「3月のライオン」の版間の差分

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=== 島田研究会 ===
; 島田開(しまだ かい)
: 声 - [[三木眞一郎]] / 演 - [[佐々木蔵之介]]
: A級八段。初登場時で30代半ば<ref group="注">林田高志とも同い年であり、林田が11巻当時で36歳である (Chapter.106) ことから、初登場時の島田は34歳前後と分かる。</ref>で宗谷冬司と同じ年齢かつ[[新進棋士奨励会|奨励会]]の同期<ref>単行本4巻39話</ref>。しかしながら、痩身で頭髪が薄いこともあって40代の後藤と同年代に見られている。
: 棋士としての姿勢もその人柄も、零に多大な影響を与える。島田への憧憬の念に突き動かされ、零は研究会に入ったり将棋部を作ろうとしたりするなど自分の閉じた世界を開いてゆく<ref group="注">将棋への姿勢については「僕は… ―こんな身を投げるように『勝ち』を取りに行った事があるだろうか」※(第3巻Chapter.32)、他者との関わり方については「あんな風に身ひとつで皆の中に溶け込めたら」(第5巻Chapter.45)。※引用のため、原作本文に合わせ「事」と表記しました。</ref>。
: [[将棋の戦法一覧#居飛車|居飛車]]党 。奨励会に在籍していたころから胃痛持ちであり、作中でもそれらをよくネタにされている。二海堂の兄弟子で、二海堂とはお互いに「坊」「兄者」と呼び合う仲の良さである。
: [[山形県]][[天童市]]近くの過疎化が進む村の出身で、果実の収穫や酪農などを手伝って奨励会への交通費を稼ぎ、プロ棋士となった苦労人。「努力の人」と評価もされ、自負もしている<ref group="注">林田に「地道に粘って粘ってA級まで辿り着いた『努力』を絵にかいたようなヒト」(第3巻Chapter.29)と評される一方、自身も「『自分は努力では他人に負けた事がない』」※(第9巻Chapter.92)、「神の助けなど無くっても人力でここまで来れた自分(他の棋士ほどの才能がない分を努力でカバーして結果を出してきたとの意)を高く評価してる」(第14巻Chapter.145)と語っている。※引用のため、原作本文に合わせ「事」と表記しました。</ref>。 向上心が高く、棋力向上のためには努力を厭わない<ref group="注">「『(宗谷との差が)縮まらないから』といって  それがオレが進まない理由にはならん」「『抜けない事があきらか』だからってオレが『努力しなくていい』って事にはならない」※(第4巻Chapter.39)※引用のため、原作本文に合わせ「事」と表記しました。</ref>。能う限りのエネルギーを将棋にぶち込むため女性には見捨てられてばかりいる <ref> 第14巻Chapter.145</ref>
: 人格者である。胃痛で前日からほとんど何も摂っていないようなときでも周囲を気遣って行動する<ref>第4巻Chapter.40</ref> <ref group="注"> そのため二海堂から「ひといちばい気をつかってしまうひと」と案じられている(第4巻Chapter.34)</ref>。過疎化の進む郷里から孤立する老人をなくす仕組みを作るべく将棋クラブを創るなど情に篤い人物で、その人柄に長年島田を取材してきた記者も零もすっかり惚れ込んでしまう <ref>第4巻Chapter.34</ref> 。後輩思いで零・二海堂のいい兄貴分<ref group="注"> 思うがゆえに手荒に接することもある。熱があるのに将棋会館に現れた二海堂の襟首をひっつかんで人気のない部屋に連れて行き叱りとばす(第3回Chapter.27)、棋譜を読みながら公道を歩いていた零の頭をわしづかみにして交差点への進入を止める(第8巻Chapter.78)、興奮している二海堂の頭に「次の対局中にバッテリーが上がらないように」とげんこつを食らわせて大人しくさせる(第13巻Chapter.132)など。</ref>。普段は比較的穏やかな人物だが、対局に際しては好戦的な一面も見せる。
: 自他ともに認める雨男で、イベントに出演したうちの約7割<ref>Chapter.149(第14巻P119)</ref>で雨を呼んだほど。零が自身とあかりに接点を持たそうと立ち回る点には不快感を示す<ref group="注">零は「あかりに幸せになってもらうために」島田・林田とあかりに接点を持たせようとしているのだが、島田・林田は零が「ダメダメな男2人に幸せを分けてあげよう」と考えていると思っている。しかしながら、零の意図はともかく「あかりと島田・林田をくっつけよう」という部分については、二人は零の思惑を完全に見抜いている。第14巻Chapter.144より。</ref>一方で、零がひなたの横で笑顔でいる様子には安堵の表情を見せる<ref>第14巻Chapter.147</ref>。
: 原作者曰く島田のモデルは[[佐々木蔵之介]]であり、その佐々木が映画版で島田を演じたことをいたく喜んでいる <ref>{{cite news|url=http://www.pashplus.jp/stage_movie/44530/|title= 映画『3月のライオン』原作者・羽海野チカからコメントが到着|newspaper= PASH! PLUS |date=2017-02- 21|accessdate=2019-06-22}}</ref>
: アニメ19話では祖父(声 - [[堀越富三郎]])が登場している。
; 二海堂晴信(にかいどう はるのぶ)
: 声 - [[岡本信彦]]、[[三瓶由布子]](小学生) / 演 - [[染谷将太]]<ref>{{cite news|url=http://natalie.mu/comic/news/212544|title=映画「3月のライオン」二海堂役は染谷将太!キャスト写真も一斉公開|newspaper=コミックナタリー|date=2016-12-09|accessdate=2016-12-09}}</ref>、[[高月雪乃介]](少年時代)
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: 棋匠位9期を含む、通算14のタイトルを獲得している実力者。未だにA級順位戦に在籍している。神宮寺とは「徳(とく)ちゃん」「朔ちゃん」と呼び合う仲である。若手との対局では、ひらひらとかわしてからかうような棋風とされる。第三十三期棋匠戦で激闘の末、島田とのタイトル防衛戦に勝利し、棋匠の永世位を獲得した。また、新人王経験者で名人位を獲得したこともある。奨励会のころから、「神宮寺が観戦していると負ける」というジンクスを持っている。
: スピンオフ作品『灼熱の時代』にも登場。神宮寺とは少年時代からの付き合いである。『灼熱の時代』では、神宮寺や岩崎(後述)にしばしば振り回されており、本編以上にコメディーリリーフ的な役回りも多い。なお、本編でも若いころの彼は描かれている<ref>第8巻のChapter.79</ref>が、『灼熱の時代』と本編では容姿が若干異なる。
; 土橋健司(どばし けんじ)
: 宗谷のライバル棋士。九段。独身者。
: 大変な研究家であり、食事や睡眠などを除く大半の時間を研究に費やしている。その将棋に対する凄まじいまでの姿勢と、実力のみで運に左右されない強さは、第70期名人戦の解説をしていた藤本雷堂をして「(宗谷以外で)やっかいなヤツ」と言わしめた<ref group="注">第14巻Chapter.145にて、島田が「(才能を)鳥に例えると、オレの羽って足で漕ぐヤツ…」と言って思い浮かべたイメージ図中で、土橋は羽のついた自転車に乗りつつ背に羽もついている(宗谷や零の背には鳥の羽が生えている、島田自身は羽を持たず羽根つき自転車を漕いでいる)。島田から見て土橋は「才能を持ち合わせた努力家」のようだ。</ref>。
: 几帳面な部分があり、決まった飲食物を対局先に持ち込み、決まった時間に嗜むなど機械的なまでの生活リズムを持ち、松永に将棋ロボと評された。一方、対局中は優勢であっても、新研究(面白いこと)には乗っかっていくタイプ(スミス曰く「心に『自分だけの宝島』を持って生まれて来た男」)。
: 第70期名人戦では挑戦者となるが、その時はフルセットの末に敗れる。だが、後の棋竜戦では藤本相手にストレート勝ちを収め、タイトル奪取を成し遂げた。
: モデルは漫画家の[[三浦建太郎]]と棋士の[[三浦弘行]]の2人<ref>『ヤングアニマル』2014年No.10に掲載された「3月のライオン連載100回記念座談会」(同誌33頁)より。</ref>。
; 藤本雷堂(ふじもと らいどう)
: 声 - [[大塚明夫]]