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=== バロック音楽 ===
{{See also| 組曲#バロック時代}}
初期の[[スペイン]]におけるサラバンドの音楽は知られていない。最古の実例、[[17世紀]]の初頭までには[[イタリア]]で[[ギター]]舞曲として広まっており、これらが現存する最古ためのもである。当初は踊りに合わせた[[カスタネット]]の拍子と[[コーラス]]を含めた[[和声]]の定形が特徴あったが、17世紀中ばごろには3拍子であること[[リズム]]が特徴となっていった。このころ盛期バロックでアクセントに目立った特徴がなく、主に[[アレグロ]]や[[プレスト]]など速い[[テンポ]]が一般的演奏されていあったが[[ラルゴ]]や[[アダージョ]]の場合もあった。サラバンドがい舞曲となったのは同世紀に時代の[[フランス]]の[[宮廷]]で使われる舞曲なっおいからであり、[[リュート]]の曲が多く作られ、組曲に欠かせない舞曲となった。それでも初めのうちは、前時代の華やかなダンスの名残で軽快な曲も交じっていたが、[[18世紀]]の初めごろには「遅い[[メヌエット]]」として受容され、情緒的で優美あるいはな曲調に変わっていった<ref name="harvard">{{Google books|02rFSecPhEsC|The Harvard Dictionary of Music|page=755}}</ref><ref>{{Google books|qDo4SNHRhbQC|Dance and the Music of J.S. Bach|page=92}}</ref>。[[イギリス]]のサラバンドはイタリアとフランスの両方の特徴が見られるが、[[ドイツ]]では概ねフランスだけから影響を受けて、ゆったりしたテンポで3拍子の2拍目に置かれる[[アクセント]]を特徴とし、[[チェンバロ]]、リュート、室内楽の曲が作られた。<ref name="harvard"></ref><ref>{{Google books|TqtmlzCDzucC|The Piano|page=49|plainurl=}}</ref>。
 
前述のようにスペイン語圏が起源であるが、いずれも音楽としては残っていない。
 
サラバンドは、[[17世紀]]の初頭までには[[イタリア]]で[[ギター]]の舞曲として広まっており、これらが現存する最古の曲である。当初は踊りに合わせた[[カスタネット]]の拍子と[[コーラス]]を含めた[[和声]]に特徴があったが、17世紀中ばごろには3拍子であることが特徴となっていった。このころはアクセントに目立った特徴がなく、主に[[アレグロ]]や[[プレスト]]など速い[[テンポ]]で演奏されていた。遅くなったのは同世紀に[[フランス]]の[[宮廷]]で使われる舞曲になってからであり、[[リュート]]の曲が多く作られた。それでも初めのうちは、前時代の華やかなダンスの名残で軽快な曲も交じっていたが、[[18世紀]]の初めごろには「遅い[[メヌエット]]」として受容され、情緒的で優美あるいは重壮な曲調に変わっていった<ref name="harvard">{{Google books|02rFSecPhEsC|The Harvard Dictionary of Music|page=755}}</ref><ref>{{Google books|qDo4SNHRhbQC|Dance and the Music of J.S. Bach|page=92}}</ref>。
 
[[イギリス]]ではイタリアとフランスの両方の特徴を受け継いで、すばやく軽快で即興的な[[室内楽]]の曲が作られた。一方、[[ドイツ]]では概ねフランスだけから影響を受けて、ゆったりしたテンポで3拍子の2拍目に置かれる[[アクセント]]を特徴とし、[[チェンバロ]]、リュート、室内楽の曲が作られた。ここに至ってサラバンドは組曲の構成要素として重視されるようになり、例えば、[[バッハ]]と[[ヘンデル]]の作曲したほぼ全ての組曲と[[パルティータ]]には、サラバンドが含まれている<ref name="harvard"></ref><ref>{{Google books|TqtmlzCDzucC|The Piano|page=49|plainurl=}}</ref>。
 
=== 近代音楽 ===