「治験審査委員会」の版間の差分

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== 名称 ==
日本の治験審査委員会は、米国の制度(IRB)を参考にしたため、日本では治験審査を指して俗に「IRB」と呼ばれる場合がある<ref name="fukuoka">{{Cite web|title=研究倫理審査委員会(IRB)とは|RecNet Fukuoka|福岡臨床研究倫理審査委員会ネットワーク RecNet Fukuoka|url=http://www.med.kyushu-u.ac.jp/recnet_fukuoka/about/irb.html|website=www.med.kyushu-u.ac.jp|accessdate=2019-05-30}}</ref>。しかしながら、米国のIRB([[:en:Institutional review board|Institutional Review Board]])とは制度も異なるもので、'''行政などがIRBという用語を使う場合は正しく区別するなど、注意が必要'''<ref>{{Cite web|url=http://www.lifescience.mext.go.jp/files/pdf/n1396_01.pdf|title=倫理委員会の現状と今後の展望 赤林朗 京都大学大学院医学研究科|accessdate=2019-5-31|publisher=文部科学省 - ライフサイエンスの広場}}</ref>である。また、その日本語表記も、日本医師会「施設内審査委員会(IRB)<ref>{{Cite web|title=医の倫理の基礎知識|医師のみなさまへ|医師のみなさまへ|公益社団法人日本医師会|url=http://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/d32.html|website=www.med.or.jp|accessdate=2019-05-30}}</ref>」、大阪市立大学医学部「研究倫理審査委員会(IRB)<ref name="osaka"/>」、「治験審査委員会 (IRB)<ref name="fukuoka" />」としたり様々で、米国IRBを指すのか、[[治験]]審査を指すのか、[[臨床試験]]一般を含めるのか、制度全体を指すのか、意味合いのみならず表記も定まっていない。
 
== 批判 ==
 
日本には、医薬品治験以外の倫理試験を監督する第三者機関を定める法的規制が存在せず[[倫理委員会|臨床試験に対する監督体制]]が不十分であり、2016年には、聖マリアンナ医科大学病院において[[臨床研究倫理|臨床研究の倫理指針]]に反する数々の不正が行われていたことが読売新聞にスクープ<ref>{{Cite web|title=聖マリが新たに六つの臨床研究を中止へ|url=https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20170213-OYTEW201216/|website=yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)|accessdate=2019-06-01|language=ja}}</ref>される事件も起きている。日本においては、日本製の医薬品を国際基準に適合させるための治験審査委員会のみとなっている<ref>{{Cite web|title=研究倫理審査委員会(IRB)とは|RecNet Fukuoka|福岡臨床研究倫理審査委員会ネットワーク RecNet Fukuoka|url=http://www.med.kyushu-u.ac.jp/recnet_fukuoka/about/irb.html|website=www.med.kyushu-u.ac.jp|accessdate=2019-06-01}}</ref>。
 
これに対し、[[日弁連]]は1980年(昭和55年)より、「わが国医学会の対応は極めて鈍い。わが国でも、例えば、名古屋市立医科大学小児科の乳児院収容児人体実験事件に対する日弁連人権委員会の警告(一九五五年)、新潟大学医学部恙虫病人体実験事件に対する日弁連人権擁護委員会の警告(一九五七年)、新薬キセナラミン事件に対する法務局の勧告(一九六七年)、広島大学原爆放射能医学研究所の癌の人体実験に対する日弁連人権擁護委員会の警告(一九七0年)、いわゆる和田心臓移植事件に対する日弁連第一四回人権擁護大会における宣言、提案など、貴重な反省材料があるにもかかわらず、精神神経学会理事会の例を除けば人体実験の準則すら定立されていない。人体実験の[[倫理委員会|第三者審査委員会制度]]については、未だに一顧だにされていない、わずかに、新薬のいわゆる臨床試験について、極めて限られた大学病院などにおいて、一種の第三者審査制度が設けられてはいるが、その第三者性は弱く、また被験者の承諾についての法的審査は殆ど行われていない」ため「[[ヘルシンキ宣言]]の遵守を義務づけることを求める」としていた<ref>{{Cite web|title=日本弁護士連合会:「人体実験」に関する第三者審査委員会制度の確立に関する決議|url=https://www.nichibenren.or.jp/activity/document/civil_liberties/year/1980/1980_2.html|website=www.nichibenren.or.jp|accessdate=2019-06-01}}</ref>。
 
== 関連項目 ==