「尾上縫」の版間の差分

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尾上縫は検察に逮捕されたので留置場には入っていない。
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1991年8月初旬に尾上は東洋信金の架空証書の件を興銀の担当者にだけ打ち明け、興銀は自行の債権33億円を売りぬけて回収<ref name="asahi"/>、やがて証書[[偽造]]が発覚し、尾上は[[1991年]]([[平成]]3年)[[8月13日]]に詐欺罪で逮捕された。7億円の[[保釈金]]を用意し、[[1992年]]3月に保釈<ref>[http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5210.html 主な高額保釈保証金(保釈金)]社会実情データ図録、2012年6月12日</ref>。同年6月、大阪地裁で破産宣告<ref name="asahi"/>。この時点までに尾上らは、「ナショナルリース」ら[[ノンバンク]]を含む12の金融機関から3420億円を詐取していた。金融機関からの借入金総額は、のべ2兆7736億円、支払額はのべ2兆3060億円に達しており、[[拘置所]]で[[破産]]手続きを行った際の負債総額は4300億円で、個人としては日本で史上最高額となった。
 
[[裁判]]で尾上の[[弁護人]]は、「尾上に株式の[[知識]]が全くなく、周囲に踊らされていただけであり[[責任能力]]はない」と主張したが認められず、1998年3月[[懲役]]12年の実刑判決を受け、2003年4月、[[最高裁判所 (日本)|最高裁]]が尾上の上告を棄却、実刑が確定した<ref name="asahi"/>。
 
巨額の融資を行った東洋信金は[[経営破綻]]により消滅し、預金保険機構の金銭援助を得て資産(正常債権)を[[三和銀行]]が、店舗網は府下の複数の信金へ譲渡された。また、ノンバンク最大の貸し手であるナショナルリースの担当社員が[[特別背任罪]]で逮捕されている。同社はこの期の不良債権をグループの[[サービサー]]へ債権譲渡し、1998年までに親会社の松下電器が未収債権について損失負担する形となり、2001年に松下クレジットとの合併を経て2010年に「住信・パナソニックフィナンシャルサービス」、さらに2012年に[[三井住友トラスト・パナソニックファイナンス]]となっている。