「ウィトルウィウス」の版間の差分

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== 建築について ==
[[建築について]]』はおそらく[[紀元前30年]]から[[紀元前23年]]の間に書かれたと推測される。この書において最も知られた理論は、ある建築が成功するかどうかは、職人の技や形式ではなく、建築家の仕事が社会ともつ相関性に依存するというものである。また、「よい建築は、堅固さ、快適さ、快という3つの条件によって成り立つ」とする定式は多くウィトルウィウスに帰せられるが、これが直接彼の理論であるか、それとも翻訳者による敷衍であるかどうかについては議論がある。
 
現在にまで『建築について』が伝わっているのは、[[カール大帝]]による[[カロリング朝ルネサンス]]の賜物である。他のラテン語著作と同様、このときに多くの筆耕本が制作された。現在残る写本のほとんどは、このときに製作された写本のひとつ([[大英博物館]]図書室所蔵・ハーレイ写本2767番)を定本としている。ウィトルウィウスの理論は[[中世]]においても知られていたが、[[ルネサンス]]期の建築家に特に注目され、[[新古典主義建築]]に到るまで古典的建築の基準として影響を与えた。