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2018年、第42回[[講談社漫画賞]]・少年部門受賞。週刊少年チャンピオン連載の作品として、第1回(1977年)に受賞した『[[ブラック・ジャック]]』、第39回(2015年)に受賞した『[[弱虫ペダル]]』に続いて3作目の受賞作となったほか、[[マンガ大賞#第11回(2018年)|第11回マンガ大賞]]で大賞を受賞し、秋田書店の漫画作品で大賞を受賞した初めての作品となった{{R|MANTAN20180322}}。
 
単行本9巻発売時点(2018年7月)の累計発行部数は150万部を突破し<ref>{{cite news|url=https://www.hochi.co.jp/topics/serial/CO019592/20180714-OHT1T50277.html|title=ワニにむらむら「結婚したい」板垣巴留さんは、ちょっぴりヘンなフツーの人|date=2018-07-17|newspaper=[[スポーツ報知]]|accessdate-2018-10-17}}</ref>、2019年にはアニメ化されることが発表された<ref name="{{R|natalie0207"/>}}
 
== あらすじ ==
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: 本作の主人公。性別はオス。チェリートン学園の高等部2年生で演劇部の美術チームに所属。担当は照明係。
: 4月9日生まれの17歳。牡羊座で血液型はO。身長185センチメートルの体重71キログラム{{Refnest|group="注釈"|劇中の時間経過に合わせて成長を遂げており、6巻の時点での身長は187センチメートル、体重は77キログラムとなっている<ref>『BEASTARS』単行本6巻、198頁。</ref>。}}。毛色は灰色。好きなものは昆虫と天気予報{{R|vol1|page1=204}}。
: 体格や戦闘力に見合わず繊細で心優しい性格。物静かで目立とうとはせず他者との付き合いも積極的ではないため、周囲からは近寄りがたい変わった動物だと思われている。幼馴染である[[ラブラドール・レトリバー|ラブラドールレトリバー]]のジャックは良き理解者。
: 肉食獣、ひいてはオオカミであることがコンプレックスで無害な存在でありたいと望む。ハルと出会ったころから様々な経験を経て抑え込んでいた自分を少しずつ出すようになっていくが、ハルへの感情が恋なのか肉食獣としての本能(食欲)なのか懊悩する。リズが食殺犯だと知って以降は何食わぬ顔で学園生活を送るリズへの怒りを抑えられなくなることもあったが、自身もハルへの感情で悩んでいたため「自分もリズと同じようになっていたかもしれない」という思いから、大晦日に決闘で自身の思いをぶつけ、決着を付けることを決意する。
: リズとの決闘の際に(半ば強制されたとはいえ)ルイの右足を食べたため、食肉の前科が付き、草食獣との関わりに複数の制約が課せられることになる。それを期に退学して一人暮らしを始める。しばらくは食肉の禁断症状に苦しんでいたが、骨肉麻薬の件を期に自身が「草食獣という存在が好きな変態」であると自覚し、それ以降は症状は治まっている。
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: 名前の由来は俳優の[[ベラ・ルゴシ]]から{{R|vol1|page1=204}}。
; ルイ
: 声 - [[小野友樹]]<ref name="natalie0806">{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/342725|title=アニメ「BEASTARS」ルイは小野友樹、ジュノは種崎敦美、ゴウヒンは大塚明夫|work=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|date=2019-08-06|accessdate=2019-08-06}}</ref>
: 種族 - アカシカ
: チェリートン学園の高等部3年生。演劇部の役者チームのリーダーで肩書は役者長。性別はオス。レゴシと対立するもう一人の主人公的存在。
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チェリートン学園のクラブ。毎年、中等部から10匹から20匹ほどが顧問からのスカウトという形で新たに入部する{{R|vol2|page1=61}}。これは演劇部が持つ「生き様を見せる」という裏テーマを徹底するためであり、スカウトされる動物たちは何らかの事情を抱えたものだけとなっている{{R|vol2|page1=65}}。部内では演出係が頂点であり、部長の下に台本担当、音響チーム、役者チーム、ダンスチーム、美術チームと分けられている{{R|vol2|page1=61}}。
; サヌ
: 声 - [[落合福嗣]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[ペリカン属|ペリカン]]
: 演劇部の部長で性別はオス。癖の強いばかりがって演劇部メンバーの扱いに苦労している。
 
==== 役者チーム ====
ルイがリーダーを務めるチーム。
; ビル
: 声 - [[虎島貴明]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[トラ|ベンガルトラ]]
: 高等部2年生。性別はオス。明るい性格で目上の動物を立てるなど世渡り上手。一方ルイの出自を知った際に彼を脅迫するといった野心家の一面も持つ。いわゆる不良の先輩とも付き合いがあり、そこから草食獣(ウサギ)の血を入手するなどの違法行為もしていた。
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: 高等部2年生。性別はオス。レゴシとは仲が良く、また同じ演劇部に所属するアンゴラ[[ヒツジ]]のエルスに片思いをしていた。演劇部の舞台「アドラー」に「水の精 オディー」という役で出演予定だったが、食殺事件に遭い死亡する。
; ジュノ
: 声 - [[種崎敦美|種﨑敦美]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - ハイイロオオカミ
: チェリートン学園の高等部1年生で演劇部の役者チームに所属。性別はメス。レゴシとは同種族ということもあって強烈な恋愛感情を抱いており、またそれを周囲に隠そうとしていない。
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: 大晦日の決闘では、レゴシのやる気を引き出そうとするリズに殺されたかと思われたが、実際は拘束されて傷を付けられただけだった。自力で脱出した後、警察に通報してリズを逮捕させるが、その時レゴシも食肉を犯していたことまでは知らず、結果的にレゴシも逮捕させることになってしまった。
; アオバ
: 声 - [[兼政郁人]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[ハクトウワシ]]
: 高等部2年生。同学年で同じ肉食獣ということで、レゴシやビル、タオとよくつるんでいる。ハルに対するレゴシの感情を「信仰」では、と指摘した。長く付き合っている彼女がいる。
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==== ダンスチーム ====
; シイラ
: 声 - [[原優子]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[チーター]]
: 高等部3年生。性別はメス。ダンスチームのリーダーで、肩書は振り付け長。14歳のころ、金欠のため「肉食メスクラブ」で女王様のアルバイトをしていたところを演劇部にスカウトされた。
; エルス{{R|vol2|page1=61}}
: 声 - [[渡部紗弓]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - アンゴラヤギ
: テムが想いを寄せていたメスのヒツジ。食殺事件が起きた当初はレゴシの言動を訝しんで犯人ではと考えていたが、誤解が解けてからはレゴシの内面の優しさを知る数少ない存在となる。明るい性格で演劇部とも真摯に向き合っており、また肉食獣のよき理解者でビルとも仲がよい。ビルが裏市で草食獣の肉を買ったことに気付いていたが、それも含めてビルのことを受け入れている。
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本作の主人公、レゴシが所属するチーム。仕事内容は細分化されており、照明、衣装、小道具・大道具に分かれる。
; ドーム
: 声 - [[室元気]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[クジャク]]
: 美術チームのリーダー。オネエ言葉が特徴で性別はオス{{Refnest|group="注釈"|男子の制服を着た姿で描かれている。}}。周囲への気配りが上手く、和を大事にする性格。変わりつつあるレゴシのことをジュノに教えるなど、ジュノの恋を応援している。
; カイ
: 声 - [[岡本信彦]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[マングース科|マングース]]
: 美術チームの照明係。性別はオス。生まれた直後に実親から捨てられ、[[ハイエナ]]一家に育てられた過去を持つ。
: 元は役者チームに所属しており、テムとは「水の精 オディー」の役をオーディションで争った仲。テムの死亡を受けて同役を得るチャンスが訪れたと期待するが、過去に犯した本番中の2度に渡るミスが原因で美術チームへと異動させられる。美術チームに異動した直後はその境遇を嘆いていたが、徐々に裏方の仕事にも楽しみを見出し、チームの動物たちとも友好的な関係になっていく。
; キビ
: 声 - [[井口祐一]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[アリクイ]]
: 美術チームの衣装係のオス。アリシェイクが好物。ハルが性に奔放であるという噂を知っており、レゴシに教えた。ストレッチ中にタオに腕を千切られてしまい、恐怖のあまり肉食獣を拒絶するが、手術で神経が繋がったことにより回復に向かっており、「いつまでも肉食獣を怖がっていたくない」という思いから、見舞いに来たタオのことも受け入れている。
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=== チェリートン学園の面々 ===
; ジャック
: 声 - [[榎木淳弥]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[ラブラドールレトリバー|ラブラドールレトリバー]]
: レゴシと共に生活する701号室の寮生。性別はオス。レゴシとは実家も隣り合う幼いころからの親友。12月22日生まれの17歳。血液型はO。身長167センチメートル、体重55キログラム。左利き{{R|vol6|page1=196}}。
: [[オオカミ]]に品種改良を加えて生み出された種族([[イヌ]])であり、闘争心が抑えられている代わりに知能が高く、学園内での学力はトップクラス。幼少期はその経歴からイヌのことを「作り物」と呼び、オオカミのことを「本物」として憧れや嫉妬を抱いていたためにレゴシと衝突することもあったが、後にお互い良き理解者となり、周囲から誤解されがちなレゴシを心配している。
; ミズチ
: 声 - [[山村響]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - {{仮リンク|ハーレクイン (ウサギ)|en|Harlequin rabbit|label=ハーレクイン種のウサギ}}
: 自らを絶滅危惧種と自負する高等部の少女。左右対称に白と黒で縞がはっきり別れているのが特徴。常に取り巻きを2匹は連れている。
: 同種族の男子と恋人関係にあったが彼氏がハルへと浮気したことがきっかけで破局してしまい、絶滅危惧種のカップルを壊したという理由と嫉妬でハルに嫌がらせ・いじめを行う。
; レゴム
: 声 - [[あんどうさくら]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[ニワトリ]]
: レゴシのクラスメイトの雌鶏。無表情とお嬢様言葉が特徴。レゴシがいつも困ったような下がり眉をしていることから、心中でレゴシのことを「八の字」と呼んでいる。
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=== その他 ===
; ゴウヒン
: 声 - [[大塚明夫]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - [[ジャイアントパンダ]]
: 裏市で活動する心療内科医で、食殺を犯した肉食獣の捕獲、カウンセリング、治療を行っている。性別はオスで年齢は39歳。既婚者だが妻には逃げられている。
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: レゴシからは慕われており、修行を申し出てきたレゴシを鍛え上げ、肉食獣の捕獲サポートができるまでに育てた。
; オグマ
: 声 - [[堀内賢雄]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - アカシカ
: 46歳。ルイの義理の父親。ホーンズ財閥の一匹息子であるが子孫を作れない身体のため、自身の後継者として育てるべく幼いルイを裏市の生き餌販売所から高額で引き取った。
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: レゴシの母方の祖父。年齢は53歳<ref group="注釈">第12巻の巻末の書き下ろし(P197)より。第103話では36年前は17歳だったことが明かされており、現在の年齢が53歳であることの裏付けになっている。一方、第106話では54歳を自称している。</ref>。大柄で圧倒的な強さをもつ兵士だったが、戦場でメスのハイイロオオカミと恋に落ち、失踪したという噂を持つ。36年前はヤフヤと共に「ビースターズ」を目指していたが、恋愛を期にその道を降りた。毒を持つ種族であるため法的にはハイイロオオカミとの結婚が認められておらず、レゴシとは血の繋がりはあるが戸籍上は他人同士となっている<ref group="注釈">そのため、学園からは単に「レゴシの学費を払っている者」という扱いしかされておらず、通常は退学の際に必要な親族の署名を求められることもなく、レゴシが連絡していなかったこともあって、学費が払い戻されるまではレゴシの退学を知らなかった。</ref>。レゴシには平和主義を教えていたが、その裏には「それは強い者が唱えてこそ意味を持つ」という信念がある。
; 市長
: 声 - [[星野充昭]]{{R|natalie0806}}
: 種族 - ライオン
: ライオンは善良である、というイメージを市民に植え付けるため、大学入学直前に牙をすべて抜いて総入れ歯にし、全身を400万かけて改造した過去を持つ。
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=== 用語 ===
; チェリートン学園
: 全寮制、中高一貫のエリート学校。中心街から少し外れた丘の上に建てられており、学園内からでも中心街を見下ろすことができる。この世界独自の科目として海洋語学、生態学などの授業がある。寮は男女別であるが、さらに肉食動物棟、草食動物棟に分けられている。寮の部屋割りは基本的に同種族となるように組まれており、レゴシの部屋居室である701号室は[[イヌ科]]が集まっている<ref>ただしミグノ(ハイエナ科であるブチハイエナのミグノ(声 - [[内田雄馬]]{{R|natalie0323}}など、以外は[[イヌ科]]ない者もいる</ref>)となるように組ま構成さている。
; ビースター
: 動物たちを統率する英雄的存在のこと{{R|vol1|page1=176}}。各学園から1匹ずつ選出された「青獣ビースター」と、その中からさらに選ばれた「壮獣ビースター」の二つに分けられる{{R|vol7|page1=13}}。
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* 原作 - [[板垣巴留]]<ref name="natalie0207">{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/318999|title=板垣巴留「BEASTARS」TVアニメ化!制作は「宝石の国」のオレンジ、ティザーPV公開|work=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|date=2019-02-07|accessdate=2019-02-07}}</ref>
* 監督 - 松見真一<ref name="natalie0323">{{Cite web|url=https://natalie.mu/comic/news/324995|title=アニメ「BEASTARS」キービジュアル公開、美しい満月を背にしたレゴシとハル|work=[[ナタリー (ニュースサイト)|コミックナタリー]]|date=2019-03-23|accessdate=2019-03-23}}</ref>
* 脚本 - 樋口七海<ref name="{{R|natalie0323" />}}
* キャラクターデザイン - 大津直<ref name="{{R|natalie0323" />}}
* CGチーフディレクター - [[井野元英二]]<ref name="{{R|natalie0323" />}}
* 美術監督 - 春日美波<ref name="{{R|natalie0323" />}}
* 色彩設計 - 橋本賢<ref name="{{R|natalie0323" />}}
* 撮影監督 - 古性史織<ref name="{{R|natalie0323" />}}、蔡伯崙
* 編集 - 植松淳一<ref name="{{R|natalie0323" />}}
* 音楽 - [[神前暁]]<ref name="{{R|natalie0323" />}}
* アニメーション制作 - [[オレンジ (アニメ制作会社)|オレンジ]]<ref name="{{R|natalie0207"/>}}
 
=== 主題歌 ===
; エンディングテーマ{{R|natalie0806}}
: 歌 - [[YURiKA (歌手)|YURiKA]]
 
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