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}}</ref>。アルミに比べ高価だが、メンテナンスがほぼ不要で補修費用がかからないため、長期的には低コストであるという<ref name=kawara />。
; セメント瓦
: 文字通り[[セメント]]で造られた瓦である。セメント1に対して[[砂]]3の割合で調合した[[モルタル]]を用いて造られる。比較的安価で、多彩な形があった。[[顔料]]を練りこむか、固まった後で、塗布して色を付ける。そのため年月が過ぎると風化し、色や表面の艶を失ってしまう欠点があったため、吹付け塗装などを行って維持管理をする必要がある。安価な家屋に使用されていたが、最近ではその座を金属瓦や厚形スレートに譲り使用されることは激減した。割れやすいという欠点があり、補強のためにアスベストが使用されることもあり、社会問題となった。詳しくは[[アスベスト問題]]を参照。現在は大半のメーカーが製造から撤退しており、2017年時点で工場は沖縄の1軒だけである<ref>[https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/105973 沖縄で普及した「セメント瓦」 今や工場は1軒だけ 最後の職人「需要ある限り作り続ける」]</ref>
; プレスセメントがわら(厚形スレート)
: セメント瓦の1種。元々スレートとは、[[粘板岩]]のことを言うが、粘板岩を用いた瓦ではなく、[[セメント]]1に対して砂2の割合で調合した[[モルタル]]を高圧油圧プレス成形で造られる瓦のことである。戦後の復興から昭和60年台まで西日本で大量生産された。近年ではグラスファイバーなどを配合した複合素材も開発されている。表面の色調は塗装によるもので、10年に1回程度の再塗装が必要であったが、近年は陶器に使われる釉薬を塗布し焼成した物や高耐久樹脂製塗料により数十年の耐久性を持つものも販売されている。プレス成形後の寸法精度が高い事により特殊な形状の役物部品が作りやすく、施工の省力化簡易化が図られている。 参考: JIS A5402:2002{{efn2|http://kikakurui.com/a5/A5402-2002-01.html}}