「マルティン・ルター」の版間の差分

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=== 賛美歌 ===
ルターは[[礼拝]]の場で積極的に[[賛美歌]]([[コラール]])の歌唱を奨励し、自らも[[リュート]]を演奏しながら多くのコラールを作詞・作曲した。彼は『[[神はわがやぐら]]』『[[主よ深きふちの底より|深き悩みの淵より]]』など現在の日本でもよく知られているコラールを残したが、[[合唱曲]]としての編曲はヴィッテンベルク教会の楽長[[ヨハン・ヴァルター]]が多くを手がけた。カトリック教会は古くからラテン語典礼文による複雑な多声合唱を発展させており、これらは音楽的に優れたものではあったが、必ずしも歌詞の聞き取りやすいものではなかった。また専門的な合唱隊が歌唱を担当した。これに対しルターは、礼拝において会衆が彼らの日用語であるドイツ語で、美しいだけでなく単純で歌詞が聞き取りやすいコラールによって神をともに賛美することを重視し、新たな典礼音楽を推進した。ルターの奨励したコラールは、ドイツの[[プロテスタント|プロテスタント教会]]における[[バロック音楽]]の発展に大きな影響を及ぼし、コラールを主題とした[[オルガン]]曲(前奏曲、幻想曲)、声楽曲([[モテット]]、[[カンタータ]]、[[オラトリオ]])など広い分野に及んだ。
 
=== ドイツ語への影響 ===