「電光超人グリッドマン」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
超全集より加筆。
魔王の逆襲加筆。
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=== 初期設定の変更・評価 ===
当初タカラ側からサンダーグリッドマンとキンググリッドマンを並び立たせたいとの要望を受け、第17話から武史が変身する悪の超人・'''カーンナイト'''が登場してグリッドマンのライバルとなり、第26話にて武史が改心して直人たちの味方となることで第2のヒーロー・'''グリッドナイト'''(後に雑誌展開で登場したグリッドマンシグマとは異なる)が誕生するというプロットがあり検討されたが話数終了後には武史とナイトを主役とし都合から見送られ次回作の構想もあったが{{R|DVD8|gangu|赤松インタビュー超全集59}}、スポンサー・放送局ともに難色を示したために、この展開は見送られることとなった。また、コンピューターワールドの住人'''コンポイド'''はビデオ合成の手間が増えるため1回(第6話)限りの登場となるなど、技術的な制約により掘り下げることができずに終わった設定もある{{efn|2018年11月12日の[[川崎ヒロユキ]]のtwitterでの説明。[https://twitter.com/kawasak54965532/status/1061808135139024897 【グリッドマンうらばなし(1)】][https://twitter.com/kawasak54965532/status/1061808849634521089 【グリッドマンうらばなし(2)】]}}。当初は現実世界に戦場を拡大することも考えられていたが、作品のホームドラマ的な雰囲気を壊すと判断され、中止となった{{R|gangu}}{{efn|この戦場が現実世界に拡大する案は、後に『魔王の逆襲』で採用されている。}}。
 
玩具売上は好調であったが、制作予算などの都合から全39話で終了している{{R|DVD8|超全集59}}。視聴率は初回2.9%に対し、最終回9.5%を記録しており、大幅に躍進していた。本作品の終了後にはタカラ側で武史とグリッドナイトを主役とした次回作の構想もあったが{{R|DVD8|gangu|赤松インタビュー}}、スポンサー・放送局ともに難色を示したために、この展開は見送られることとなった。この案はその後雑誌連載『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』へと発展継承された{{R|超全集59}}
 
武史とナイトを主役としたストーリーとは別の続編企画として、円谷プロ側で本作品の2年後を舞台にした『'''電撃超人グリッドマンF(ファイター)'''』も平行して存在{{R|超全集59|gangu}}。魔界の帝王アレクシス・ケリヴが新条アカネという少女を傀儡にして侵略を開始、ツツジ台工業高校に進学した一平の同級生である響裕太という少年がグリッドマンと一体化して戦うというストーリーを予定していたが、こちらもお蔵入りとなった{{R|gangu}}。一部の設定がテレビアニメ版の『[[SSSS.GRIDMAN]]』に取り入れられている{{R|entame}}。
 
== あらすじ==
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*** スーパーミニプラ 電光超人グリッドマン ダイナドラゴン - 2019年2月バンダイより発売{{R|figure}}。プレミアムバンダイ限定販売{{R|figure}}。
*** スーパーミニプラ 電光超人グリッドマン ダイナドラゴン&グリッドマンシグマセット - 2019年2月バンダイより発売{{R|figure}}。プレミアムバンダイ限定販売{{R|figure}}。
 
== 放映終了後の展開 ==
; 『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』
: テレビシリーズの終了後、雑誌『[[てれびくん]]』に1994年5月号から11号まで連載された、グラビア写真によるオリジナルフィルムストーリー{{R|gangu|SF}}。
:魔王カーンデジファーの弟・'''ネオカーンデジファー'''が兄の復讐のために現れ、それを阻止するために帰ってきたグリッドマンとその弟・'''グリッドマンシグマ'''も直人、武史とそれぞれ合体、ネオカーンデジファーの軍勢と戦うというストーリーとなっている{{R|gangu|SF}}。同作品では戦いの舞台がコンピュータワールドのみならず、現実世界にも拡大している{{R|SF}}。またテレビシリーズには登場しなかったグリッドマンの最終形態'''フルパワーグリッドマン'''が登場する{{R|gangu}}{{Sfn|円谷プロ全怪獣図鑑|2013|p=213}}。
: 制作はタカラと小学館の共同で、円谷プロダクションは監修を行った{{R|SF}}。怪獣はミニチュアが使用された{{R|SF}}。グリッドマンシグマのデザインは[[岡本英郎]]{{R|gangu|figure}}が担当。怪獣はテレビシリーズと同様に深川昌之によるデザインを赤松和光がリファインし、ミニチュアの造形も最終回に登場したガイストデジファーを除いて赤松が担当{{R|赤松インタビュー|EA148}}。
: ダブルヒーローものとなった理由について、赤松は「サンダーグリッドマンとキンググリッドマンを並べるため」と述べている{{R|DVD8}}。
; 『[[スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド]]』
: 1994年、本作品商品のアメリカ輸出に伴い『'''スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド'''』へと再編集され{{R|gangu}}、全53話がアメリカで放送された。略称は『'''SSSS'''』。
:アマチュアバンドの少年たちが主人公で{{R|SF}}、敵の少年は容姿端麗・頭脳明晰で冷静沈着なキャラクターとなっている{{R|HH}}。また登場するキャラクターの名称も「'''サーボ'''(グリッドマン)」「'''ゼノン'''(ゴッドゼノン)」「'''ドラゴ'''(ダイナドラゴン)」とそれぞれ変更されている。
; 『電光超人グリッドマン boys invent great hero』
: 『[[日本アニメ(ーター)見本市]]』の第9話として2015年1月16日に公開されたアニメーション作品。アニメーション制作は[[TRIGGER]]、監督は[[雨宮哲]]、キャラクターデザインは[[芳垣祐介]]。登場怪獣はギラルス、マグネガウス、シノビラー(再生)、ベノラ、巨大カーンデジファー。
: 『魔王の逆襲』を下地としており{{efn|ただし、『魔王の逆襲』の時間軸がテレビシリーズの直後だったのに対し、本作品はテレビシリーズから22年後と設定されている。}}、ラストに武史(声 - [[山寺宏一]])の変身したグリッドマンシグマが登場する。
; 『[[SSSS.GRIDMAN]]』
: 2018年10月7日 - 12月23日まで放送されたテレビアニメーション作品。監督とアニメーション制作は『boys invent great hero』同様雨宮哲とTRIGGERが務め、脚本を[[長谷川圭一]]、グリッドマンのデザインを後藤正行が手がける。またグリッドマンの声は原作同様、緑川光が担当するほか、第6話には直人役の小尾昌也がゲスト出演した。
: キャラクターや設定には、『電撃超人グリッドマンF』を始め、グリッドナイトやコンポイドなど、お蔵入りになったり、テレビシリーズで未消化に終わった要素が多数取り込まれている。
: アニメ化を記念し、2018年から『電光超人グリッドマン』の[[ビデオ・オン・デマンド]]サービスでの配信がスタートした<ref>[https://gridman.net/news/archives/197 『SSSS.GRIDMAN』の放送を記念して『電光超人グリッドマン』を各サービスで配信開始!] - SSSS.GRIDMAN公式サイト</ref>。
 
== 放送局 ==
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; CS放送
: [[チャンネルNECO]]では、[[2002年]][[10月]]から[[2003年]][[7月]](「円谷特撮アワー」枠)、[[2008年]][[11月]]から[[2009年]][[8月]](「特撮ドラマ王国20」枠)、[[2013年]][[4月]]から[[11月]](「円谷特撮アワー」枠、2回目)と、3回にわたって再放送が実施された。
 
== 放映終了後の展開 ==
; 『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』
: テレビシリーズの終了後、雑誌『[[てれびくん]]』に1994年5月号から11号まで連載された、グラビア写真によるオリジナルフィルムストーリー{{R|超全集64|gangu|SF}}。
: 魔王カーンデジファーの弟・'''ネオカーンデジファー'''が兄の復讐のために現れ、それを阻止するために帰ってきたグリッドマンとその弟・'''グリッドマンシグマ'''も直人、武史とそれぞれ合体、ネオカーンデジファーの軍勢と戦うというストーリーとなっている{{R|gangu|SF}}。同作品では戦いの舞台がコンピュータワールドのみならず、現実世界にも拡大している{{R|超全集59|SF}}。またテレビシリーズには登場しなかったグリッドマンの最終形態'''フルパワーグリッドマン'''が登場する{{R|gangu}}{{Sfn|円谷プロ全怪獣図鑑|2013|p=213}}。
: 制作はタカラと小学館の共同で、円谷プロダクションは監修を行った{{R|SF}}。怪獣はミニチュアが使用された{{R|超全集59|SF}}。グリッドマンシグマのデザインは[[岡本英郎]]{{R|gangu|figure}}が担当。怪獣はテレビシリーズと同様に深川昌之によるデザインを赤松和光がリファインし、ミニチュアの造形も最終回に登場したガイストデジファーを除いて赤松が担当{{R|赤松インタビュー|EA148}}。
: ダブルヒーローものとなった理由について、赤松は「サンダーグリッドマンとキンググリッドマンを並べるため」と述べている{{R|DVD8}}。
:; グリッドマンシグマ
::* 身長:ミクロ - 70メートル{{R|超全集64}}
::* 体重:0 - 5万5千トン{{R|超全集64}}
::* 飛行速度:マッハ30{{R|超全集64}}
::: 1994年8月号から登場{{R|超全集64}}。藤堂武史と合体するハイパーエージェント{{R|超全集64}}。グランアクセプターは右腕にある。
::: 必殺技はグリッドビームと同等の威力を持つ'''グリッドシグマビーム'''{{R|超全集64}}、右手から出すエネルギーの刃で相手を斬る'''シグマスラッシュ'''{{R|超全集64}}。'''フィクサービーム'''も使用可能{{R|超全集64}}。
::: スーツはグリッドマンの販促用スーツを改造した{{R|超全集59}}。『てれびくん』担当編集の高島雅は、スーツの塗料が乾かずずっとベタベタしており、撮影に苦労した旨を証言している{{R|超全集59}}。
::; キンググリッドマンシグマ{{R|超全集64}}
::: 1994年10月号で登場{{R|超全集64}}。グリッドマンシグマがダイナドラゴンと合体した形態{{R|超全集64}}。
::: 必殺技は右手から放つ'''キングシグマビーム'''{{R|超全集64}}。
:; グリッドマンの新能力
::; ディグレサンダー{{R|超全集64}}
::: 1994年5月号で使用{{R|超全集64}}。全身のエネルギーを左腕から虎型にして放つ{{R|超全集64}}。現実世界に出現したネオメタラスを倒した{{R|超全集64}}。
::; ブレッドスクリュー{{R|超全集64}}
::: 1994年6月号で使用{{R|超全集64}}。ゴッドゼノンとダイナドラゴンが発射する光線の上をグリッドマンが回転しながら体当りする{{R|超全集64}}。マグマギラスを倒した{{R|超全集64}}。
::; フルパワーグリッドマン{{R|超全集64}}
::: 1994年7月号に登場{{R|超全集64}}。グリッドマンが5体のアシストウエポンと合体した形態{{R|超全集64}}。キングジェットの上に乗ったサンダーグリッドマンがドラゴニックキャノンを構えている{{R|超全集64}}。グラバスを倒した{{R|超全集64}}。
::: 企画案では、サンダーグリッドマンとキンググリッドマンのパーツを混合させたグリッドマンXの登場も検討されていた{{R|超全集59}}。
:; 合体技
::; {{読み仮名|電光回転切り|でんこうかいてんぎり}}{{R|超全集64}}
::: 1994年9月号で使用{{R|超全集64}}。グリッドマンとシグマが左腕を組み、回転して相手を切断する{{R|超全集64}}。ゴルゴベロスを倒した{{R|超全集64}}。
::; ドラゴンスパイラル{{R|超全集64}}
::: 1994年10月号で使用{{R|超全集64}}。サンダーグリッドマンが角から放つ光線とキンググリッドマンシグマが両手から放つ光線が組み合わさって3匹の竜を放つ{{R|超全集64}}。デビライトを倒した{{R|超全集64}}。
::; ダブルブリッドビーム{{R|超全集64}}
::: 1994年11月号で使用{{R|超全集64}}。グリッドビームとダブルグリッドビームを同時に放つ{{R|超全集64}}。ガイストデジファーを倒した{{R|超全集64}}。
: 登場怪獣の詳細は[[電光超人グリッドマンの登場怪獣#『電光超人グリッドマン 魔王の逆襲』の登場怪獣]]を参照。
:{|class="wikitable" style="font-size:small;"
!号数!!見出し!!登場怪獣
|-
|1994年5月号||グリッドマン新決戦スタート!!||ネオメタラス
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|1994年6月号||3大戦士東京大決戦||マグマギラス
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|1994年7月号||全メカ合体海上バトル||グラバス
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|1994年8月号||新戦士グリッドマンシグマとう場!!||マッドテキサス
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|1994年9月号||ダブルグリッドマンきめろ!新合体技||ゴルゴベロス
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|1994年10月号||ダブルグリッドマン超パワーアップ||デビライト<br/>怪獣軍団
|-
|1994年11月号||ダブルグリッドマン最終決戦!||ガイストデジファー
|-
|1994年12月号||電光超人グリッドマン魔王の逆襲全怪獣ずかん||rowspan=4|
|-
|1995年1月号||グリッドマンシグマ全わざ大ずかん
|-
|1995年2月号||グリッドマンVSグリッドマンシグマつよさくらべ
|-
|1995年3月号||電光超人グリッドマン&グリッドマンシグマ合体わざ大ずかん
|}
; 『[[スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド]]』
: 1994年、本作品商品のアメリカ輸出に伴い『'''スーパーヒューマン・サムライ・サイバー・スクワッド'''』へと再編集され{{R|gangu}}、全53話がアメリカで放送された。略称は『'''SSSS'''』。
:アマチュアバンドの少年たちが主人公で{{R|SF}}、敵の少年は容姿端麗・頭脳明晰で冷静沈着なキャラクターとなっている{{R|HH}}。また登場するキャラクターの名称も「'''サーボ'''(グリッドマン)」「'''ゼノン'''(ゴッドゼノン)」「'''ドラゴ'''(ダイナドラゴン)」とそれぞれ変更されている。
; 『電光超人グリッドマン boys invent great hero』
: 『[[日本アニメ(ーター)見本市]]』の第9話として2015年1月16日に公開されたアニメーション作品。アニメーション制作は[[TRIGGER]]、監督は[[雨宮哲]]、キャラクターデザインは[[芳垣祐介]]。登場怪獣はギラルス、マグネガウス、シノビラー(再生)、ベノラ、巨大カーンデジファー。
: 『魔王の逆襲』を下地としており{{efn|ただし、『魔王の逆襲』の時間軸がテレビシリーズの直後だったのに対し、本作品はテレビシリーズから22年後と設定されている。}}、ラストに武史(声 - [[山寺宏一]])の変身したグリッドマンシグマが登場する。
; 『[[SSSS.GRIDMAN]]』
: 2018年10月7日 - 12月23日まで放送されたテレビアニメーション作品。監督とアニメーション制作は『boys invent great hero』同様雨宮哲とTRIGGERが務め、脚本を[[長谷川圭一]]、グリッドマンのデザインを後藤正行が手がける。またグリッドマンの声は原作同様、緑川光が担当するほか、第6話には直人役の小尾昌也がゲスト出演した。
: キャラクターや設定には、『電撃超人グリッドマンF』を始め、グリッドナイトやコンポイドなど、お蔵入りになったり、テレビシリーズで未消化に終わった要素が多数取り込まれている。
: アニメ化を記念し、2018年から『電光超人グリッドマン』の[[ビデオ・オン・デマンド]]サービスでの配信がスタートした<ref>[https://gridman.net/news/archives/197 『SSSS.GRIDMAN』の放送を記念して『電光超人グリッドマン』を各サービスで配信開始!] - SSSS.GRIDMAN公式サイト</ref>。
 
== 備考 ==
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<ref name="超全集47">{{Harvnb|超全集|2019|p=47|loc=「幻のグリッドマン怪獣たち」}}</ref>
<ref name="超全集48">{{Harvnb|超全集|2019|pp=48-49|loc=「電光超人グリッドマン放映リスト」}}</ref>
<ref name="超全集59">{{Harvnb|超全集|2019|pp=59-61|loc=「グリッドマンシグマ誕生」}}</ref>
<ref name="超全集64">{{Harvnb|超全集|2019|pp=64-97|loc=「[[てれびくん]]1994年5月号-1995年3月号再掲」}}</ref>
<ref name="HH">{{Cite journal|和書|date=1994|title=爆進する日本二大最強ヒーロー!!|journal=[[ハイパーホビー]]|series=[[テレビランド]]カラーグラフ|publisher=[[徳間書店]]|page=23|id=雑誌コード:66612-91}}</ref>
<ref name="画報">{{Cite book|和書 |editor=竹書房/イオン編|title=超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み|date=1995-11-30|publisher=[[竹書房]]|page=212|id=C0076|isbn=4-88475-874-9}}</ref>