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デスクトップ環境 - Ubuntu Serverとデスクトップ環境の関係を明記
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'''Ubuntu'''(ウブントゥ<ref>{{Cite web|url=http://www.ubuntulinux.jp/products/WhatIsUbuntu|title=Ubuntuとは - Ubuntu Japanese Team|publisher=Ubuntu Japanese Team|accessdate=2017-12-24}}</ref>、[[国際音声記号]]{{IPAIPAc-en|ʊˈbʊntuːʊ|ˈ|b|ʊ|n|t|uː|audio=En-Ubuntu pronunciation.oga}}; oo-BOON-too<ref name="About Ubuntu">{{Cite web|url=https://www.ubuntu.com/about|title=About the Ubuntu project {{!}} Ubuntu|last=Canonical|website=www.ubuntu.com|language=en|access-date=2018-09-20}}</ref>)は[[Debian GNU/Linux]]をベースとした[[オペレーティングシステム]] (OS) (OS)である。[[Linuxディストリビューション]]の1つであり、[[フリーソフトウェア|自由なソフトウェア]]として提供されている。[[カノニカル]]から支援を受けて開発されている。開発目標は「誰にでも使いやすい最新かつ安定したOS」を提供することである。デスクトップOSとして利用されることが多いLinuxディストリビューションである。
 
== 特徴 ==
[[ファイル:Mark-Shuttleworth-Ubuntu-fr-Karmic.jpg|thumb|2009年 Paris Ubuntu Partyでの[[マーク・シャトルワース]]]]
Ubuntuは[[ユーザビリティ|使いやすさ]]を重要視している。例えばアプリケーションの観点では、標準的なシステムツールに加えて写真編集ツール[[Shotwell]]、オフィススイート[[LibreOffice]]、インターネットブラウザ[[Mozilla Firefox]]、メッセンジャ[[Empathy]]等がデフォルトでインストールされている。[[数独]]や[[チェス]]などの[[カードゲーム]]や[[パズルゲーム]]も同梱されている。

セキュリティの観点では、特に[[Linux]]入門者を考慮し全権限を持つrootでのログインはデフォルトでは無効になっており[[sudo]]を利用する<ref>{{cite web|url=https://wiki.ubuntu.com/RootSudo?highlight=%28sudo%29|title=RootSudo - Ubuntu Wiki|accessdate=2017-12-24}}</ref>。また最初からすべてのポートを閉じている。[[アクセシビリティ]]と[[国際化と地域化|国際化]]にも力をいれており、5.04からは[[UTF-8]]が標準の[[文字コード]]となった。
 
名称は[[南アフリカ共和国|南アフリカ]]の[[ズールー語]]の言葉で「他者への思いやり」を意味する<ref name="About Ubuntu" />。カノニカルの創業者は南アフリカ生まれでイギリス市民権を持つ[[マーク・シャトルワース]]である。
 
現在のユーザインタフェースは紫色を基調とした''Light''と呼ばれる。ロゴのフォントはイギリスのフォント制作会社Dalton Maag Ltd.の[http://font.ubuntu.com/ Ubuntu Font Family]である。最初のリリースから9.10 (Karmic Koala)10(Karmic Koala)までは、Andy Fitzsimonが作成したフォント[[Ubuntu-Title]]が使われていたが、10.04 (Lucid04(Lucid Lynx)Lynx)からUbuntu Font Familyが使われている。
 
== デスクトップ環境 ==
古く現在の標準デスクトップ環境は[[GNOME]]である。以前は[[GNOME パネル]]が利用されていたが、GNOME 3のリリースと同時期の2011年4月に独自の[[Unity (ユーザインタフェース)]]に変更された<ref>[https://www.excite.co.jp/News/it_biz/20121023/Cobs_ie_201210_gnome-shellubuntu-gnome-remix-1210.html Unityへの変更]</ref>。その後、Ubuntu 18.04(2018年4月26日リリース)からGNOMEに戻ることが発表され<ref name="GNOME_Phone">「Ubuntuデスクトップ環境がUnityからGNOMEに変更へ--スマートフォン事業への投資も終了」 https://japan.zdnet.com/article/35099391/</ref>、Ubuntu 17.10から再びGNOMEが採用されている<ref>{{cite web|url=http://www.omgubuntu.co.uk/2017/04/ubuntu-17-10-release-date|publisher=OMG! Ubuntu!|title= This is the Ubuntu 17.10 Release Date|accessdate=2017-04-22|date=2017-04-21}}</ref>。
現行の標準デスクトップ環境は[[GNOME]]である。
 
古くは[[GNOME パネル]]が利用され、GNOME 3のリリースと同時期の2011年4月に独自の[[Unity (ユーザインタフェース)]]に変更された<ref>[https://www.excite.co.jp/News/it_biz/20121023/Cobs_ie_201210_gnome-shellubuntu-gnome-remix-1210.html Unityへの変更]</ref>。その後、Ubuntu 18.04(2018年4月26日リリース)からGNOMEに戻ることが発表され<ref name="GNOME_Phone">「Ubuntuデスクトップ環境がUnityからGNOMEに変更へ--スマートフォン事業への投資も終了」 https://japan.zdnet.com/article/35099391/</ref>、Ubuntu 17.10から再びGNOMEが採用されている<ref>{{cite web|url=http://www.omgubuntu.co.uk/2017/04/ubuntu-17-10-release-date|publisher=OMG! Ubuntu!|title= This is the Ubuntu 17.10 Release Date|accessdate=2017-04-22|date=2017-04-21}}</ref>。
 
ほかのデスクトップ環境を採用した派生ディストリビューションとして[[Kubuntu]]、[[Xubuntu]]、[[Lubuntu]]などがある(Unity時代は[[Ubuntu GNOME]]も存在した)。
 
Ubuntu Serverでデスクトップ環境を利用したい場合、[[APT]]のメタパッケージ機能<ref>https://debian-handbook.info/browse/ja-JP/stable/sect.package-meta-information.html</ref>を利用して"ubuntu-desktop"<ref>https://wiki.ubuntulinux.jp/MetaPackages</ref>をインストールすることで実現できる。
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[[ファイル:Ubuntu Share Of GnuLinux Wikimedia japanese.svg|thumb|]][[ユーザエージェント]]によるとインターネットトラフィックの0.5%<ref name=wikimedia-stats>{{cite web|last=Zachte|first=Eric|title=Operating Systems (December 2011)|url=http://stats.wikimedia.org/archive/squid_reports/2011-12/SquidReportOperatingSystems.htm|work=Wikimedia Traffic Analysis Report|publisher=Wikimedia Foundation|accessdate=23 January 2012}}</ref>から0.65%<ref name=clicky-stats>{{cite web|title=Linux (Global marketshare)|url=http://getclicky.com/marketshare/global/operating-systems/linux/|work=Clicky Web Analytics|publisher=Roxr Software Limited|accessdate=23 January 2012}}</ref> の割合を占めており、Webクライアントの中で最も人気のあるLinuxディストリビューションである。マーク・シャトルワースによると、2006年末までに少なくとも800万人のユーザがいる<ref>{{citenews |url=http://web.archive.org/web/20080412225441/http://www.redherring.com:80/Home/20497 |title=Linux: Ubuntu Founder On Desktop Innovation|publisher=www.redherring.com |date=2008-04-12 |accessdate=2018-08-23}}</ref>。カノニカルのChris Kenyonによると2010年4月時点で1200万を超えるユーザーがいた。
 
サーバー版に関しても、[[Wikipedia]]をホスティングする[[Wikimedia財団]]が採用するなど<ref>[https://insights.ubuntu.com/2010/10/04/wikimedia-chooses-ubuntu-for-all-of-its-servers/ Wikimedia chooses Ubuntu for all of its servers]</ref>、大規模な採用者も増えている。W3Techsの調査では、2011年6月トラフィックの多いサーバー間ではシェアは[[Red Hat Enterprise Linux|RHEL]]を超えた<ref>http://www.markshuttleworth.com/archives/1072</ref>。日本では主に[[北海道]][[夕張市]]や[[大阪府]][[箕面市]]などUbuntuおよびその派生ディストリビューションを導入した。
 
=== ランキングの推移 ===
[[DistroWatch]]は[[オープンソース]]のOSを紹介しているサイトである。各OSのページ閲覧数を掲載しており<ref>{{citenews |url=https://distrowatch.com/dwres.php?resource=popularity |title=DistroWatch Page Hit Ranking|publisher=distrowatch.com |date=2018-08-23|accessdate=2018-08-23}}</ref>、2010年までの数年<ref>{{citenews |url=https://www.quora.com/How-long-will-it-take-for-Ubuntu-to-regain-its-No-1-position-at-distrowatch-com |title=How long will it take for Ubuntu to regain its No.1 position at distrowatch.com?|publisher=www.quora.com |date=2017-05-24 |accessdate=2018-08-23}}</ref>連続でランキング1位を獲得したが、2018年8月現在は3位である。ランキングが[[Linux Mint]]に抜かれた原因は、11.04から標準採用されたUnityがユーザーに不評だったためだという見解もある<ref>{{Cite web|date=2011-11-25|url=http://news.mynavi.jp/news/2011/11/25/047/index.html
|title=Ubuntu の人気が急降下 ― Unity の採用が原因か?|accessdate=2012-10-09}}</ref>。その一方で、[[Googleトレンド|Google Trends]]の変化は大きくなく<ref>{{Cite web|url=http://www.google.co.jp/trends/explore#q=mint,ubuntu&date=today+12-m|title=Google Trends - Web Search Interest: mint, ubuntu - Worldwide, Past 12 months|accessdate=2012-11-24}}</ref>、シェアが減少したと決めつけられないという見方もある<ref>{{Cite web|date=2011-12-06|url=http://d.hatena.ne.jp/lamich/20111206/1323146100|title=『Ubuntuのシェアが減ってる』というマイナビの記事を鵜呑みにしてはいけない - lamichの日記|accessdate=2012-10-09}}</ref>。Distrowatchの閲覧数ランキングはインストールメディアのダウンロード数や実稼動マシン数とは相関性がない。2018年現在Manjaro LinuxとLinux Mintの後塵を拝した状況である。
 
=== 批判 ===
[[フリーソフトウェア財団]]の会長の[[リチャード・ストールマン]]はUbuntu 12.10よりからUnity Lens検索に標準導入された[[Amazon.com|Amazon]]の商品検索を使うことにより、検索クエリやIPアドレスがCanonicalのサーバーを通ってしまうことを指摘し<ref>{{Cite web|url=http://www.omgubuntu.co.uk/2012/10/does-ubuntus-amazon-lens-break-eu-law|title=Blogger Claims Ubuntu’s New Shopping Lens Breaks EU Law|accessdate=2013-08-09}}</ref>、「まるでスパイウェアである」などと批判、利用を控えるように主張した<ref>{{Cite web|url=http://jp.techcrunch.com/archives/20121207free-software-leader-richard-stallman-amazon-search-integration-in-ubuntu-amounts-to-spyware|title=フリーソフトウェアのリーダーRichard Stallman曰く: Amazonの検索を統合したUbuntuはスパイウェアだ|accessdate=2012-12-09}}</ref>(自由やプライバシを侵害する事柄へのストールマンの批判はubuntuUbuntuに限らない)。マーク・シャトルワースは自身のブログで反論した<ref>{{Cite web|url=http://www.markshuttleworth.com/archives/1182|title=Amazon search results in the Dash|accessdate=2013-08-09}}</ref>。16.04のUnity Lens検索からは、デフォルトで無効になった<ref>{{Cite web|url=https://jp.linux.com/news/linuxcom-exclusive/440932-lco2016031801|title=ワクワクするような Ubuntu 16.04|accessdate=2018-09-01}}</ref>
 
== Debianとの関係 ==
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パッケージは基本的にDebianの[[Debian#リリースの種類|テスト版]]を元に作られている。Debianと同様にパッケージファイル形式として[[deb]]を、管理システムとして[[Debian#.E3.83.A1.E3.83.B3.E3.83.86.E3.83.8A.E3.83.B3.E3.82.B9.E3.81.AE.E5.AE.B9.E6.98.93.E3.81.95|APT]]/Synapticを使うことができる。ただし両者の「バイナリ互換性」は完全には保証されていない<ref>{{cite web|url=https://wiki.ubuntu.com/MarkShuttleworth|title=Mark Shuttleworth on binary compatibility|accessdate=2006-04-25}}</ref>。パッケージ開発者の多くは母体となるDebianからカノニカルへ「自由意思」で移動してきている。移籍したメンテナの中には、Debianの基本パッケージのメンテナンスにも協力し続けている者がいる。Ubuntuによる変更点は、Debianのソースパッケージに対するパッチとしてアーカイブする仕様になっている<ref>{{citenews |url=http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0477 |title=第477回 Debian 9 "Stretch"がやってきた!|publisher=gihyo.jp |date=2017-06-28 |accessdate=2018-08-23}}</ref>⁠。
 
Ubuntuは当初Debianコミュニティから人材を確保しようとした。Debianの創設者である[[イアン・マードック]] ({{en|Ian Murdock}})はパッケージおよびDebian自身との互換性、開発リソースの分散やフィードバックに懸念を示した<ref>{{cite web|url=http://www.internetnews.com/dev-news/article.php/3496541|title=internetnews.com Sarge vs. The Hoary Hedgehog?|accessdate=2006-04-25}}</ref>。彼はUbuntuコミュニティとの騒動の後、Debianから脱退した。
 
== 歴史 ==
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== リリース ==
リリースごとにバージョン番号とコードネームが存在する。バージョン番号はリリース時の年と月から作られる。2004年の10月20日にリリースされたWarty Warthog<ref>{{cite web|url=https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-announce/2004-October/000003.html|title=Ubuntu 4.10 announcement|date=2004年10月20日|accessdate=2007-09-25|mailinglist=ubuntu-announce|last=Shuttleworth|first=Mark}}</ref>のバージョン番号は4.10である。近年のコードネームは動物の名前がアルファベット順でけられている。
 
=== 開発工程 ===
[[ファイル:20111102-145438-UDSPrecise-XL.jpg|thumb|UDSグループ(11/11/02撮影)]]
半年ごとにリリースが行われる<ref>https://wiki.ubuntu.com/TimeBasedReleases</ref>。OSとしては比較的頻繁である。リリース月は通常4月,10月である。GNOMEのリリースからおよそ1か月後,X、X.orgのリリースから2か月後になるように設定されている。これにより最新版のGNOMEとXを同梱できるようになる<ref>https://wiki.ubuntu.com/Releases</ref>。[http://summit.ubuntu.com/ ''Ubuntu開発者サミット''] (UDS) (UDS)が新バージョン開発前に開催され、世界中の開発者が機能や改善すべき点の大まかな検討をする。
 
[[バザール方式]]という開発方針を採用している。中心となるシステムは[[Launchpad]]である。Ubuntu行動規範にYesとした従う限り、全ての人が翻訳や開発に貢献することができる。
 
=== サポート ===
リリースには通常版と長期サポート版 (''LTS'': (LTS、Long Term Support)Support)がありサポート期間が異なる<ref>https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu</ref>。通常版のサポート期間はリリースから9ヶ月である。6~9ヶ月ごとにバージョンアップしなければならないが、新しい機能を望むユーザーに向いている。長期サポート版(LTS)は2年間隔でリリースされサポート期間も長いため安定を望むユーザーに向いている。サポート期間はリリースから5年であったが18.04 LTSから延長され10年になった<ref>[https://www.zaikei.co.jp/article/20181122/479617.html Ubuntu 18.04 LTS、10年間サポートに]</ref><ref>[https://news.mynavi.jp/article/20181120-726925/ Ubuntu 18.04 LTS、10年サポートへ]</ref>。
 
これに加えてカノニカルは'''Ubuntu Advantage commercial support'''と呼ばれる有償サポートも提供している<ref>[https://www.ubuntu.com/support#head-5d258da97e700cf78c82c09dcd0c6a401ee51ca5 Ubuntu Advantage commercial support]</ref>。電話やWebを通じたサポートやサポートが終了したLTS、例えば12.04 LTSのセキュリティー修正を継続して受けられる(Extended Security Maintenance、ESM)ESM)
 
12.04以前はLTSのサポート期間はデスクトップ向けのみ3年であったが、現在はデスクトップもサーバー版も5年となっている<ref>{{citenews |url=http://fridge.ubuntu.com/2011/10/21/ubuntu-12-04-to-feature-extended-support-period-for-desktop-users/ |title=Ubuntu 12.04 to feature extended support period for desktop users|publisher=fridge.ubuntu.com |date=2011-10-21 |accessdate=2018-08-23}}</ref>。13.04以前は通常版のサポート期間は18ヶ月であったが、管理費用を削減するために現在の9ヶ月に短縮された<ref>http://gihyo.jp/admin/clip/01/ubuntu-topics/201303/22</ref>。
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==導入==
=== 必要環境 ===
2017年現在、[[CPU]]は[[x86|Intel x86]]、[[AMD64]]、[[ARMアーキテクチャ|ARM]]などをサポートしている<ref>{{cite web |url=https://help.ubuntu.com/community/SupportedArchitectures |title=SupportedArchitectures |accessdate=2017-10-24}}</ref>。サーバー版では8.04より前のバージョンで[[SPARC]]もサポートしていた<ref name="release-7.04">[http://releases.ubuntu.com/7.04/ Ubuntu 7.04 (Feisty Fawn)]</ref>。非公式なPowerPC版<ref>https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-announce/2007-February/000098.html</ref>(7.04より前のバージョンではPowerPCを公式にサポートしていた)や[[IA-64]] (Itanium)(Itanium)版、[[PlayStation 3|プレイステーション3]]版もある<ref>{{Cite web |url=http://cdimage.ubuntu.com/ports/releases/7.10/release/ |title=Ubuntu 7.10 (Gutsy Gibbon) |accessdate=2017-10-24 |archiveurl=https://web.archive.org/web/20080212053630/http://cdimage.ubuntu.com/ports/releases/7.10/release/ |archivedate=2008-02-12}}</ref>。
 
'''デスクトップ版'''
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=== インストール ===
[[ファイル:Ubuntu 10.10 Live CD start screenshot.png|thumb|[[Live CD]] (Ubuntu 10.10)]]
標準インストールで必要な機能全てが揃うように設計されている。インストールメディアは[[Live DVD]]となっており、インストールと試用の両方ができる。インストール前にハードウェアが適合しているかを確認できる。<!--ハードディスクにインストールするのであれば最低 4GB 程度の空き容量が必要である。しかし、これはあくまで最低の空き容量であり、実用に利用するには 16GB 程度の空き容量が必要だといわれている<ref name="hwreq">{{cite web|url=http://www.ubuntu.com/products/whatisubuntu/desktopedition|title=Ubuntu 6.06 Release Notes:Hardware Requirements|accessdate=2006-07-08}}</ref>。これは必要環境と重複-->[[Microsoft Windows|Windows]]からの移行がサポートされており<ref>{{cite web|url=http://web.archive.org/web/20100106084536/http://www.easy-ubuntu-linux.com:80/ubuntu-feisty-installation.html|title=Ubuntu 7.04 Adds a Migration Tool|accessdate=2006-06-27}}。</ref>、ブックマーク、壁紙、設定などを簡単に移行できる。
 
isoイメージは公式サイトからダウンロードする<ref>[https://www.ubuntu.com/desktop isoイメージ デスクトップ版]</ref>。イメージ書き込みツールを用いてDVD/USBに書き込む事でLive DVD/USBを作成できる。Live USBは[[Unetbootin]]やUbuntuに[[プリインストール]]されている「スタートアップ・ディスクの作成」で作成できる<ref>{{cite web|url=http://linuxcom.info/install-ubuntu-from-usb.html|title=Ubuntu 11.04をUSBドライブから起動する|accessdate=2012-11-1}}</ref>。[[オープンソースカンファレンス]]などの会場に行くことでDVDを入手することが可能なこともある。
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|}
 
フリーソフトウェアにはUbuntuライセンスポリシー<ref name="Licensing">{{cite web|url=http://www.ubuntu.com/ubuntu/licensing|title=ubuntu/licensing|accessdate=2006-06-29}}</ref>に適合したソフトウェアのみが含まれる。これはほぼ[[Debianフリーソフトウェアガイドライン]]に沿っている。Mainにはいくつかの警告がある。それは「作者の許諾を得ることなく修正のできないバイナリ[[ファームウェア]]や特定[[フォント]]」が「再配布を妨害されない限り、Mainの中に含まれてしまうかもしれない」というものである。フリーでないソフトウェアは基本的にサポートされない (Multiverse)(Multiverse)。ただし[[ビデオカード]][[デバイスドライバ|ドライバ]]のようなバイナリでのみ配布されるデバイスドライバなどは別である (Restricted)(Restricted)<ref>[https://help.ubuntu.com/community/RestrictedFormats RestrictedFormats]</ref>。これらは開発者が[[ソースコード]]を読むことができないので、Mainに比べるとサポートのレベルは落ちる。
 
MainとRestrictedパッケージは一般的なLinuxの利用に必要なソフトウェアが全て揃うように選ばれている。同じような機能を持ったプログラムやそれほど重要でない特定の用途のプログラム等はUniverseやMultiverseに配置される。
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=== Ubuntu Enterprise Cloud ===
9.04 (Jaunty Jackalope) からサーバー版で Amazon EC2 と同様の機能を実現できる「Eucalyptus」を搭載した。9.10 (Karmic Koara)10(Karmic Koara)ではクラウド構築用パッケージ「Ubuntu Enterprise Cloud (UEC)Cloud(UEC)」を正式にリリースした。クラウド構築用パッケージを提供したのはUbuntuが初めてである<ref>{{cite web|url=http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0907/27/news059.html|title=Amazon EC2のライバル登場:Ubuntuがクラウドパワーを獲得——「Eucalyptus」採用 - ITmedia エンタープライズ|accessdate=2010-03-25}}</ref>。
 
=== Ubuntu One ===
かつては[[オンラインストレージ]]サービス「Ubuntu One」も提供していた。9.04 (Jaunty Jackalope)04(Jaunty Jackalope)から実験的に、9.10 (Karmic Koara)10(Karmic Koara)から正式にサポートした。複数のPCやスマートフォンの間でファイル共有ができた。無料で5GBまで同期でき、毎月2.99米ドルまたは毎年29.9米ドルを支払うと20GB容量を拡大できた。10.04 (Lucid Lynx)04(Lucid Lynx)では[[7digital]]配給の音楽配信サービス「Ubuntu One Music Store」を展開した。20GBごとに毎月3.99米ドルまたは毎年39.9米ドル支払うことで音楽配信サービスを利用することが出来た。主に以下のものを同期できた:
* ファイル
* Ubuntu One Music Storeで購入した音楽
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=== スマートフォン ===
2015年2月6日、Canonicalが[[スペイン]]の携帯端末メーカー{{仮リンク|Mundo Reader|en|Mundo Reader|label=bq}}[[:en:Mundo Reader|bq (英語版)]]から初めてUbuntu搭載したスマートフォンを[[欧州連合|EU]]限定で発売すると発表(当面はイギリス、スペイン、ポルトガル、スウェーデン)<ref>[https://www.youtube.com/watch?v=TShKZLeZzWE Ubuntu phone walkthrough video]</ref><ref>[http://japan.cnet.com/news/service/35060277/ 初の「Ubuntu」搭載スマートフォン「BQ Aquaris E4.5」、欧州で限定販売]</ref><ref>[http://news.mynavi.jp/articles/2015/02/09/ubntu/ ついに登場、「Ubuntu」携帯とはどのようなものか]</ref><ref>[http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1502/09/news072.html 初の製品版Ubuntu端末、スペインBQが170ユーロで発売へ]</ref>。11日、搭載機種の「BQ Aquaris E4.5 Ubuntu edition」が発売された。
 
上記の通りスマートフォンからは撤退が発表されている。
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* [[VirtualAppliances.net]]は仮想環境で事前にビルドされたUbuntuベースのアプリケーション集である([[仮想アプライアンス]]参照)。
* [[gOS]]は2007年11月1日に登場したUbuntuの派生ディストリビューション。[[ウォルマート]]の低価格PC [[Everex Green gPC TC2502]] 用のOSとして開発された。Googleのオンライン・アプリへのアクセスを優先した設計である。デザインは [[macOS|Mac OS X]] が模されている。
* GoogleがUbuntuをベースにした [[Google Chrome OS]] を当初オープンソースで開発していた。(2010(2010年2月にベースOSを[[Gentoo Linux]]に変更している<ref name="Change_Gentoo">{{cite web|url=http://web.archive.org/web/20100101000000/http://www.atmarkit.co.jp/news/201002/18/gentoo.html/|title=Chrome OS、クロスコンパイルにGentooのPortage採用|publisher=[[ITmedia]]|date=2010-02-18|accessdate=2018-08-23}}</ref>)
 
== 関連項目 ==
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* [[Wubi]]
* [[Mir_(ディスプレイサーバ)|Mir]]
* [[うぶんちゅ!]]
 
== 関連文献 ==