「弾道ミサイル」の版間の差分

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弾頭威力が低くても構わないということは(その技術があると言う前提ではあるが)弾頭の小型化を図ることができ、弾道弾の搭載量が充分であれば多弾頭化([[MRV]])を行う事ができる。誘導技術がさらに進歩するならば複数個別誘導再突入体([[MIRV]])が可能になり、さらには大威力弾頭で大雑把に広範囲の施設を破壊するだけのカウンターバリュー戦略から、軍事目標を選択して重要な拠点のみを攻撃するカウンターフォース戦略に選択肢を広げる事が可能となる。
 
この誘導装置の能力(命中精度)から、目標を破壊するための所要威力が算定され、その威力を発揮する核弾頭の小型化が困難であれば、弾頭は大型化し、弾道弾の[[ペイロード (航空宇宙)|ペイロード]]を食いつぶすために必然的に単弾頭化し、射程も短くなる。弾道ミサイルには艦船や特定施設である、レーダーサイト・港・空港・原子力発電所・司令部等を、通常弾頭で命中を期待できるピンポイント攻撃能力は無い。近年では誘導技術の進歩により[[原子力空母]]など大型の艦船ならば命中させることが可能となった([[対艦弾道ミサイル]])
 
北朝鮮は、保有する弾道ミサイルの誤差が1kmほどであり、弾道ミサイルと核兵器をセットで開発して、敵目標の壊滅効果を高めている。弾道ミサイルを原子力発電所など「特定の施設」に狙って撃ち込まれるという誤解があるが、そもそも命中率が低いからこそ、弾頭に核兵器を積んで『目標の誤差などを無視』して、攻撃目標を殲滅させるのである<ref>[http://japanese.yonhapnews.co.kr/northkorea/2016/09/14/0300000000AJP20160914002000882.HTML]</ref><ref>http://thepage.jp/detail/20150804-00000009-wordleaf?page=1</ref>。