「アート・テイタム」の版間の差分

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テイタムのテクニックは、[[ジャズピアノ|ジャズ・ピアノ]]の可能性を著しく広げ、多くのミュージシャンに尊敬された。テイタムと同世代の[[ファッツ・ウォーラー]]は、テイタムを「神」と呼び、[[カウント・ベイシー]]は「世界の8番目の不思議」と賞賛した。[[ヴァイオリン]]奏者の[[ステファン・グラッペリ]]は、テイタムの初期のレコードを聴いて、「2人のピアニストの連弾だと思った」と発言。テイタムからの影響をしばしば公言している[[オスカー・ピーターソン]]は、幼い頃に初めてテイタムのレコードを聴いた時、ショックのあまりピアノに近寄れなくなったという。
 
ある晩たまたま、テイタムの出演していたむさくしいナイトクラブにクラシックピアノの巨匠[[ウラディミール・ホロヴィッツ]]がやってきた。テイタムの演奏テクニックに仰天した彼は、次の日、義父で[[指揮者]]の[[アルトゥーロ・トスカニーニ]]を連れてきたが、トスカニーニもテイタムの演奏に肝を潰した。テイタムの出演していたむさくるしいナイトクラブにはテイタムの演奏を聴きに、ホロヴィッツやトスカニーニのほか、[[ヴァルター・ギーゼキング]]等もやってきた。また厨房では一時期、カンザスの田舎から出てきたばかりの若い[[チャーリー・パーカー]]が皿洗いをしていた。テイタムの演奏が始まると、彼は厨房の入り口に行き、じっと演奏を聴いていた。
 
テイタムのクラブの厨房では、当時カンザスの田舎から出てきたばかりの若者であった[[チャーリー・パーカー]]が皿洗いをしていた。パーカーはテイタムの演奏が始まると、厨房の入り口に行き、じっと演奏を聴いていたという。
 
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