「ヘブライ語」の版間の差分

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人称代名詞は3つの[[人称]]、性、数(ただし双数形はない)によって異なる。ただし一人称は性による違いがない。また独立した代名詞のほかに接尾辞形を持つ。指示代名詞は近称と遠称があり、それぞれ性・数で変化する。
 
聖書ヘブライ語の動詞は完了と完了の2つの形があり、それぞれが代名詞と同様に人称、性、数によって変化する。完了形からは願望形(一人称のみ)・命令形(二人称のみ)・指示形の3種類の[[法 (文法)|法]]の動詞形が作られる。また能動と受動の2種類の[[分詞]]と[[不定詞]]を持つ<ref>McCarter (2004) pp.346-349</ref>。
 
現代ヘブライ語では能動分詞を現在に、完了形を過去に、完了形を未来に使う。未来の複数形では性による変化が消滅している。不定詞は変化せず、l-が加えられる。命令形は存在するが、くだけた表現では使われなくなりつつあり、かわりに不定詞や未来形が使われる<ref>Berman (1997) p.318</ref>。
 
他のセム語と同様、動詞は派生活用形をもち、アラビア語文法にならって語根pʿlをもとにそれぞれパアル(またはカル)・ニフアル・ピエル・プアル・ヒフイル・ホフアル・ヒトパエルと呼ばれる<ref>McCarter (2004) pp.352-355</ref><ref>Berman (1997) pp.320-322</ref>。ヒフイルは使役的、ヒトパエルは再帰的な意味を表すことが多い。ニフアル・プアル・ホフアルはそれぞれカル・ピエル・ヒフイルに対する受動的な意味を表す。