「引火点」の版間の差分

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:開放式の試験法で、おもに[[潤滑油]]などの引火点の高い(79{{℃}}超)石油製品に用いられる。国際規格としてISO 2592:2000があり、日本ではJIS K 2265-4:2007で規定されている。
 
== 引火点の利用例 ==
{| style="float:right; margin-left: 1em;" class="wikitable"
|+各種燃料の引火点・発火点
!燃料!!引火点!!発火点
|-
|[[エタノール]] (70 %)<ref name="eto">{{Cite web|url=http://www.nafaa.org/ethanol.pdf|title=Ethanol MSDS|accessdate=2016-3-29|date=2001/4/17|publisher=North American Fire Arts Association}}</ref>
|16.6{{℃}}
|363{{℃}}
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|-
|[[ケロシン]]
|>38&ndash; - 72{{℃}}
|220{{℃}}
|-
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引火点が利用されている例として、[[内燃機関|エンジン]]を用いる。
 
[[ガソリンエンジン]]は[[火花点火内燃機関]]の一種で、[[点火プラグ]]からの[[火花]]によって点火するエンジンである。
[[ガソリン]]はその蒸気が燃焼範囲に収まるように[[混合気|空気と混合]]され、圧縮によって引火点より高い温度まで加熱されて、点火プラグで着火する。しかし適切なタイミングよりも前に、エンジン[[燃焼室]]内の熱によって発火しては困る。したがって[[ガソリン]]は低い引火点高い発火点を持つことが要求される。
 
一方、圧縮着火内燃機関の一種である[[ディーゼルエンジン]]には点火源がなく、その代わりに[[圧縮比]]が高い。
まず[[空気]]が圧縮されて温度がディーゼル燃料([[軽油]]・[[重油]])の[[発火点]]を上回る。そこへ高圧の燃料が燃焼範囲になるよう[[噴射ポンプ|噴射]]され、発火する。したがって、ディーゼル燃料には高い引火点低い発火点を持つ事が要求される。
 
==参考文献==