「書記長」の版間の差分

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* 党中央の書記長は地方支部の書記の人事権も持っていたので、書記長を中心とする書記の全国ネットワークが構築され、そのネットワークが食料の徴発や反革命勢力の逮捕に利用された。また国民の政府に対する要望も集約できたため、「外国の革命を支援するより自国の発展に注力する(一国社会主義論)」、「地主の土地を取り上げて農民の共有財産とする(集団農場)」といった国民の支持を得られる政策を打ち出し、政敵を追い落とすことが出来た。
* 1922年にレーニンが脳梗塞で倒れ入院すると、スターリンは手紙や来客をレーニンに取り付いだり、逆にレーニンの意向を党の会議で報告する役割を任された。そのためレーニンに対しても他の党幹部に対しても、自分にとって都合の悪い情報を握りつぶすことが出来た。
 
結果として、書記、書記長、第一書記といった、本来は事務職員やその取りまとめ役程度の意味合いしか持たなかった軽い言葉が、超大国の最高権力者を指すようになるという20世紀固有の現象が定着していった。
 
== 地方公共団体に置かれる書記長 ==