「よど号ハイジャック事件」の版間の差分

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=== 人質帰国 ===
翌日[[4月5日]]早朝、乗員たちは出発準備のために美林飛行場へ移動する。ところが、北朝鮮にはボーイング727に対応するスターター(補助始動機)<ref>ボーイング727は現代の飛行機のエンジンスターター用のAPU([[補助動力装置]])がなかったため、補助始動機が必要だった。</ref>がなかったため、一時は出発が危ぶまれた。日本航空は[[モスクワ]]経由でエンジンスターターを届けるべく手配を開始したが、最終的には圧縮空気ボンベを現地で調達し、車両用のバッテリーで機内のバッテリーに充電を行いエンジンが始動できた。

空港を離陸したよど号は、北朝鮮側から飛行経路を指示されそのエリアを通過後、日本国内上空からよど号を呼ぶ日航機を経由して無線で脱出を報告。直接羽田へ向かうことを連絡した機長、副操縦士、航空機関士、山村政務次官の4人を乗せて帰路に就き、[[美保飛行場|美保]]上空を経由し羽田空港に到着。空港では大臣ら関係者が出迎え<ref name=":1" />、彼らが無事に帰国したことにより事件は一応の収束を見た。
 
この日の朝にNHKが放送した報道特別番組はビデオリサーチ・関東地区調べで40.2%の視聴率を記録した<ref>『全記録 テレビ視聴率50年戦争—そのとき一億人が感動した』108-109ページ、227ページ。</ref>。