「スピルオーバー」の版間の差分

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*スピルオーバー潰しによる混信や、スピルオーバー抑制のための送信所の出力抑制の影響により、山間部・島嶼部はもとより市街地であってもワンセグが映らない場所がある<ref>ワンセグを搭載した携帯電話やカーナビの超小型テレビ受信アンテナに必要十分な性能や指向性を持たせるのは困難である。特にスピルオーバー潰しの状況では指向性が必要不可欠であるが、携帯やカーナビは持ち歩く人や設置した車の動きによって方角が変わる状況での使用となるので指向性を持たせた所で受信が安定しない。</ref>。また、防災上、特に避難所などは屋内でもワンセグが映って然るべきであり、停電時の情報収集の観点からは各家庭の屋内でもワンセグが映ることが望ましいが、屋内でワンセグが映るほど電波が強い場所はかなり限られている。現在ではラジオを所有する家庭は減少しており、また、FMラジオを搭載した小型ミュージックプレイヤーは多い一方、ワンセグは受信できてもラジオを受信できない携帯電話・スマートフォンは多数を占める(日本国内向けではない機種は除く)。なおかつ、避難するときに携帯電話は持ってくることが多いが予備のFMラジオ受信機としても使える事が多いMP3プレイヤーは盲点になりやすいので、避難の道中や避難所でラジオを利用できない人は多くを占める。このため、送信所の出力抑制とスピルオーバー潰しはワンセグのメリットの一つである、'''ラジオを所有していない家庭・個人が増える現状において、停電時や、災害発生時の避難の道中や避難所における情報収集の手段としての可能性を台無しにする'''ので、[[防災]]・[[減災]]・[[国防]]上好ましくない。
*スピルオーバー潰しや送信所の出力抑制の結果、地上デジタルへの移行や引っ越しに際し、少し地形や周りの建物の条件が悪いだけなのに、地元(区域内)のテレビ局を普通に視聴する、ただそれだけのために、[[パラスタックアンテナ]]などの高価なアンテナを買うことを余儀なくされたり、固定経費のかかるケーブルテレビへの加入を余儀なくされる事例(例えば奈良県南部の大半)、送信所設置を代行した自治体から数万円に及ぶ自己負担を求められる事例<ref>例えば、{{Cite web|work=[[紀美野町]]|url=http://www.town.kimino.wakayama.jp/sagasu/somuka/TVjushin/1529.html|title=紀美野町内におけるテレビの受信について/紀美野町|date=2018-08-17|accessdate=2019-01-28}}が挙げられる。</ref>が見られる。
*スピルオーバー潰しのための送信所増設や、最小限の出力の送信所を多数設置することに資金を費やした結果、本業であるTV番組の制作が疎かになり、番組の質を低下させている可能性がある。また、スピルオーバー潰しの内実が、アマチュア無線の延長としての受信実験やベリカード収集、あるいはテレビの視聴を趣味とする人々により問題視され、周知の事実となることによりった結果、テレビ局のブランドイメージが低下していく可能性もある。
*ネット上で販売されている[[Google TV]]に類似したコンセプトの製品には、インターネットを介して日本の放送局<ref>一例では東京都と大阪府のすべての地上波放送局と本来は有料のはずのチャンネルを含めたBS・CSの多くが配信されている。また、世界各国の主要テレビ局も同様に配信している製品が多い。</ref>を(区域外)受信する機能を持つ代物が存在するが、スピルオーバー潰しは、総務省や放送局の意図に反して、こうした[[闇市]]的な製品の販売を助長する結果を招いている可能性がある。また、ネット上にも[[アフィリエイト]]収入を目当てとした闇市的な区域外[[ストリーミング]]再配信を行うウェブサイトが日本国外に存在し、同様にアクセス数増大を助長してしまっているおそれがある。
*スピルオーバー潰しにより、地元局<ref>混信する側の電波すら地元局でない(県外波)となっている場合もある。</ref>が混信して受信が困難になる場合もある。具体的事例として以下の4つが有名である。