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fr:Le Père Goriot#Personnages 20:33, 20 août 2019(UTC)版より一部翻訳
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ゴリオは死の床にありながらデルフィーヌにもアナスタジーにも見舞ってもらえず、娘たちの不孝に激怒しながら死んでいく。ゴリオの葬儀に列席したのはラスティニャックと召使のクリストフ、それに二人の雇われ泣き男だけだった。葬儀が終わるとラスティニャックは[[ペール・ラシェーズ墓地]]の高みに登り、灯りのともり始めた夕暮れのパリ、[[ヴァンドーム広場]]の円柱と[[オテル・デ・ザンヴァリッド|アンヴァリッド]]の円屋根に挟まれたあたり、自分が入り込もうとする上流社交界が棲息している場所を見下ろす。デルフィーヌ・ド・ニュシンゲンのところへ晩餐を取りに行くことに決めた彼は、パリに向かってこう叫ぶ。「さあ今度はお前と僕の番だ!」("A nous deux maintenant!")
 
== 登場人物 ==
; ウージェーヌ・ド・ラスティニャック([[:fr:Eugène de Rastignac]])
:パリで法律を学ぶ学生。アングーレム出身。伯母の紹介でボーセアン子爵夫人と出会い、社交界に出入りする。後にデルフィーヌの愛人となる。妹と弟がいる。
; ゴリオ([[:fr:Jean-Joachim Goriot]])
:ヴァーミセリ作りで財を成す。アナスタジーとデルフィーヌの父親。娘の結婚の際に財産の殆どを持参金として与え、結婚後も娘へ金の工面を続ける。
; ヴォートラン([[:fr:Vautrin (Balzac)]])
:脱獄囚。ヴィクトリーヌに財産を継がせる為に兄を決闘で死なせる。本名はジャック・コラン。またの名をトランプ・ラ・モール(不死身)。
;デルフィーヌ・ド・ニュシンゲン男爵夫人([[:fr:Delphine de Nucingen]])
:ゴリオの次女。
;アナスタジー・ド・レストー伯爵夫人([[:fr:Anastasie de Restaud]])
:ゴリオの長女。
;ボーセアン子爵夫人([[:fr:Vicomtesse de Beauséant]])
:ラスティニャックの親戚。愛人と駆け落ちしたが失恋し、パリを離れる。
;ビアンション([[:fr:Horace Bianchon]])
:ラスティニャックの友人。医学生。
;ヴォケー夫人
:下宿を営む。
;クーチュール夫人
:ヴィクトリーヌの母方の親戚。
;ポワレ
:ヴォケー館の住人。
;ミショノー嬢
:ヴォケー館の住人。ヴォートランを警察へ密告する。
;ジャン・フレデリック・タイユフェール([[:fr:Jean-Frédéric Taillefer]])
:ヴィクトリーヌの父親。
;ヴィクトリーヌ・タイユフェール
:ヴォケー館の住人。ラスティニャックに好意を抱く。
;ニュシンゲン男爵([[:fr:Frédéric de Nucingen]])
:銀行家。デルフィーヌの夫。
;レストー伯爵
:アナスタジーの夫。
;マクシム・ド・トラーユ伯爵[[:fr:Maxime de Trailles]]
:アナスタジーの愛人。
;アジュダ・ピント侯爵[[:fr:Marquis d'Ajuda-Pinto]]
:ボーセアン子爵夫人の愛人だが、ロシュフィード家の令嬢と結婚する。
;シルヴィー
:ヴォケー館の料理担当。
;クリストフ
:ヴォケー館の下男。
 
== 文体と技法 ==