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[[フェニキア文字]] {{larger|{{unicode|𐤒}}}} [[File:Phoenician qoph.svg|20px]](コーフ)に由来する。古代のコッパ({{unicode|Ϙ}})の形は、フェニキア文字の字形をほぼ保っている。
 
セム語の{{ipa|k}}と{{ipa|q}}の音韻的区別はギリシア語には存在しなかったが、古くは後続する母音によって書き分けられ、奥舌母音o,uの前では[[Κ]](カッパ)ではなく{{unicode|Ϙ}}(コッパ)が書かれた。これが「Κ」に統一されたのは紀元前6世紀以降である<ref>松本(1981) p.91</ref>。古いアッティカの碑文でも、{{lang|grc|ο}}が後続するときには{{unicode|Ϙ}}(コッパ)を書いていた<ref>アッティカ方言では早く{{lang|grc|υ}}が前舌母音{{ipa|y}}に変化していたため、{{lang|grc|υ}}の前ではΚが使われ。Allen (1987) p.67 注11</ref>。イオニア式アルファベットが標準化されるとコッパは通常の文字としては使われなくなり、数字の90としてのみ残存した<ref name="g">Allen (1987) p.17</ref>。
 
数字90を表す文字は後にさまざまな形に変化した<ref name="g"/>。