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諜報({{lang-en-short|Espionage}}、エスピオナージ、{{lang-en-short|Spying}}、スパイ行為・スパイ活動)とは、[[秘密]]や[[守秘義務|機密情報]]を、正当な所有者の許可を得る事なく、取得する行為である。[[スパイ]]({{lang-en-short|Spy}})とは秘密情報を入手(つまり諜報)する者を指す<ref>{{Cite web|title=Espionage|url=https://www.mi5.gov.uk/espionage|publisher=[[MI5]]|accessdate=2019-06-07}}</ref>。
 
== 概要 ==
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諜報は、政府や商業に関連するものでもあるが、この用語はしばしば国家による[[ミリタリー・インテリジェンス|軍事]]目的で潜在的の敵または敵を対象とした[[軍事情報|軍事諜報]]とする傾向がある。[[防諜|防諜(カウンター・インテリジェンス)]]とは、敵スパイ(諜報エージェント)やその情報収集を妨害することである。ほとんどすべての[[主権国家体制|国]]が諜報に関して厳格な法律を設けており、発覚した場合の罰則は厳しいものとなる。[[コーポレーション|企業]]を巻き込んだスパイは、産業スパイと呼ばれている({{仮リンク|産業スパイ行為|en|Industrial espionage}}参照)。
 
== 用語 ==
米国は、自国に対する諜報を、「米国を害するため、または他国に利するために利用される可能性のある、意図または信念をもって、国防に関する情報を取得、配信、送信、伝達、または受信する行為"、と定義している。米国でもっとも広く利用されている法律辞書「{{仮リンク|Black's Law Dictionary|en|Black's Law Dictionary}}(1990)」では次のように定義している。「[[軍隊|国防]]に関する情報の収集、送信、または紛失&nbsp; ... [[軍隊|国防]]に関する情報 "」。なお、諜報はアメリカ合衆国法、{{合衆国法典|18|792|798}} 及び、{{仮リンク|統一軍事法典|en|Uniform Code of Military Justice}}の第106a条"違反である<ref>{{Cite web|author=US Department of Defense|authorlink=U.S. Department of Defense|title=Joint Publication 1-02 Department of Defense Dictionary of Military and Associated Terms|date=2007-07-12|url=http://www.dtic.mil/doctrine/jel/new_pubs/jp1_02.pdf|format=PDF|accessdate=2007-10-01|archiveurl=https://web.archive.org/web/20091108082044/http://www.dtic.mil/doctrine/jel/new_pubs/jp1_02.pdf|archivedate=2009-11-08}}</ref>。米国は、他の国々と同様に、{{仮リンク|国家秘密工作|en|Directorate of Operations (CIA)}}の下で、他の国々に対するスパイ活動を行っている。
 
なお、米国法においては、反逆罪<ref>[http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t17t20+1130+29++%28treason%29 treason] {{Webarchive|url=https://web.archive.org/web/20121203024319/http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t17t20+1130+29++%28treason%29|date=December 3, 2012}}</ref>、諜報<ref>[https://web.archive.org/web/20121203024325/http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t17t20+486+45++%28espionage%25 espionage]</ref>、スパイ行為<ref>[http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t09t12+600+1++%28spying%29%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20 spying] {{Webarchive|url=https://web.archive.org/web/20121203024508/http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t09t12+600+1++%28spying%29%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20|date=December 3, 2012}}</ref>は、それぞれ別の犯罪である。 米国は、他の国々と同様に、{{仮リンク|国家秘密工作|en|Directorate of Operations (CIA)}}の下で、他の国々に対するスパイ活動を行っている。[[インテリジェンス (曖昧さ回避)|<br />]]
 
[[インテリジェンス (曖昧さ回避)|インテリジェンス]]とは、この文脈では「(安全保障などの観点での)収集(つまり諜報)、及び分析などを行うこと」を指す。
 
== 諜報におけるエージェント ==
諜報の専門用語の文脈においては「エージェント(代理人・委任を受けた人)」はスパイ行為つまり諜報をする人を指す。スパイとは、情報源から極秘情報を探し出す(つまり諜報)のために雇われた人物である。{{仮リンク|米国のインテリジェンス・コミュニティ|en|United States Intelligence Community}}では、「アセット(Asset「資産」)」がより一般的な用法である。この場合、ケースオフィサーと呼ばれる担当官、または[[特別捜査官]]、[[外交的保護権|外交官]]({{仮リンク|公式のカバー|en|Official cover}})がアセットをサポートし、指示を行う。
 
エージェントつまりスパイ(またはアセット)とは、本来ある国の市民で、自国または第三国を偵察したり、対抗したりするために別の国に採用されている人であり、一般的な用法では、この用語はしばしばエージェントを募集し処理する[[諜報機関]]の職員に対し誤って適用される。そのような人は本来、intelligence officer, intelligence operative、ケースオフィサー(case officer)などと称される。
 
{{仮リンク|ダブルエージェント|en|Double agent}} は、2つの諜報機関または治安機関のための秘密の活動(つまり諜報)に従事し、一方または他方について互いの情報を提供し、他方の指示に基づいて一方からの重要な情報を慎重に差し控えることもある<ref name="double_agent">{{Cite web|url=https://www.cia.gov/library/center-for-the-study-of-intelligence/kent-csi/vol6no1/html/v06i1a05p_0001.htm|title=Double Agent|publisher=cia.gov|accessdate=2019-06-07}}</ref>。
 
== 産業諜報 ==
{{Main|{{仮リンク|産業スパイ行為|en|Industrial espionage}}}} 報道によると、産業スパイ行為(諜報)によって、[[カナダ]]は120億ドルを失い<ref>"[http://www.cbc.ca/canada/story/2005/06/15/spies050615.html Defectors say China running 1,000 spies in Canada]". CBC News. June 15, 2005.</ref>、[[ドイツ]]企業は毎年約500億ユーロ(870億ドル)と3万人の雇用を失っていると推定されている<ref>"[http://www.smh.com.au/world/beijings-spies-cost-german-firms-billions-says-espionage-expert-20090724-dw73.html Beijing's spies cost German firms billions, says espionage expert]". The Sydney Morning Herald. July 25, 2009.</ref> 。
 
== 歴史 ==
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今日、諜報機関(espionage agencies)は国家を対象とするだけでなく、{{仮リンク|違法な麻薬取引|en|Illegal drug trade}}や[[テロリズム|テロリスト]]をもターゲットにしている。2008年以来、米国は中国からのスパイ少なくとも57人を起訴している({{仮リンク|中国の対外諜報活動|en|Chinese intelligence activity abroad}}) <ref>Arrillaga, Pauline. [http://www.cbsnews.com/stories/2011/05/07/ap/national/main20060765.shtml "China's spying seeks secret US info."] {{Webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110519102542/http://www.cbsnews.com/stories/2011/05/07/ap/national/main20060765.shtml|date=May 19, 2011}} ''AP'', 7 May 2011.</ref>。
 
情報機関(intelligence services)は、特定の{{仮リンク|インテリジェンス(情報収集手法|en|List of intelligence gathering disciplines}}をより重視する傾向がある。 例えば、旧ソビエト連邦は、公開情報収集分析[[オープン・ソース・インテリジェンス|(オープン・ソース・インテリジェンス)]]よりも人的情報収集([[ヒューミント]])を好む一方、米国は電波情報分析([[シギント]])や衛星画像収集分析({{仮リンク|IMINT|en|IMINT}})のような技術的方法を重視する傾向がある。 ソビエト連邦では、[[ミリタリー・インテリジェンス|軍事諜報]]機関([[ロシア連邦軍参謀本部情報総局|GRU]])の将校は、彼らが[[リクルート (曖昧さ回避)|リクルート]]したスパイ(諜報エージェント)の数によって判断された<ref>{{Cite book|first=Victor|last=Suvorov|author-link=Victor Suvorov|title=Inside the Aquarium|publisher=Berkley|year=1987|isbn=978-0-425-09474-7}}</ref> 。
 
== 用語 ==
米国は、自国に対する諜報を、「米国を害するため、または他国に利するために利用される可能性のある、意図または信念をもって、国防に関する情報を取得、配信、送信、伝達、または受信する行為"、と定義している。米国でもっとも広く利用されている法律辞書「{{仮リンク|Black's Law Dictionary|en|Black's Law Dictionary}}(1990)」では次のように定義している。「収集、送信、または紛失&nbsp; ... [[軍隊|国防]]に関する情報 "」。なお、諜報はアメリカ合衆国法、{{合衆国法典|18|792|798}} 及び、{{仮リンク|統一軍事法典|en|Uniform Code of Military Justice}}の第106a条"違反である<ref>{{Cite web|author=US Department of Defense|authorlink=U.S. Department of Defense|title=Joint Publication 1-02 Department of Defense Dictionary of Military and Associated Terms|date=2007-07-12|url=http://www.dtic.mil/doctrine/jel/new_pubs/jp1_02.pdf|format=PDF|accessdate=2007-10-01|archiveurl=https://web.archive.org/web/20091108082044/http://www.dtic.mil/doctrine/jel/new_pubs/jp1_02.pdf|archivedate=2009-11-08}}</ref>。米国は、他の国々と同様に、{{仮リンク|国家秘密工作|en|Directorate of Operations (CIA)}}の下で、他の国々に対するスパイ活動を行っている。
 
なお、米国法においては、反逆罪<ref>[http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t17t20+1130+29++%28treason%29 treason] {{Webarchive|url=https://web.archive.org/web/20121203024319/http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t17t20+1130+29++%28treason%29|date=December 3, 2012}}</ref>、諜報<ref>[https://web.archive.org/web/20121203024325/http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t17t20+486+45++%28espionage%25 espionage]</ref>、スパイ行為<ref>[http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t09t12+600+1++%28spying%29%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20 spying] {{Webarchive|url=https://web.archive.org/web/20121203024508/http://uscode.house.gov/uscode-cgi/fastweb.exe?getdoc+uscview+t09t12+600+1++%28spying%29%20%20%20%20%20%20%20%20%20%20|date=December 3, 2012}}</ref>は、それぞれ別の犯罪である。
 
== 各国の組織 ==
{{Main|情報機関の一覧|インテリジェンス・コミュニティー}}
 
=== 米国 ===
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=== 日本 ===
{{See also|公安警察|公安調査庁}}
 
== 産業諜報 ==
{{Main|{{仮リンク|産業スパイ行為|en|Industrial espionage}}}} 報道によると、産業スパイ行為(諜報)によって、[[カナダ]]は120億ドルを失い<ref>"[http://www.cbc.ca/canada/story/2005/06/15/spies050615.html Defectors say China running 1,000 spies in Canada]". CBC News. June 15, 2005.</ref>、[[ドイツ]]企業は毎年約500億ユーロ(870億ドル)と3万人の雇用を失っていると推定されている<ref>"[http://www.smh.com.au/world/beijings-spies-cost-german-firms-billions-says-espionage-expert-20090724-dw73.html Beijing's spies cost German firms billions, says espionage expert]". The Sydney Morning Herald. July 25, 2009.</ref> 。
 
== 諜報におけるエージェント ==
諜報の専門用語の文脈においては「エージェント(代理人・委任を受けた人)」はスパイ行為つまり諜報をする人を指す。スパイとは、情報源から極秘情報を探し出す(つまり諜報)のために雇われた人物である。{{仮リンク|米国のインテリジェンス・コミュニティ|en|United States Intelligence Community}}では、「アセット(Asset「資産」)」がより一般的な用法である。この場合、ケースオフィサーと呼ばれる担当官、または[[特別捜査官]]、[[外交的保護権|外交官]]({{仮リンク|公式のカバー|en|Official cover}})がアセットをサポートし、指示を行う。
 
エージェントつまりスパイ(またはアセット)とは、本来ある国の市民で、自国または第三国を偵察したり、対抗したりするために別の国に採用されている人であり、一般的な用法では、この用語はしばしばエージェントを募集し処理する[[諜報機関]]の職員に対し誤って適用される。そのような人は本来、intelligence officer, intelligence operative、ケースオフィサー(case officer)などと称される。
 
{{仮リンク|ダブルエージェント|en|Double agent}} は、2つの諜報機関または治安機関のための秘密の活動(つまり諜報)に従事し、一方または他方について互いの情報を提供し、他方の指示に基づいて一方からの重要な情報を慎重に差し控えることもある<ref name="double_agent">{{Cite web|url=https://www.cia.gov/library/center-for-the-study-of-intelligence/kent-csi/vol6no1/html/v06i1a05p_0001.htm|title=Double Agent|publisher=cia.gov|accessdate=2019-06-07}}</ref>。
 
== 各国の法律 ==
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== 関連項目 ==
{{Div col|colwidth=30em}}
* {{仮リンク|中国の対外諜報活動|en|Chinese intelligence operations in the United States}}
* [[国家機密]]
* [[軍事機密]]
* [[企業秘密]]
* [[ミリタリー・インテリジェンス]]
* {{仮リンク|インテリジェンス(情報収集手法|en|List of intelligence gathering disciplines}}
* [[秘密作戦]]
* {{仮リンク|秘密工作|en|Clandestine operation}}
* {{仮リンク|中国の対外諜報活動|en|Chinese intelligence operations in the United States}}
* {{仮リンク|ソ連の諜報の歴史|en|History of Soviet espionage}}
* [[Ninja]]
* [[ヒューミント]]
* [[シギント]]
* [[暗号研究者の一覧]]
* [[情報機関の一覧]]
* {{仮リンク|インテリジェンス(情報)収集手法|en|List of intelligence gathering disciplines}}
* [[ミリタリー・インテリジェンス]]
* [[Ninja]]
* {{仮リンク|セキュリティー・クリアランス|en|Security clearance}}
{{Div col end}}
 
== 出典 ==
{{Reflist|30em}}
{{Reflist|30em|refs=<ref name=josh_gerstein1>{{cite web | url = http://www.politico.com/news/stories/0311/50761.html
| title = Obama's hard line on leaks
| accessdate = 2011-03-19
| date = 2011-03-07
| first = Josh
| last = Gerstein
| publisher = politico.com }}</ref>
 
<ref name=fashans>{{cite web | url = https://fas.org/irp/ops/ci/hanssen_affidavit.html
| title = USA v. Robert Philip Hanssen: Affidavit in Support of Criminal Complaint, Arrest Warrant and Search Warrant
| accessdate = 2011-03-19
| publisher = fas.org }}</ref>
 
<ref name=jyaames>{{cite web
|url = http://www.jya.com/ames.htm
|title = Aldrich Ames Criminal Complaint
|accessdate = 2011-03-19
|publisher = jya.com
|deadurl = yes
|archiveurl = https://web.archive.org/web/20110513222808/http://www.jya.com/ames.htm
|archivedate = 2011-05-13
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}}</ref>}}
 
=== 引用されている文献 ===