「対物レンズ」の版間の差分

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[[像面湾曲]]を補正したものはレンズの名前にPlan(プラン)と付いていてPlanApo、PlanFluorなどと表記されている。像の平坦性が良い。開口数は乾燥系対物レンズでは1未満であるが油浸や水浸対物レンズでは1を超えたものがあり、[[分解能]]や[[集光力]]が高い。
 
[[日本工業規格|JIS]]では鏡筒の長さ{{Efn|ここでいう鏡筒の長さとは光学的鏡筒長であって、実際の長さではない。大昔は実寸法であった。}}を生物顕微鏡で160mm、工業顕微鏡で210mmと決めていたが、現在は2009年制定の'''JIS B 7132-1で有限遠光学系の機械的鏡筒長(対物レンズのマウント(多くがRMSマウント)の取付基準面から接眼レンズのマウント(Cマウント等)の取付基準面までの距離)が160mm、光学的鏡筒長(対物レンズの像距離)が150mmとなっている。

また、同年制定のJIS B 7132-2により無限遠光学系が規格化されている。有限遠光学系の光学的鏡筒長が同じでも焦点までにフィルタ等があると屈折し、機械的鏡筒長が伸縮するため、光学的鏡筒長150mm且つ機械的鏡筒長160mmであるのは光路に何もない場合で有り、フィルタ等があると機械的鏡筒長160mmでは像がボケることになる。

それに対して'''無限遠光学系の利点として対物レンズより出射された光は像を結ばない平行光であるため、フィルタ等を対物レンズから結像レンズの間に入れれば像がボケることなく拡張性を高くすることが出来る。ただし被写体の同じ各点から出た光同士が平行なだけで、別の点から出た光同士は拡散していくため、無限遠光学系と言う名前だが、対物レンズから結像レンズの距離は結像レンズの大きさにより実質的に制限される。
 
== 望遠鏡の対物レンズ ==
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対物レンズの有効口径は、分解能や集光力を左右する重要な要素である。対物レンズの[[焦点距離]]を口径で割った比を口径比といい、像の明るさを左右する。[[F値]]ともいう。ただし、眼視で空中像を観測するのであればF値の大小と像の明るさはほとんど関係ない。一般にF値の大きな対物レンズのほうが、諸収差の補正を行いやすい。望遠鏡の倍率は、対物レンズの焦点距離を[[接眼レンズ]]の焦点距離で割った商で求められる。
 
== 脚注 ==
=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 関連項目 ==