「アジ化物」の版間の差分

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*[[重金属]]のアジドは一般に爆発性が強い。このため例えばアジ化ナトリウムを[[ステンレス]]の[[スパーテル]]ですくうだけで爆発を起こすことがある。アジ化ナトリウムの計量にはプラスチックか、シリコンコーティングされたスパーテルを用いるのが無難である。
*ハロゲン系溶媒、たとえば[[ジクロロメタン]]は、アジ化ナトリウムと反応して爆発性の強いジアジ化メタンを生成するため、アジ化物イオンを含む水層からの抽出溶媒には不適である<ref>Norton P. Peet, "More On Sodium Azide", ''C&EN'', June 14, 2010, page 4. [http://pubs.acs.org/cen/letters/88/8824letters.html#1 オンライン版]{{リンク切れ|date=2018年3月 |bot=InternetArchiveBot }}</ref>。また、濃縮後に残存した微量のハロゲン系溶媒にも注意が必要である<ref >Raymond E. Conrow* and W. Dennis Dean, "Diazidomethane Explosion", ''Org. Process Res. Dev.'', '''2008''', ''12'' , 1285–1286.</ref>。
*有機アジ化物は、アジ基1つに対して6つ以上の重原子([[水素]]を除く、[[炭素]]・[[酸素]]・[[窒素]]など)が分子内に含まれている場合、その爆発力が「希釈」されて安全に取り扱えることが多い。これは[[ニトロ基]]や[[ジアゾ化合物]]など、他の爆発性官能基の場合でも同様である。この経験則を「6炭素則」や"rule of six"と呼ぶことがある。
*アジ基が、[[芳香環]]・[[オレフィン]]・[[カルボニル]]などsp<sub>2</sub>炭素に結合している場合、ほぼ同じ条件の[[アルキル]]アジドに比べて爆発性が高い。