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'''海軍特別警察隊'''(かいぐんとくべつけいさつたい)とは、[[大日本帝国海軍]]が[[太平洋戦争]]中に編成した[[憲兵]]である。占領地における軍事警察活動を任務とし、海軍将兵の[[犯罪]]行為の[[捜査]]や、反日本軍的な現地人の抗日独立運動の調査・取り締まり、[[防諜]]活動などを行った。そのため、関係者からは敗戦後に戦犯として処罰された者が多く出た。略称は'''特警'''、'''特警隊'''。
 
== 沿革 ==
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特警隊の主な任務は、沿革の通り、海軍占領地での陸軍憲兵の代用である。海軍軍法会議での訴追対象となる海軍軍人・[[軍属]]の犯罪や在留民間日本人の犯罪、現地人や[[捕虜]]による[[軍律]]違反行為の捜査、取り締まりを行った。軍律違反捜査の一環として[[防諜]]活動も行った。なお、現地人による一般刑事事件は管轄外で、海軍民政部の指揮下の現地警察組織が捜査を行った<ref name="nogi2223" />。
 
現地人による日本軍に関する的な言動の弾圧状況など様々な治安情報の収集を行い、現地人社会に[[スパイ]]を潜入させて内偵するなどの手段も用いた。逮捕したスパイ容疑者に対して、[[鞭打ち]]などの[[拷問]]を加えた例もある<ref>禾(1975年)によれば、アンボンではオランダ統治時代から使用されていた鞭によって拷問を行ったという。</ref>。民政部指揮下の現地警察が、特警隊に協力して軍律違反事件の捜査を行うこともあった<ref name="kita68" />。特警隊の捜査の結果を基に、軍法会議・[[軍律審判|軍律会議]]での訴追が行われた。起訴の有無は、事実上は特警隊の捜査調書によって決まっていた<ref name="nogi2223" />。
 
軍法会議・軍律会議で[[死刑]]が確定した者について、刑の執行を担当することもあった。さらに、こうした正規の手続きを経ないで処刑した事例もあった<ref>禾(1975年)、50頁。</ref>。