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== 修学旅行 ==
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:1975年から毎年春に[[大韓民国|韓国]]を傘下の学校の生徒の[[修学旅行]]にしている。第二代理事長(兼・智辯学園中学・高等学校長)藤田照清の「飛鳥文化・奈良の文化の伝来元は韓国である」として生徒に見てほしいという願望と生徒たちに日本統治の贖罪意識を覚えてほしいとの目的で行われていると韓国にて報道されている<ref name="35rennzoku">[http://japanese.joins.com/article/594/114594.html?sectcode=&servcode 「韓国修学旅行35年…宿題終える気持ち」 智辯学園の藤田理事長] 2009年04月26日、中央日報日本語版 2016年7月25日閲覧</ref><ref name=":0">{{Cite web|url=http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2018/07/09/2018070902696.html|title=智弁和歌山校など3校 修学旅行で韓国・慶州に=今年で44年目|accessdate=2018/07/15|publisher=}}</ref>。「[[日本統治時代の朝鮮|日本が韓国を支配した35年]]を贖罪する」という信念に基づいて照清の死後も息子に意思が引き継がれて行われている<ref name="속죄하겠다"/>。海外修学旅行自体が珍しかった1970年代に韓国旅行は日本では買春観光というイメージが強く、女学生のいる保護者の反対が強かったり、[[朴正煕暗殺事件]]、[[粛軍クーデター]]、[[北朝鮮核問題]]、新型肺炎([[重症急性呼吸器症候群|SARS]])拡散など幾多の困難を迎えたが、照清理事長は「韓国でなければ修学旅行自体を取りやめる」などとして粘り強く説得を行い保護者の理解を求めた<ref name="35rennzoku"/>。藤田は2009年12月に死去するが<ref name="articles">[http://gendai.ismedia.jp/articles/-/51954 名門高の韓国への修学旅行が「延期→決行→中止」の大騒動 原因は意外なところに… 現代ビジネス編集部 2017年6月10日] 2017年6月13日閲覧</ref>、「日韓両国の青少年が正しい歴史観を持って東アジアの人材として成長していくことを願っている」という韓国修学旅行への藤田の遺志は校長となった3人の息子に受け継がれ、継続されている<ref name="articles" />。この遺志は3人の校長のみならず教職員も含め一定程度共有されているようで「[[現代ビジネス]]」の取材に副校長は、これまでの韓国修学旅行における現地生徒との生徒同士の国際交流や肌で感じられる教育的意義があると答えている<ref name="articles" />。2015年現在で韓国を訪問した修学旅行生は延べ2万1000名を数え、[[2016年]]で42年間継続されている<ref name="속죄하겠다" />。また学園側も韓国への修学旅行は学園の伝統であるとして<ref name="articles" />、マスコミに広報されるようになった<ref name="articles" />。韓国大統領より勲章が授与されたり<ref>智弁学園の理事長に韓国の「産業褒章」 29年前から修学旅行で訪韓=奈良 2004年10月02日 読売新聞 大阪朝刊 32頁 写有 (全467字)</ref>、[[韓国観光公社]]による歓迎式典が開催されるなど韓国では高く評価されている<ref name="속죄하겠다">[http://news.mt.co.kr/mtview.php?no=2015041914362928509&type=1&MS2 "일제 35년 속죄하겠다" 41년째 수학여행 온 日지벤학원("日帝35年贖罪する" 41年目 修学旅行来た日智辯)] マネートゥデイ2015年4月19日</ref>。1975年から学園系列校の生徒延べ約2万1000人を韓国に送っている<ref name=":0" />。2017年春に予定されていた韓国修学旅行は、ミサイル発射を巡る[[朝鮮民主主義人民共和国|北朝鮮]]情勢の緊迫化が発生し、外務省が朝鮮半島情勢の最新情報に注意を払うよう呼びかける海外安全情報を出したこともあり、安全性の不安が募り延期され、情勢次第では行き先の変更も有り得るとしていたが<ref>{{Cite news|title=【北朝鮮情勢】智弁和歌山高校など3校、韓国への修学旅行延期…40年以上の恒例行事、安全を最優先(1/2)|newspaper=産経新聞|date=2017-04-18|url=http://www.sankei.com/west/news/170418/wst1704180015-n1.html|accessdate=2017-04-20}}</ref><ref>{{Cite news|title=【北朝鮮情勢】智弁和歌山高校など3校、韓国への修学旅行延期…40年以上の恒例行事、安全を最優先(2/2)|newspaper=産経新聞|date=2017-04-18|url=http://www.sankei.com/west/news/170418/wst1704180015-n2.htmllaccessdatehtml|accessdate=2017-04-20}}</ref><ref name="articles" />、その後、北朝鮮情勢が多少安定したとみて学園は7月の韓国修学旅行実施を検討し、「本学園にとりましては一つの伝統ともいえる韓国修学旅行でありますので可能な限り実現の方向で検討して参った次第です」とし保護者への安全性の説明会も行われたが、朝鮮半島有事の可能性を危惧する保護者の不安を払拭するに至らず、「生徒の安全を100%保証できるのか」と反論もあり、議論で学園側が安全対策を強調すればするほど保護者の不安を増幅させる結果になったようで、韓国修学旅行は同意書の集まり具合が1割程度に減って4月に延期を決めたときよりも悪かったことなどから変更され、2017年の修学旅行は北海道になった<ref name="articles" />。「現代ビジネス」の取材に智弁学園高校の教頭は「4月に延期を決めてから国際情勢が好転することを期待していましたが、好転する兆しがなかなか見えないため、保護者にはそのようにお知らせしました」と述べた<ref name="articles" />。また、代替措置として希望者のみ生徒50人程度を韓国に送る「海外研修プログラム」を検討しているという<ref name="articles" />。2017年には希望者のみ韓国に送るとし、13人だけが参加した。2018年には学校法人「智弁学園」が運営する智弁学園和歌山高、智弁学園奈良カレッジ高等部の3校から43人のみが韓国を希望した<ref name=":0" />。
 
== 脚注 ==