「交響曲第7番 (シューベルト)」の版間の差分

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=== 第3楽章 ===
[[File:Symphony No. 8 in B minor.jpg|thumb|right|150px|第3楽章冒頭部(自筆総譜)]]
'''Allegro''' (未完) ロ短調、4分の3拍子。20小節目までが[[総譜]]にされ、残りはピアノスケッチ(主部114小節)のみ。主部は最初ユニゾンで始まり、転調がめまぐるしく、最初の主題がすぐに同主張のロ長調で繰り返された後、すぐにもとのロ短調のユニゾンに戻り、第1楽章と同じく遠隔調(フリギア調の関係)にあるト長調へと移調する。トリオはやはり[[ト長調]]である16小節で自筆譜は途切れている。楽譜の発見当時、見つかった総譜部分はほとんどユニゾンの9小節までだったため、現在流布している楽譜には補遺として9小節まで収録されているものが多い。10小節以降20小節目までの総譜は近年になって切り取られた形で発見された。[[マリオ・ヴェンツァーゴ]]補筆構成版では第1トリオのみならず、第2トリオもロザムンデスコア総譜から復元している。
 
=== 第4楽章 ===
多くの補筆完成版では作曲時期や編成の類似、調性がロ短調であることから、『[[キプロスの女王ロザムンデ|ロザムンデ]]』の間奏曲第1番('''Allegro molto moderato''')を基にしており、またこの間奏曲はそもそも完成されていたこの交響曲の第4楽章を流用したものである、とする説もある<ref name="v"/>。その中には「シューベルトは劇付随音楽ロザムンデを完成させるため、グラーツ楽友協会へ『第3楽章と第4楽章を返してくれないでしょうか』と自筆譜の返還を申し出たのであり、未完成交響曲は実は完成していた<ref>{{Cite web |url =https://tower.jp/item/4534276/Schubert%EF%BC%9A-The-Finished--Unfinished--(Symphony-No-8-D-759,-Reconstructed-by-Mario-Venzago) |title =舞台上演まで時間がなかったため(初演時に序曲として『アルフォンソとエストレッタ』のそれを転用したように)、この交響曲の第4楽章の音楽を転用するべく急遽グラーツのヒュッテンブレンナーに楽譜の返還を求め、ヒュッテンブレンナーはスケルツォの2ページ目以降を作曲者に戻した |publisher =tower.jp |date = |accessdate =2018-12-11 }}</ref>。完成していたことを証明するため、第3楽章の第1フォリオ(第1ページと第2ページ)のみを協会の預かりにした・・・……」という意見がある。[[マリオ・ヴェンツァーゴ]]補筆構成版は「フィナーレだから失われた第一カッコ1括弧部分がある」という説に基づき、バレエ音楽の前半をまず第一カッコ1括弧部分として演奏し、モノディートータルユニゾン部分に差しかると第1間奏曲冒頭に戻って最後まで演奏する。
 
== 脚注 ==
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** [https://archive.org/details/SCHUBERTSymphonyNo.8Unfinished-NEWTRANSFER SCHUBERT:Symphony No.8 (Unfinished)] - [[トーマス・ビーチャム|ビーチャム]]指揮[[ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団|ロンドン・フィル]]による演奏音源《1937年収録》
* [https://www.liberliber.it/online/autori/autori-s/franz-schubert/sinfonia-n-8-in-si-minore-d-759-incompiuta/ Sinfonia n°8 in Si minore, D.759 «Incompiuta»]{{it icon}} - 『Liber Liber』より《[[ヴィルヘルム・フルトヴェングラー|フルトヴェングラー]]指揮[[ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団|ベルリン・フィル]]による演奏音源(1953年9月収録)》
 
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