「名古屋立てこもり放火事件」の版間の差分

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{{maplink2|frame=yes|plain=yes|type=point|zoom=15|frame-align=center|frame-width=300}}
| 場所 = {{JPN}}・[[愛知県]][[名古屋市]][[東区 (名古屋市)|東区]][[東大曽根町]]本通(事件当時の住所)・第一生命大曽根駅前ビル4階<ref name="中日新聞2003-09-17 朝刊1面"/>
* 現住所:愛知県名古屋市東区[[矢田 (名古屋市)|矢田]]1丁目3番33号
| 緯度度 = 35 | 緯度分 = 11 | 緯度秒 = 33 | N(北緯)及びS(南緯) = N
| 経度度 = 136 |経度分 = 56 | 経度秒 = 16.3 | E(東経)及びW(西経) = E
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| 遺族会 =
| 被害者の会 =
| 管轄 = [[愛知県警察刑事部]]捜査一課・県警[[東警察署 (愛知県)|愛知県東警察署]]<ref name="中日新聞2004-01-15"/><br>[[名古屋市消防局]]<ref name="中日新聞2003-09-16 夕刊1面"/><br>[[名古屋地方検察庁]]
}}
'''名古屋立てこもり放火事件'''(なごやたてこもりほうかじけん)は、[[2003年]]([[平成]]15年)[[9月16日]]に[[愛知県]][[名古屋市]][[東区 (名古屋市)|東区]][[東大曽根町]]本通(町名は事件当時)で発生し3人が死亡・41人が負傷した<ref name="中日新聞2003-09-16 夕刊1面">『[[中日新聞]]』2003年9月16日夕刊1面「立てこもり ビル爆発 大曽根 2人死亡21人負傷 刃物男がガソリン」</ref><ref name="中日新聞2003-09-17 朝刊1面">『中日新聞』2003年9月17日朝刊1面「人質支店長と警官犠牲 爆風、41人重軽傷 大曽根の立てこもり 刃物の男も死亡」</ref>[[殺人罪 (日本)|殺人]]・[[現住建造物等放火罪|現住建造物等放火]]・[[強盗罪|強盗]]・[[人質強要行為処罰法|人質強要]]・[[銃砲刀剣類所持等取締法|銃刀法]]違反などの事件<ref name="中日新聞2004-01-15"/>。
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その上で男は支店長以外の社員7人を解放した一方で午後1時ごろまでに残るポリタンクを倒して中身を撒き散らし、支店長に命じて軽急便本社(名古屋市[[中区 (名古屋市)|中区]][[錦 (名古屋市)|錦]])に電話をかけさせ「7月から9月分までの現金25万円を指定した銀行口座に振り込め」と電話させ、午後0時10分ごろに要求金額通りの現金を振り込ませた<ref name="中日新聞2003-09-16 夕刊1面"/>。
 
事件発生を受けて[[愛知県警察]]は加害者の説得に当たった一方、[[警察庁]]では事件発生の第一報が入った直後から応援部隊を派遣する準備を始め、[[大阪府警察]]の刑事部捜査第一課[[特殊犯捜査係]](MAAT)に出動を準備するよう指示し、愛知県警察[[特殊急襲部隊|特殊部隊(SAT)]]に待機命令を出した<ref>{{Cite news|newspaper=読売新聞|date=2003-09-17|title=}}</ref>。<!-- “また、[[愛知県警察]]の[[特殊急襲部隊|特殊部隊]](SAT) も出動していたが、出動人員は少数であり”出動に関する出典が明らかになるまで、コメントアウトした方が良いと思います。-->だが、現場の室内には揮発したガソリンが充満していたため、加害者の制圧に銃器や[[手榴弾|閃光弾]]を使用することができなかった{{efn|これを教訓として、警察の[[特殊捜査班#県警察の突入班|突入班]]に制圧用装備([[インパルス消火システム|高圧放水器]])が配備されたとされる{{誰2|date=2018年10月}}。}}。
 
警察はさらに加害者の説得を続けたが、最終的に加害者は人質7人を解放した直後の午後1時10分ごろに[[ライター]]でガソリンに火をつけ自爆した<ref name="中日新聞2003-09-16 夕刊1面"/>{{efn|「自爆」ではなく、脅しとして持っていたライターが気化したガソリンに引火した「事故」であるという見方もある。この事件以前には、ガスが充満するぐらいの密閉を保った空間でガソリンの入った容器を開けたままにすると、揮発したガソリンにわずかな[[火花]]でも引火して爆発が起こりうることがあまり知られていなかった{{要出典|date=2018年10月}}。}}。この結果、加害者と人質の支店長が死亡し、加害者を制圧・逮捕するため現場階段付近にて待機していた愛知県警察の[[機動捜査隊]]隊員(当時31歳、[[巡査長]])が一酸化炭素中毒で[[殉職]]した<ref name="中日新聞2003-09-17 朝刊1面"/>。また爆発当時ビル3階にいた警察官3名が熱風などで重傷を負い、警察官・消防隊員・報道陣・通行人ら38名が爆発時に飛散したガラス片などで軽傷を負った<ref name="中日新聞2003-09-17 朝刊1面"/>。
 
加害者・支店長の死因はいずれも焼死で、2人はそれぞれ出入り口から入った場所・事務所南東近くにて仰向けで倒れていた<ref name="中日新聞2003-09-17 朝刊1面"/>。愛知県警は16日午後10時45分から加害者宅を家宅捜索した一方、翌17日には[[東警察署 (愛知県)|愛知県警察]]に特別捜査本部を設置して現場検証をした<ref name="中日新聞2003-09-17 朝刊1面"/>。
 
この事件を[[日本放送協会|NHK]]・[[テレビ愛知]]([[テレビ東京系列]])を除く民放テレビ各局は[[報道特別番組]]として生中継した。特に[[Japan News Network|TBS系列]]と[[フジニュースネットワーク|フジテレビ系列]]は事件発生時、それぞれ[[在名テレビジョン放送局|在名局]]発の番組([[CBCテレビ|CBC]]『[[キッズ・ウォー]]』、[[東海テレビ放送]]『[[貫太ですッ!]]』)放送中であったが、番組開始から数分で番組を中断、ニューススタジオに切り替え生中継を開始。このため爆発の瞬間が中継された。
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軽急便側も、本社・名古屋支社が全焼したために同年12月をもって本社、名古屋支店、名古屋営業所、事務センターを移転することとなった。
 
愛知県警捜査一課・[[東警察署 (愛知県)|東警察署]]は2004年1月15日、殺人・現住建造物等放火・強盗・人質強要・銃刀法違反などの容疑で死亡した被疑者の男を[[名古屋地方検察庁]]へ被疑者死亡のまま[[書類送検]]した<ref name="中日新聞2004-01-15">『中日新聞』2004年1月15日夕刊E版第一社会面11面「東区立てこもり 報復目的で自爆覚悟 死亡の容疑者 殺人などで書類送検」「会社へ憎悪募らす 生活苦が追い打ち」</ref>。
 
事件から16年後の2019年2月、[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|JNN]]は事件現場で加害者と交渉し爆発により一時期意識不明の重体に陥った愛知県警捜査一課警部を取材するとともに、事件に対処する当時の警察、消防を記録した映像を入手した<ref name="JNN 2019">{{Cite news|title=【現場から、】平成の記憶、平成最悪の立てこもり~緊迫の内部映像|url=https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3603968.html|newspaper=[[TBS NEWS (ニュースサイト)|TBS NEWS]]|publisher=[[ジャパン・ニュース・ネットワーク|JNN]]|date=2019-02-20|accessdate=2019-02-21|archivedate=2019-02-21|archiveurl=http://web.archive.org/web/20190221111408/https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3603968.html}}</ref>。