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日本では固有のカンキツ類で、実より花や常緑の葉が注目された。[[マツ]]などと同様、常緑が「'''永遠'''」を喩えるということで喜ばれた。
 
[[古事記]]、[[日本書紀]]には、[[垂仁天皇]]が[[田道間守]]を[[常世の国]]に遣わして「'''非時香菓(ときじくのかぐのこのみ)・非時香木実(時じくの香の木の実)'''」と呼ばれる不老不死の力を持った(永遠の命をもたらす)霊薬を持ち帰らせたという話が記されている。[[古事記]]の本文では非時香菓を「'''是今橘也'''」(これ今の橘なり)とする由来から[[京都御所]][[紫宸殿]]では「[[右近橘]]<ref group="注釈">この橘は、[[キシュウミカン|紀州蜜柑]]に近いものとする説もある。</ref>、[[左近桜]]」として橘が植えられている。ただし、実際に『古事記』に登場するものが橘そのものであるかについてはわかっていない。
 
[[奈良時代]]、その「右近の橘」を[[元明天皇]]が寵愛し、宮中に仕える[[県犬養橘三千代]]に、杯に浮かぶ橘とともに[[橘氏|橘]][[宿禰]]の姓を下賜し[[橘氏]]が生まれた。<!-- 橘の永遠を喩える常緑にあやかって[[姓]]にしたと考えられている。 -->
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=== 図案 ===
『法然上人絵伝』に見られ、構図の種類には「橘」、「丸に橘」、「井桁に橘」、「三つ葉橘」などがある。同様の図案で「茶の実紋(ちゃのみもん)」があるが、[[チャノキ]]の実を図案化したもので橘紋の実の部分に3枚の葉がない構図である。
 
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ファイル:Japanese crest Tachibana.svg|<span style="font-size:70%">{{ruby|橘紋|たちばな もん</span><br />橘紋}}
ファイル:Hikone-tachibana.png|彦根橘
ファイル:3tachibana 001.svg|<span style="font-size:70%">{{ruby|三つ組み合わせ|みっつくみあわせ }}{{ruby|陰橘|かげたちばな</span><br />三つ組み合わせ陰橘}}
ファイル:Itsutsu Tachibana inverted.jpg|<span style="font-size:70%">{{ruby|五つ寄せ橘|いつつよせたちばな</span><br />五つ寄せ橘}}
ファイル:Mitsu Tachibana inverted.jpg|<span style="font-size:70%">{{ruby|三つ橘|みっつたちばな</span><br />三つ橘}}
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== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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