「トウモロコシ」の版間の差分

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→‎用途: スイートコーン(野菜)ととうもろこし(穀類)の自給率
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=== 食用 ===
統計上「スイートコーン」と呼び、野菜類に分類され、日本の自給率は99.9~100%である<ref name="toumorokoshinet">[http://www.toumorokoshi.net/statistics.html グラフでみるとうもろこし] トウモロコシノセカイ(株式会社コンシス)</ref>。
 
トウモロコシの栽培化が行われた[[メソアメリカ]]では、トウモロコシは古来重要な[[主食]]作物であった。乾燥した種子は石灰を加えた水で煮て[[塩基|アルカリ]]処理してからすり潰し、[[マサ]]という一種のパン生地に加工して、各種の調理に用いられた。代表的なものが、薄く延ばして焼いた[[メキシコ]]の[[トルティーヤ]]である。このアルカリ処理は、現在ではニシュタマリゼーションと呼ばれている。[[南アメリカ|南米]]の[[アンデス山脈|アンデス]]地域では、アルカリ処理せずに粒のまま煮て食べることが多いが、この地域での主食作物は[[ジャガイモ]]などの各種[[芋]]類がより重要で、トウモロコシは先述したような煮て食べる以外に、発芽させたものを煮て糖化させ、さらに発酵させて[[チチャ]]という[[酒]]にすることが多い<ref>『[[#ラテン・アメリカを知る事典|ラテン・アメリカを知る事典]]』, p.264.</ref>。
 
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=== 食用外 ===
統計上「とうもろこし」と呼び、穀物に分類され、日本の自給率は0.0%である<ref name="toumorokoshinet" />。
 
==== 果実(種子・胚芽) ====
トウモロコシの実は、人間の食用としての他、[[畜産業]]での[[飼料]]として大量に消費されている。そのほか、デンプン([[コーンスターチ]])や、[[サラダ油|サラダオイル]]などに用いられる[[コーン油]]の供給源としても利用されている。2007年度には、家畜の飼料用が世界総消費の64%、コーンスターチ製造やコーン油などに用いられる工業用が32%を占めた。また、[[鯉]]や[[黒鯛]]等を釣る釣り餌としての需要もある。