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『'''母をたずねて三千里'''』(ははをたずねてさんぜんり)は、1976年1月4日から12月26日まで、[[フジテレビジョン|フジテレビ]]
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== 概要 ==
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大きく分けて南米行きの船に乗るまでの日常ドラマと、渡航した後の旅物語の2つが物語の主軸となっており、全編を通して記録映画のように主人公
▲主人公(マルコ・ロッシ)は旅の途中、何度も危機に陥り、そこで出会った多くの人に助けられ(マルコが助ける場合もたまにある)、その優しさに触れながら成長していく。そして最終回は旅中で世話してくれた人々の何人かに再会しお礼を言いながら[[ジェノヴァ]]に帰って行くという流れになっていて「人々の思い遣りと思い遣りに対する感謝の気持ち」が物語のテーマのひとつとして貫かれている。
== 登場人物 ==
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;マルコ・ロッシ
:声 - [[松尾佳子]]
:本
:原作ではアルゼンチンに向かうのは13歳、母が出稼ぎに出てから2年後の事とされているが、本作品ではわずか10歳かつ1年後に旅に出たという形に変更されている。主人公の年齢を引き下げられる傾向は、前作『[[フランダースの犬 (アニメ)|フランダースの犬]]』も同様である。
;アンナ・ロッシ
:声 - [[二階堂有希子]]
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;トニオ・ロッシ
:声 - [[曽我部和恭|曽我部和行]]
:マルコの兄。[[鉄道学校]]で[[機関士]]の見習いをして
;ペッピーノ
:声 - [[永井一郎]]
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:アニメオリジナルのキャラクター。
:2008年1月27日に[[テレビ朝日]]の『[[大胆MAP|大胆MAP 好評企画人気アニメキャラの声やってる人の素顔全部見せます!ベスト20]]』に出演した、マルコ役の[[松尾佳子]]が「アメデオの声は“[[発泡スチロール]]をこすり合わせた音”って聞いたよ」と発言(この番組でも「アメデオ」ではなく「アメディオ」と{{要検証範囲|date=2015年5月12日|誤}}表記されていた)。
: 後年、日本アニメーション
;ばあさま
:牛車隊の頭領から貰った年老いたロバ。オープニングでは最初から登場しているが、
=== ナレーター ===
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;「草原のマルコ」
:作詞 - 深沢一夫 / 作曲・編曲 - 坂田晃一 / 歌 - [[大杉久美子]]
=== エンディングテーマ ===
;「かあさんおはよう」
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* [[母をたずねて三千里 音楽集]]
* 母をたずねて三千里 ジェノバ編
▲*基本的には原作に添ってはいるが、もともとが『クオーレ』という一つの小説の中の短編的な作品(エンリコが書き取りをする課題の中のストーリー)であるため、1年の長きにわたって放映するには圧倒的に量が不足していた。そのために日常生活を細かく描いたり、ペッピーノ一座などの原作にはない多くのキャラクターを登場させたり、『クオーレ』の他の短編のエピソードやバイアブランカまでの旅を付け足すなど、話を大幅に膨らませている。マルコの家庭の背景やペッピーノ一座などの設定は、脚本家の深沢一夫によるものらしい(ペッピーノ一座の話は、人形劇団・人形座時代の深沢の経験を生かしたものである)。
▲*原作の中で、なぜマルコの母親がアルゼンチンまで出稼ぎに行くことになり、なぜマルコが一人で母親を探しにアルゼンチンまで行くことになったかという理由が書かれておらず、アニメを製作する際にこれらの設定を考えるのに苦労した。最終的に、父親は貧しい人のために無料で診察できる診療所を作ろうとして借金を抱え、その返済および生活費を稼ぐため、母親がアルゼンチンに出稼ぎに行くことになり、その後連絡が途絶えた母親を捜しに行きたくても、父親は診療所を閉鎖する訳にもいかず、また兄も鉄道学校で機関士の見習いをしているので学校を休む訳にはいかず、その結果マルコがアルゼンチンに行く、という設定となった。
▲*「アペニン山脈からアンデス山脈まで」という原題を思い浮かべて現地取材したスタッフは、全くアンデス山脈が見えないことに気づいたそうで、これが主題歌の「山もなく谷もなく、何も見えはしない」という詞になったと伝えられる。
▲*当初、オープニング映像には歌詞などの字幕が付いていなかったが、視聴者から歌詞の字幕を入れて欲しいとの要望が多かったため、2[[クール (放送)|クール]]目より歌詞などのテロップが挿入された。他にスタッフなどのデータも異なる。現在の再放送やDVD等では全話、後期のオープニング映像に挿し変わっており、初期の歌詞字幕無しオープニング映像は未ソフト化である。
*フジテレビ系番組『[[トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜]]』ではマルコが母に会えるまでの移動距離を調べたら約四千里(3870里=約15200km)であるとしている。▼
*近年はHD画質に引き伸ばした[[デジタルリマスター]]版が制作されており、CS局の[[キッズステーション]]では本放送当時の放送枠である「'''カルピスこども劇場'''」のロゴ映像がHD画質で復活している。地上波では[[テレビ大阪]]で放送されたが、エンディングは演出の都合で20秒に短縮され、冒頭の映像からの飛び降りでオープニング最初の映像を元にした静止画像をバックに主題歌データと主要キャストが表示され、「'''制作 日本アニメーション'''」で終了という形だった。▼
== ゲーム ==
[[1995年]]に本作品を含めた4作品を題材にした『世界名作劇場』の[[キッズコンピュータ・ピコ|ピコ]]ソフトがセガ・エンタープライゼス(現・[[セガ・インタラクティブ]])より発売。本作品はその1ページ目で、[[ロールプレイングゲーム|RPG]]にあたる。その名の通り、さまざまな人物との会話を交わしながら、母・アンナのいるトゥクマンを目指していく。
== 映画版 ==
=== 1976年 ===
テレビ放送継続中の1976年[[7月22日]]に、「[[東映まんがまつり]]」で
=== 1980年 ===
[[1980年]]7月19日に、映像を編集したものが劇場版として公開されている。キャストはテレビ版と同じ。興行としては不振であったため、劇場公開1週間で終了した。映像ソフトは[[VHS]]ソフト、[[レーザーディスク]]
* 構成監督:[[岡安肇]](編集監督
== MARCO 母をたずねて三千里 ==
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1997年の『Dog of Flanders〜[[フランダースの犬 (アニメ)|フランダースの犬]]』に続く「世界名作劇場のリメイク&劇場映画版」として、[[1999年]]4月に[[松竹]]系で公開された。監督は[[楠葉宏三]]。
制作当初は120分の映像を用意していたが、上映の都合により急遽90分に短縮され制作状況が悪化、内容に余裕がなくなってしまった。またキャスティングにおいても、[[日本俳優連合]]との[[日本アニメーション#二次使用料不払い問題|二次使用料をめぐる訴訟騒動]]で組合側から声優のキャスティング協力が得られず、[[ネルケプランニング]]がキャスティングに携わり、選定に苦労することになった。このため、キャストは1976年のテレビ版とは異なる。
作品としてはマルコの母捜しの部分が要領よく纏められていたものの、[[配給収入]]
▲作品としてはマルコの母捜しの部分が要領よく纏められていたものの、[[配給収入]]が芳しくなく、共同製作者である[[松竹]]の深刻な経営不振もあり、1996年の『[[ブラック・ジャック (OVA)|BLACK JACK]]』(手塚プロダクション製作)から行われた松竹での旧作アニメのリメイク版企画は本作で打ち切られた。
;キャスト
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;スタッフ
*
* 監督 - [[楠葉宏三]]
* 脚本 - [[深沢一夫]]
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* キーアートデザイン- ウォーレン・ナン
* 製作者 - 幸甫、真藤豊、本橋寿一
* プロ
== 映像ソフト化 ==
*
== 再放送 ==
2012年11月より、CS局の[[キッズステーション]]でHD画質に引き伸ばした[[デジタルリマスター]]版が放送され、本放送当時の放送枠である「'''カルピスこども劇場'''」のロゴ映像もHD画質で復活している。
▲
== メディア ==
* MARCO オリジナル・サウンドトラック
* 母をたずねて三千里 (歌とBGM)
* 世界名作劇場 メモリアル音楽館 母をたずねて三千里
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[愛の学校クオレ物語]] - 1981年に放送された、『クオーレ』を原作としたテレビアニメ。同作品の第13・14話にて、本作品の原作に相当する部分がリメイクされており、同話数におけるマルコも、本作品と同様に[[松尾佳子]]が演じている。
* [[瞳閉じても]] - 一部の映像がプロモーション・ビデオとして使用された[[Lil'B]]の楽曲。
▲*
* [[イタリア系アルゼンチン人]]
* [[アルゼンチンの歴史#急速な近代化と「移民の洪水」(1880年-1916年)]]、[[アルゼンチン#西欧による搾取から民主化へ]]
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* [http://www.nippon-animation.co.jp/work/962/ 母をたずねて三千里](日本アニメーション公式ホームページ)
* {{青空文庫|001048|45381|新字新仮名|母を尋ねて三千里}}(日本童話研究会訳)
{{前後番組|
放送局=[[フジテレビジョン|フジテレビ]]系|
放送枠=日曜19:30 - 20:00<br />([[世界名作劇場|カルピスこども劇場]])|
番組名=母をたずねて三千里<br />(1976年1月4日 - 12月26日)|
前番組=[[フランダースの犬]]<br />(1975年1月5日 - 12月28日)|
次番組=[[あらいぐまラスカル]]<br />(1977年1月2日 - 12月25日)|
}}
{{世界名作劇場}}
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