「天気の子」の版間の差分

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== あらすじ ==
[[神津島]]の高校1年生・森嶋帆高(もりしま ほだか)は家出して東京本土にやってくるが、ネットカフェ暮らしも残金が尽きてしまい、途中の船で出会ったライターの須賀圭介を頼る。須賀は彼とその姪・夏美の2人だけの弱小編集プロダクションの社長であり、雑誌『[[ムー (雑誌)|ムー]]』などの仕事をしていた。帆高は住み込み・食事つきの条件に惹かれ、そこで働くようになる。
 
その年、2021年(令和3年)の東京では数ヶ月にわたって晴天がなくほとんど雨続きの異常気象が続いていたが、その状況でも晴天を呼ぶ「100%の晴れ女」がいるという都市伝説が流れていた。ある日、帆高は天野陽菜(あまの ひな)という少女と出会い、彼女が祈るだけで局地的に晴れ間を呼び寄せる能力を実際に目の当たりにする。
 
陽菜は小学生の弟・凪と二人だけで暮らしており、彼女がお金に困っている様子をみた帆高は、晴れ女の能力で商売をすることを提案、「100%の晴れ女」という宣伝文句で商用サイトを作る。仕組みは不明ながら確実に晴れ間を呼ぶ「晴れ女」は次第に評判をよび、順調に仕事やしていくが、[[神宮外苑花火大会]]を晴れにする依頼でテレビ中継されてしまい、依頼殺到により「晴れ女」は休業することになる。
 
帆高が家出少年として家族から届け出がされていたうえ、彼が偶然本物の拳銃を拾ってしまっていたことから、警察が陽菜の家や圭介の事務所を捜査に訪れ、帆高・陽菜・凪は3人で警察から逃げ出す。猛烈な豪雨や真夏にも関わらすといったまで降りだす酷い天気のなか、家出少年と疑われてしまいなかなかホテル宿泊まれ確保できず、なんとか宿を確保しホテルに泊まれた3人はそこでインスタント食品やカラオケで楽しい夜を過ごす。
 
その夜、日付が変わり菜の誕生日になったとき、帆高は陽菜に誕生日プレゼントとして指輪を渡す。しかし、祈ることで晴天を呼ぶ能力の代償として、陽菜の身体は次第に薄く透明になっていた。最終的に人柱として彼女が犠牲になることで異常気象が収まるという伝承のとおり、その夜に陽菜の身体は消えてしまう。
 
翌朝、警察がホテルの部屋に踏み込んできて、凪は[[児童相談所]]へ送られ、帆高は[[池袋警察署]]で取り調べを受けることになってしまうが、二人ともそれぞれ脱走し、陽菜が晴れ女になったきっかけだという[[代々木]]の廃ビル屋上の神社へと向かう。一方、陽菜が人柱となったことで天候は回復し、数ヶ月ぶりの晴天が東京を照らしていた。
 
警察の追跡のなか、夏美や圭介や凪の助けで神社にたどり着いた帆高が鳥居をくぐると、はるか上空へとワープし、積乱雲の上に囚われていた陽菜を助けて二人で地上へと落ちていく。自分が地上に戻るとまた天気が狂ってしまうと心配する陽菜に対し、帆高はもう二度と晴れなくたって良いから陽菜に戻ってほしい、これからは自分のために祈ってほしいと答える。