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{{出典の明記|date=2013年3月12日}}
[[画像ファイル:Sotetsu Atsugi Classification Yard.jpg|180px|thumb|180px|休車中の車両。窓ガラスに「<span style='color:#f00'>休車</span>」と書かれた紙が貼られている。([[相模鉄道]]厚木操車場)]]
'''休車'''(きゅうしゃ)とは、[[鉄道車両]]や[[自動車]]など、一般的に[[車両]]と呼ばれるものの本来の用途における[[使用]](人や物を運搬することなど)を一時的に中止していること、またはその車両である。
 
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[[日本国有鉄道]](国鉄)時代は、一時的に使用を休止したのみで再使用を前提とした'''特別休車'''及び'''第一種休車'''(一休)と、[[廃車 (鉄道)|廃車]]を前提とした'''第二種休車'''(二休)があった。
 
'''; 特別休車'''
: 30日以内で設定される休車<ref>高橋政士 山海堂『詳解 鉄道用語辞典』p.357</ref>。[[日本の鉄道車両検査#交番検査|交番検査]]の回期を調整するために特別休車となる車両もある。
'''; 第一種休車'''
 
: 当面使用予定がない車両や使用頻度の低い車両について30日から最長で48か月間を限度に施行するもの。この措置により走行距離及び期間毎に規定される[[日本の鉄道車両検査|車両の検修]]時期がその期間分延長されるメリットがある。例として、[[石油]]系[[タンク車]]は[[燃料]]の消費が少ない夏季に第一種休車となる車両がある<ref>高橋政士 山海堂『詳解 鉄道用語辞典』p.276</ref>。
'''第一種休車'''
'''; 第二種休車'''
:当面使用予定がない車両や使用頻度の低い車両について30日から最長で48か月間を限度に施行するもの。この措置により走行距離及び期間毎に規定される[[日本の鉄道車両検査|車両の検修]]時期がその期間分延長されるメリットがある。例として、[[石油]]系[[タンク車]]は[[燃料]]の消費が少ない夏季に第一種休車となる車両がある<ref>高橋政士 山海堂『詳解 鉄道用語辞典』p.276</ref>。
: 再利用の見込みがない車両に対して施行するもの。第一種休車とは異なり、休車期間の限度はない<ref>高橋政士 山海堂『詳解 鉄道用語辞典』p.280</ref>。譲渡などの目的のため車両自体は運行可能状態であるものの、あえて使用を休止したものもあれば、老朽化が激しい車両や転用路線が全くないまま検査切れになった車両では[[部品取り|部品取り車両]]として活用されることもある。
 
'''第二種休車'''
:再利用の見込みがない車両に対して施行するもの。第一種休車とは異なり、休車期間の限度はない<ref>高橋政士 山海堂『詳解 鉄道用語辞典』p.280</ref>。譲渡などの目的のため車両自体は運行可能状態であるものの、あえて使用を休止したものもあれば、老朽化が激しい車両や転用路線が全くないまま検査切れになった車両では[[部品取り|部品取り車両]]として活用されることもある。
 
いずれの休車も指定後に諸般の事情で解除される場合や、ある休車から別の休車に再指定される場合もある。但し、第二種休車から指定解除されて再び使用されることはほとんどない。
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==== JRグループ ====
[[Fileファイル:JRH-kisaroha182-550.jpg|thumb|150px|保留車となっていたキサロハ182形(2005年5月撮影)]]
[[JR|JRグループ]]においては[[国鉄分割民営化]](JR化)後は、処分が保留されているという意味で'''保留車'''(ほりゅうしゃ)という呼称に取って代わられた。国鉄時代のような第一種・第二種の区別はなく、廃車前提であるのか、再使用前提であるのかは、見かけ上判然としない。[[JR北海道キハ160形気動車]]は名目上、保留車となっていた時期があるが、実際には定期検査を施行し、稼働していたため、第一種休車に近い状態で扱われていた<ref>ネコ・パブリッシング『Rail magazine』No.243 p.31</ref>。
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