「チリンの鈴」の版間の差分

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こうして、チリンは復讐を果たしたものの、父親同然の存在となっていたウォーを自らの手で殺めてしまったことで深い悲しみに暮れ、異形の姿ゆえに故郷の羊の群れに戻ることもできず、ウォーが身をもって教えてくれた狼の生きざまと一匹狼ゆえの孤独を実感と共に噛み締めながら姿を消した。
 
それから時は過ぎ、きすさぶ山向こうから、時折風日の夜交じって、鈴の音がかすか、風交じって響き渡ってくるという。
 
だが、チリンの姿を見たものはついぞなかったという。
 
== 登場人物 ==