「エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン」の版間の差分

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==米国版==
19401941代当時犯罪小説を扱う[[パルプ・マガジン]]は存在アメリカ有数の推理作家とて知られていが、市場にもっと上質のミステリー小説を提供するために、[[エラリー・クイーン]]自ら編集長となって『EQMM』を創刊した[[パルプ・マガジン]]が『EQMM』である。“エラリー・クイーン”はフレデリック・ダネイとマンフレッド・リーの共同ペンネームだが、実際に編集長を務めたのはフレデリック・ダネイであり、ダネイの死後は、エレノア・サリヴァンが編集長を引き継いだ。
 
『EQMM』はその編集水準の高さから、1950年代から1970年代の短編小説の減少期間を生き抜いた数少ない小説誌のひとつである。現存するミステリー小説誌のなかで最も長く続いている。
 
また、『EQMM』は新人作家の育成に力を入れてきたことも特徴である。今日では主要な出版物は著作権代理人を通した投稿しか受け付けないが、『EQMM』の初作品部門はアマチュアからの郵送による投稿を受け付けており、初作品部門では数百人の新人作家を紹介してきた(その多くが常連投稿者になっている)。
 
新人作家に加えて、有名作家の短編小説もよく掲載される。例えば、[[ディック・フランシス]]、[[マイケル・ギルバート]]、[[ピーター・ラヴゼイ]]、[[ルース・レンデル]]、[[レックス・スタウト]]、[[ヤンウィレム・ヴァン・デ・ウェテリンク]]などである。
 
また、新旧問わず一般にミステリー作家と思われていない作家の作品を掲載している。例えば、[[A・A・ミルン]]、[[スティーヴン・キング]]、[[サマセット・モーム]]、[[P・G・ウッドハウス]]、[[ジョイス・キャロル・オーツ]]、[[シオドア・スタージョン]]、[[フィリス・ディラー]]などである。
 
更に、継続的に掲載されるシリーズものの人気にも大きく頼っている。例えば、[[アイザック・アシモフ]]の「[[黒後家蜘蛛の会]]」、[[ヘンリー・クリストファー・ベイリー]]の「フォーチュン氏」、ジョン・モーティマーの「弁護士ランポール」、ジェイムズ・パウエルの「Ganelon」などである。