「詩的で宗教的な調べ」の版間の差分

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#'''葬送曲''' ''Funérailles''
#:曲集の中ではおそらく最もよく知られた作品で、弔いの鐘を模したと言われる序奏や中間部の強烈な連続オクターブが有名<ref name="Arnold">{{Cite book |author= Ben Arnold|year= 2002|title= The Liszt Companion|publisher= Greenwood Publishing Group|pages=90-91}}</ref>。「1849年10月」との副題が掲げられているが、[[1848年革命]]の余波を受けた[[ハンガリー革命 (1848年)|ハンガリー革命]]の失敗により、1849年10月にリストの知人が多く処刑され、祖国のために命を散らした者たちへの葬送曲と見なされている<ref name="福田" />。標題は複数形で”''Funérailles''”と表記されており、複数の知人にたむけられた葬送曲であるという意味以外に、同じ[[1849年]]10月に死去した[[フレデリック・ショパン|ショパン]]への葬送曲という意味を重ねられているとも見做されている。曲の構成を見ると、ショパンの葬送曲([[ピアノソナタ第2番 (ショパン)|ピアノソナタ第2番 変ロ短調 作品35 第3楽章]])と同じくショパンの[[ポロネーズ第6番 (ショパン)|'''ポロネーズ第6番変イ長調 作品53 「英雄」''']]の2作品を連想させる音楽となっている。曲の全体を通して、偶成和音により増3和音を多用することで、短調の中では悲劇的に、長調の中では幻想的に、印象的な効果を出すことに成功している。
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#:<全体の構成>
#:001 - 023 小節:前奏部。鐘の音と共に葬送の歩みが視覚的に描写され、死の悲しみが爆発する。トゥッティで悲しみの絶頂に至った後、トランペットによるファンファーレと共に葬送の会場へと歩みが進められる。
#:024 - 055 小節:葬送行進曲。低音の旋律と葬送行進曲の伴奏で静かに始められ、旋律が上声に移り高揚する。
#:ラマルティーヌの詩「涙、または慰め」が掲げられている<ref name="Howard" />。
#'''愛の賛歌''' ''Cantique d'amour''
#:技巧的な曲で、リストは各地で好んで演奏したとされる<ref>{{Cite book|和書|year=1981|title=最新名曲解説全集15 独奏曲II|publisher=音楽之友社|pages=435}}</ref>。また、リストのピアニズムを意欲的に学んで吸収した[[チャイコフスキー]]がその[[ピアノ協奏曲第1番 (チャイコフスキー)|ピアノ協奏曲 第1番]]において、この曲の華麗で演奏効果の高いピアニズム(上行するアルペジオと和音によって奏でられる旋律、広い音域で奏でられる和音による盛り上がりなど)と非常に似たピアニズムが発揮されている
 
 
== 改訂の歴史 ==
365

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