「キープ (インカ)」の版間の差分

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{{複数の問題 |出典の明記=2017年6月 |参照方法=2017年6月}}
[[画像:Quipu.png|thumb|220px|キープ]]
'''キープ'''(Quipu、khipu)は、[[インカ帝国]]で使われた[[紐]]に[[結び目]]を付けて[[数]]を記述する方法。[[ケチュア語]]で「結び目」を意味する。キープは紐の結び目の形で数を表現するため、「'''[[結縄]]'''(けつじょう)」とも呼ばれている。 <ref>http://www.nytimes.com/2016/01/03/world/americas/untangling-an-accounting-tool-and-an-ancient-incan-mystery.html '''Quipu''' [[New York Times]] </ref>
 
 
== 構造 ==
[[画像:Inca Quipu.jpg|thumb|280px|キープ]]
単色、もしくは複数に彩色された紐で作られ、さまざまな形の結び目がついている。紐は二本撚り以上になっており、太さには4種類が存在した。最も太い紐は親紐と呼ばれ、その他は下がり紐として親紐に房状に結びつけられている。結び目の形、紐の色、結び目の位置などに情報が含まれ、結び目の位置によって、一、十、百、千、万の位が表された。下がり紐は3本ほどから2000本近いものまであり、細い補助紐がつけられる場合もある。レイランド・ロックの研究によって、[[十進法]]を用いていることが判明した。
 
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作製されたキープは、{{仮リンク|シャスキ|en|Chasqui}}と呼ばれる[[飛脚]]たちによって運ばれた。往時の史料によれば、シャスキは一日280km ほどもリレーした。時速17km である。シャスキは18-25歳の男子から選ばれた。選ばれると、年三ヶ月の鉱山労働を一ヶ月に減免された。中継駅の維持は地元村の義務であった。シャスキ網は王のいる[[クスコ]]が中心であった。シャスキは王の食べる生鮮食品も運搬した。インカを征服したスペイン人もシャスキを使役したが、うまくゆかなかったという。
 
== 結縄 ==
[[画像:Inca Quipu.jpg|thumb|280px|キープ]]
伝承によると、[[中華民族]]の始祖とされる[[伏羲]]が漢字発明以前に、意思伝達のため「結縄」を行ったという。[[隋書]]倭国伝や[[二中歴]]など古文献は、[[漢字]]伝来以前の日本について「無文字唯刻木結縄」(文字というものがなく、ただ木の棒に刻み目をつけたり、縄を結んでいる)と記す。[[沖縄県|沖縄]]や[[房総半島]]や[[北海道]]で[[昭和|昭和時代]]まで使われていた。沖縄では、[[琉球王国]]時代から徴税事務や日常活動において数量を数える表示・記録の手段として用いた。沖縄では結縄を「ワラザン」「バラザン」などと称し、単位を区別するために紐には太さや材質の異なる複数の藁を用いた。この制度は[[琉球処分]]後も継続された[[人頭税]]が廃止される[[1903年]]まで継続された<ref>岩本馨太郎「結縄」(『国史大辞典 5』([[吉川弘文館]]、1985年) ISBN 978-4-642-00505-0)および[[額田巌]]「結縄」(『日本史大事典 2』([[平凡社]]、1993年) ISBN 978-4-582-13102-4)
</ref>。
 
== 脚注 ==
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*[http://links.jstor.org/sici?sici=0014-1801%28199822%2945%3A3%3C409%3AFKTNRT%3E2.0.CO%3B2-M From Knots to Narratives] - Jstor
*[http://www.sciencemag.org/cgi/content/full/310/5756/1903d Science: Inka Accounting Practices] - Sciencemag
 
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{{Authority control}}