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== 銀行の起源 ==
英語の'''バンク'''(bank)という語は[[イタリア語]]の''banco''(机、ベンチ)に由来する。これは[[フィレンツェ]]の銀行家たちによって[[ルネサンス]]の時代に使われた言葉で、彼らは緑色の布で覆われた机の上で取引を行うのを常としていた。明治時代にバンク(bank)を銀行と訳したのは、[[中国語]]に依拠している。[[香港上海銀行]](滙豐銀行、[[1865年]]設立)などが創業当初から中国語名に'''銀行'''を使用している。'''行'''は漢語で店を意味し、また'''金'''ではなく'''銀'''であるのは当時東アジアでは[[銀]]が共通の価値として通用していたためである([[銀貨]]を参照)<ref>{{Cite book|和書|editor = [[山口佳紀]]|title = 暮らしのことば新語源辞典|year = 2008|publisher = 講談社|page = 293}}</ref>。日本では「金行」とする案もあり、一説によれば語呂が良いから銀行とされたという<ref>日本銀行ホームページ/[http://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/index.htm 教えて!にちぎん]/[http://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/history/j09.htm 銀行はなぜ「銀行」というのですか?]</ref>。bankの訳語として「銀行」が初めて使用されたのは慶応2年(1866年)だが、この訳語が定着したのは明治5年(1872年)の「国立銀行条例」制定以降のことである<ref>[http://naosite.lb.nagasaki-u.ac.jp/dspace/bitstream/10069/26110/1/keizainenpo01_01.pdf BANKの訳語と国立銀行条例について]立脇和夫、経済学部研究年報, 1, pp.1-20; 1985</ref>。
 
金融機能の起源としては[[両替商]]が古くからあり、[[フェニキア人]]による両替商が知られていた。古くは[[ハムラビ法典]]には商人の貸借についての規定が詳細に記述されており、また哲学者[[タレス]]のオリーブ搾油機の逸話などで知られるように、古代から高度な金融取引・契約はいくつも存在していたと考えられるが、一方で貨幣の取り扱いや貸借には宗教上の禁忌が存在している社会があり、例えばユダヤ教の神殿では神殿貨幣が使用され、信者は礼拝のさいにローマ皇帝の刻印がされた貨幣を神殿貨幣に両替し献納しなければならなかった。ユダヤ・キリスト・イスラム教では原則として利息を取る貸付は禁止されていたので、融資や貸借は原則として無利子([[売掛]]・[[買掛]])であった<ref group=注釈>ユダヤでは同宗以外への利付貸付は容認されていた</ref>。これらの社会においては交易上の利益は認められていたので実質上の利子は中間[[マージン]]に含まれていた。両替商が貨幣の両替において金額の数%で得る利益は手数料であった。