「日本の高校野球」の版間の差分

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* 2011年の広島県大会では[[広島県立広島井口高等学校|広島井口高]]と[[広島工業大学高等学校|広島工大高]]、双方の選手が[[熱中症]]で次々に倒れ、特に広島工大高は控え選手まで使い切ってしまったため試合続行が不可能となり没収試合が宣告された。{{main|放棄試合#日本高校野球}}
 
=== サヨナラ四球に関するエピソード ===
野球規則では打者が安全進塁権を行使しなかった場合「進塁放棄(野球規則4.09b/得点)でアウトが宣告されることがある。
* [[第64回全国高等学校野球選手権大会|1982年選手権]]高知県大会決勝、[[高知県立高知商業高等学校|高知商]]対[[明徳義塾高等学校|明徳義塾]]、9回裏高知商が押し出し四球でサヨナラ勝ちを収めたが、打者走者が一塁ベースを踏む前に球審がゲームセットを宣告するという審判団のミスがあった。後日、県高野連は審判団のミスを謝罪したうえで、再試合は行わない旨を表明した。
* [[第89回全国高等学校野球選手権大会|2007年選手権]]茨城県大会準々決勝、[[茨城県立竜ケ崎第一高等学校|竜ケ崎一]]対[[水戸葵陵高等学校|水戸葵陵]]、9回裏、水戸葵陵はサヨナラ押し出し四球の後、勝利に大喜びのナインがベンチを飛び出して抱き合うなか、打者もその輪に加わる。同じころ、サヨナラ負けにうなだれる竜ヶ崎一ベンチでは部長が「打者が(一塁に)進塁してないぞ」と叫んでいた。その言葉に「まだ終わったわけじゃない」とナインは冷静さを取り戻した。これに対し、水戸葵陵の監督も慌てて打者へ一塁への走塁を指示したが進塁放棄でアウトが宣告されサヨナラ勝ちは幻と消えた。試合は延長12回、水戸葵陵が2度目の押し出しサヨナラ四球を選び勝利した<ref>[https://dot.asahi.com/dot/2019072400028.html?page=2 終わりじゃないの? 決まったはずの甲子園行きがまさかの白紙に…]</ref>
* [[第65回全国高等学校野球選手権大会|1973年選手権]]2回戦[[作新学院高等学校|作新学院]]対[[千葉県立銚子商業高等学校|銚子商]]、延長12回作新学院の[[江川卓]]が押し出し四球を与えた試合においても、銚子商の打者が喜びのあまり一塁へ進塁しなかったのを見た監督が「走れ!」と指示を出し危うくアウト宣告を免れた例もある<ref>[https://dot.asahi.com/dot/2019072400028.html?page=2 終わりじゃないの? 決まったはずの甲子園行きがまさかの白紙に…]</ref>
 
== 誤審に関するエピソード ==
=== ボールカウント、アウトカウントに関する誤審 ===
* [[第43回全国高等学校野球選手権大会|1961年選手権]]栃木県大会、[[栃木県立宇都宮高等学校|宇都宮]]対[[栃木県立馬頭高等学校|馬頭]]、3回裏・二死後宇都宮高の打者が空振り三振をした後、ネット裏の審判員から「公式記録員のスコアブックでは三振前に四球になっている」と主審に注意、主審は三振を取消し、四球を宣告。納得がいかない馬頭側は抗議の意を示した。その後主審は「自分のゲージは四球になっていない」と主張、両チームのスコア・ブックも四球ではなく、打者も「2ストライク3ボールから6球目を空振りしたと思う」と主張したが、公式記録員の記録では三振前に四球となっていた。結局、当初の判定通り三振におさまったものの、「公式記録員や掲示板のスコア係を高校生に任せていた」ことから県高野連に対し運営の甘さを反省せよとの抗議が寄せられた<ref>(朝日新聞) 1961年07月20日栃木県版</ref>。