>だったことから、缶のまま泡がない状態で飲みきらないといけないため、日本では売れ行きは不振だったものの、同年10月に北米向け輸出を開始したところ、好評だったことから、現在は輸出専用商品として存続している<ref name="toshi1985">{{Cite web |date= |url=http://www.sapporobeer.jp/toshidensetsu/vol07/index.html|title=サッポロ年伝説 - 1985年の年伝説|publisher=サッポロビール|accessdate=2019-05-02}}</ref>。2000年には450mlボトル缶を「ショットボトル」と名付け、4月28日より東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県・茨城県・栃木県・群馬県で先行販売を開始<ref>{{Cite press release |title=「サッポロ生ビール 黒ラベル ショットボトル」 発売|publisher=サッポロビール|date=2000-03-29|url=http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000000028/index.html|accessdate=2019-05-02}}</ref>し、6月28日より全国販売<ref>{{Cite press release |title=「サッポロ生ビール 黒ラベル ショットボトル」 全国発売へ|publisher=サッポロビール|date=2000-05-23|url=http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000000042/index.html|accessdate=2019-05-02}}</ref>となり、2000年代中頃まで販売された。
 
ラベルデザインは、当初は外周に「SAPPORO DRAFT BEER」等の英語の文言、内側に黒字に金色で[[スター (記号)|★印]]、その下に[[リボン]]状の地に「サッポロビール」の片仮名のロゴ、下部に「生」と書かれたものであり、黒ラベル復活時も形状変更以外は小幅な変更にとどめ、外周の表記を「SAPPORO ORIGINAL DRAFT BEER」に変更し、生の両側に「BLACK」「LABEL」と表記するにとどめた。1997年1月製造分より黒ラベル復活後では初のフルリニューアルが行われ、缶は白地に★印の周囲が黒地に、瓶では黒地に金の★印が描かれ、「SAPPORO」のアルファベット、★印の左右に麦の穂の図案、「黒ラベル」と表記された中央リボンが★印を取り囲むデザインに変更され、海外では中央リボンの表記を「DRAFT BEER」や「PREMIUM BEER」に変更して2011年頃まで使用され続けた。2001年2月下旬製造分より日本独自のラベルデザイン<ref>缶側面や瓶のバックラベルに輸入元がシールを張り付ける形で対応していた国では、そのままのデザインで輸出していた</ref>となり、缶は白地に黒の円形の中に★印、瓶では黒地に金の★印が描かれ、いずれも★印の左右に麦の穂の図案。ロゴはリボンを廃しアルファベットで「SAPPORO」「DRAFT BEER」のアルファベットが取り囲む、シンプルなデザインに改められた<ref>{{Cite press release |title=サッポロ生ビール黒ラベル パッケージデザイン変更について|publisher=サッポロビール|date=2001-01-17|url=http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000000500/index.html|accessdate=2019-05-02}}</ref>。2004年には、「SAPPORO」「DRAFT BEER」を独立させ、★印と麦の穂の図案の下に配置したデザインとなった<ref>{{Cite press release |title=「サッポロ生ビール黒ラベル」のデザインリニューアルについて〜好評の中味はそのままに、☆のシンボルを強調〜|publisher=サッポロビール|date=2004-01-14|url=http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000000500/index.html|accessdate=2017-04-02}}</ref>。2006年年初製造分に麦芽・ホップの協働契約栽培化が完了したことから、1月25日より(瓶は1月下旬製造分より順次)下部に「麦芽・ホップ協働契約栽培100%」の文言を緑色(瓶は金色)の帯で記載し、「生」の大書きを廃し、缶のロゴ下の英文を緑色に変更し、缶は緑色で、瓶は金色で大麦の穂を大きくあしらったデザインを1年間採用した<ref name="renewal2006" />。2007年1月下旬(瓶は3月上旬)製造分より麦穂と「SAPPORO」の下の「DRAFT BEER」を廃して★印を大きく配し、以前とは異なる書体で「生」の大書きを復活させたデザインに変更した<ref>{{Cite press release |title=「サッポロ生ビール〈黒ラベル〉」のパッケージデザイン変更のお知らせ|publisher=サッポロビール|date=2006-12-15|url=http://www.sapporobeer.jp/news_release/0000000971/index.html|accessdate=2019-05-02}}</ref>。2011年3月上旬製造分より『旨さ長持ち麦芽』の使用を開始するとともに、中央の「生」の文字に立体感を持たせ、生の周囲の英文を黒色から金色に変更した<ref name="renewal2011" />。2015年2月中旬製造分より「黒ラベル」の文字を強調し、その下に〈生〉と表記したものに改められ<ref name="renewal2015" />、2019年1月下旬製造分より〈生〉の大書きを廃し<ref name="renewal2019" />、現在のデザインとなった。