「放射性炭素年代測定」の版間の差分

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青森県東津軽郡[[外ヶ浜町]]の[[大平山元I遺跡]]の縄文時代草創期の土器製作時期が、通説より4500年も古い(早い)1万6500年前と1999年4月に発表された。この実年代は、[[ワシントン大学]]の[[Minze Stuiver|スタイヴァー]]らが炭素14年代を年輪年代や珊瑚年代を使って暦年に換算する国際較正曲線 (INTCAL 98) を使ったものである。また、[[弥生時代]]の開始期は通説では紀元前5 - 紀元前4世紀ごろであったが、2003年3月の[[国立歴史民俗博物館]]の発表では約500年古い(早い)約3000年前(紀元前10世紀終頃、つまり、九州北部の弥生時代早期が前949年 - 915年から、前期が前810年頃から、中期が前350年頃から、それぞれ始まった。)に遡る結果が出た。2003年5月の[[日本考古学協会]]総会での報告は、衝撃、当惑、賛成、反発などとともに拒否、嘲笑などに覆われた。
 
しかし、現在では多くの土器が食物の貯蔵や調理で使われた塩などの海洋産物が付着しているため、海水に含まれた古い炭素18の影響により50年から数100年古く推定されることがわかを国立歴史民俗博物館は認めるようになてき<ref>[https://rekihaku.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=2250&file_id=22&file_no=1 縄紋後期土器付着物における調理物の検討]小林 謙一、坂本 稔 国立歴史民俗博物館研究報告第196集 p23-52、2015-12-25 </ref>。このため、弥生時代の開始時期については再度通説が有力になっている。
 
== 出典 ==