「フェデリコ・フェリーニ」の版間の差分

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'''フェデリコ・フェリーニ'''(Federico Fellini, [[1920年]][[1月20日]] - [[1993年]][[10月31日]])は[[イタリア]]・[[リミニ]]生まれの[[映画監督]]、[[脚本家]]。「映像の魔術師」の異名を持つ<ref>http://www.nytimes.com/learning/general/onthisday/bday/0120.html</ref>。
 
== 経歴 ==
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{{出典の明記|section=1|date=2010年4月12日 (月) 14:53 (UTC)|ソートキー=人1993年没}}
[[Image:Fellini plaque, Via Veneto.jpg|right|thumb|300px|『甘い生活』の舞台となったヴェネト通りに掲げられたプレート]]
*『フェリーニのローマ』では、ローマ外環道路の交通渋滞を巨大な屋内セットによって再現したというぐらいに、中期以降のフェリーニはスタジオ撮影にこだわった。セット撮影を排したネオレアリズモ映画を出発点としながら、巨大なセット撮影を駆使して人工美の世界を構築したという点で、やはりネオレアリズモ映画出身だった[[ルキノ・ヴィスコンティ]]と並び称されることも多い。だが、本物の貴族出身だったヴィスコンティの華麗な絵作りに対してフェリーニの作品にはモダンアートの明るさと庶民的な俗っぽさが満ち溢れている。こうした絵画的感覚についてはイタリア・オペラの伝統を指摘する声もある{{要出典|date=2010年4月}}。
また、*フェリーニ映画には巨乳巨尻の女性が多く出てきて「フェリーニ的」画面を構成する。猥雑な女たちの娼館や道化師のサーカスはフェリーニのお得意素材である。
 
*[[ペシミスト]]としても語られはするが、基本にあるのは生きていく意志である。『8 1/2』のラストシーンでの有名な台詞「人生は祭りだ。共に生きよう」はそれを端的に言い表している。それは『道』の中で悲惨な境遇にあるヒロインに向かって語られた「どんな物でも何かの役に立っている。この石ころだって」という台詞から一貫したフェリーニのヒューマニズムでもある。
また、フェリーニ映画には巨乳巨尻の女性が多く出てきて「フェリーニ的」画面を構成する。猥雑な女たちの娼館や道化師のサーカスはフェリーニのお得意素材である。
 
ペシミストとしても語られはするが、基本にあるのは生きていく意志である。『8 1/2』のラストシーンでの有名な台詞「人生は祭りだ。共に生きよう」はそれを端的に言い表している。それは『道』の中で悲惨な境遇にあるヒロインに向かって語られた「どんな物でも何かの役に立っている。この石ころだって」という台詞から一貫したフェリーニのヒューマニズムでもある。
 
== フィルモグラフィー ==
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== 著書(日本語訳) ==
* 『アマルコルド』トニーノ・グエーラ共著、[[千種堅]]訳([[早川書房]]、1974年)
* 『私は映画だ 夢と回想』アンナ・ケール、クリスティアン・シュトリッヒ編、[[岩本憲児]]訳([[フィルムアート社]]、1978年) ISBN 4845978237
* 『フェリーニ,映画を語る』[[竹山博英]]訳([[筑摩書房]]、1985年)ISBN 4480870792 - ジョヴァンニ・グラッツィーニによるインタビュー。
* 『フェデリコ・フェリーニ作品イメージ画集』[[藤井ラウラ]]訳([[エフエム東京|TOKYOFM出版]]、1993年)ISBN 4924880124 - 大部なイメージ画集。
* 『魂のジュリエッタ』[[柱本元彦]]訳([[青土社]]、1994年)ISBN 4791753569
* 『映画監督という仕事 <リュミエール叢書24>』リータ・チリオと共著、[[竹山博英]]訳([[筑摩書房]]、1996年)ISBN 448087304X
* 『フェリーニ・オン・フェリーニ』コスタンツォ・コスタンティーニ編 [[中条省平]]・[[中条志穂]]訳([[キネマ旬報社]]、1997年)ISBN 4873762138
 
== 関連文献 ==
* トゥッリオ・ケジチ『フェリーニ 映画と人生』[[押場靖志]]訳([[白水社]]、2010年6月) - 親友による「公認」の評伝
* ベニート・メルリーノ『フェリーニ 世界の傑物 〈ガリマール新評伝シリーズ〉』[[山口俊洋]]訳([[祥伝社]]、2010年9月)
* [[川本英明]]『フェデリコ・フェリーニ 夢と幻想の旅人』([[鳥影社]]、2005年)
* ジョン・バクスター『フェリーニ 〈20世紀メモリアル〉』 [[椋田直子]]訳([[平凡社]]、1996年)
* 『フェリーニを読む 世界は豊饒な少年の記憶に充ちている <ブック・シネマテーク>』岩本憲児編(フィルムアート社、1994年)
* 『[[ユリイカ (雑誌)|ユリイカ]] 詩と批評 特集フェリーニの世界』、1994年9月号([[青土社]])
* 『スタジオボイスVol.237 特集フェリーニ主義』、1995年9月号([[インファ]]
* 『フェリーニの宇宙 <シネアルバム>』 [[根岸邦明]][[柳沢一博]]編([[芳賀書店]]、1985年)
 
== 脚注 ==