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== 歴史 ==
World Wide Webは1950年前後にその起源をもち、1989年に[[欧州原子核研究機構]] (CERN) のティム・バーナーズ=リーによって発明された。1990年後半にその発明は実装され、1990年12月20日に世界初のウェブページが公開された。その後各国でウェブページが続々と公開され、ビューアー(webブラウザ)の普及やプロトコルの仕様策定を経ながら爆発的に広がり、現在に至る。
[[ファイル:First Web Server.jpg|thumb|right|バーナーズ=リーがCERNで使用していた[[NeXTcube]]。最初のWWWサーバとなった。]]
 
=== 前史 ===
[[ハイパーテキスト]]の思想自体は[[1945年]]に発表された[[Memex]]と、[[1959年]]に開発が開始された[[NLS|oN Line System]]、[[1960年]]に開始された[[ザナドゥ計画]]に起源を持つが、World Wide Webの直接の起源については[[1980年]]に[[ティム・バーナーズ=リー]]が[[ロバート・カイリュー]]と構築した{{lang|en|[[ENQUIRE]]}} (エンクワイア)に遡ることができる。その名称は「エンクワイア・ウィズィン・アポン・エブリシング」<ref>{{lang|en|Enquire Within Upon Everything}}</ref>というビクトリア朝時代の日常生活の[[ハウツー]]本に由来していて、バーナーズ=リーが幼少のころを思い出して付けたものである。それは現在のウェブとは大分違うが、根本的なアイデアの多くを含んでおり、更にはバーナーズ=リーの WWW 後のプロジェクトである [[セマンティック・ウェブ]] の考え方をも含んでいた。しかし、{{lang|en|ENQUIRE}} は一般に公表されるまでには至らなかった。
 
=== CERNでの発明・開発と公開 ===
[[1989年]][[3月12日]]、[[欧州原子核研究機構]] (CERN) のティム・バーナーズ=リーは「{{lang|en|Information Management: A Proposal}}」(情報管理: 提案)を執筆し、{{lang|en|ENQUIRE}} を参照しつつさらに進んだ情報管理システムを描いた<ref>{{lang|en|[http://www.w3.org/History/1989/proposal.html The original proposal of the WWW, HTMLized]}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/12/news062.html|title=WWW誕生から30周年 Googleもロゴで祝福|publisher=ITmedia NEWS|date=2019-03-12|access-date=2019-03-12}}</ref>。彼は[[1990年]][[11月12日]]、{{lang|en|World Wide Web}} をより具体化した提案書「{{lang|en|WorldWideWeb: Proposal for a HyperText Project}}」<ref>http://www.w3.org/Proposal</ref>を発表した。実装は[[1990年]]11月13日から開始され、バーナーズ=リーは最初のウェブページ<ref>{{lang|en|[http://www.w3.org/History/19921103-hypertext/hypertext/WWW/TheProject.html The World Wide Web project]}}</ref>を [[NeXT]]ワークステーション上に置いた。
 
==== 1989: WWWシステムの発明 ====
その年のクリスマス休暇の間に、バーナーズ=リーは WWW に必要な全ツールを構築した<ref>{{lang|en|[http://www.w3.org/People/Berners-Lee/WorldWideWeb Tim Berners-Lee: WorldWideWeb, the first Web client]}}</ref>。[[WorldWideWeb|世界初のウェブブラウザ]]([[Webオーサリングツール|ウェブエディタ]]でもある)と世界初のWWWサーバである。
[[1989年]][[3月12日]]、[[欧州原子核研究機構]] (CERN) のティム・バーナーズ=リーは「{{lang|en|Information Management: A Proposal}}」(情報管理: 提案)を執筆し、{{lang|en|ENQUIRE}} を参照しつつさらに進んだ情報管理システムを描いた<ref>{{lang|en|[http://www.w3.org/History/1989/proposal.html The original proposal of the WWW, HTMLized]}}</ref><ref>{{cite news|url=https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/12/news062.html|title=WWW誕生から30周年 Googleもロゴで祝福|publisher=ITmedia NEWS|date=2019-03-12|access-date=2019-03-12}}</ref>。これによってWWW[[19901989]][[11月12日]]、{{lang|en|World Wide Web}} をより具体化した提案書「{{lang|en|WorldWideWeb: Proposal for a HyperText Project}}」<ref>http://www.w3.org/Proposal</ref>を表した。実装は[[1990年]]11月13日から開始され、バーナーズ=リーは最初のウェブページ<ref>{{lang|en|[http://www.w3.org/History/19921103Tim Berners-hypertext/hypertext/WWW/TheProject.htmlLee, a TheBritish scientist, invented the World Wide Web project]}}</ref>を(WWW) [[NeXT]]ワークステーション上に置いた。in 1989
 
CERN. The birth of the Web. [https://home.cern/science/computing/birth-web] 2019-09-04閲覧</ref>。
[[1991年]][[8月6日]]、彼は {{lang|en|World Wide Web}} プロジェクトに関する簡単な要約<ref>http://groups.google.com/groups?selm=6487%40cernvax.cern.ch</ref>を<code>alt.hypertext</code>[[ニュースグループ]]に投稿した。この日がWWWがインターネット上で利用可能なサービスとしてデビューした日である。
 
==== 1990: WWWの実装と公開 ====
彼は[[1990年]][[11月12日]]、{{lang|en|World Wide Web}} をより具体化した提案書「{{lang|en|WorldWideWeb: Proposal for a HyperText Project}}」<ref>http://www.w3.org/Proposal</ref>を発表した。実装は[[1990年]]11月13日から開始され、その年のクリスマス休暇の間に、までバーナーズ=リーは WWW に必要な全ツールを構築した<ref>{{lang|en|[http://www.w3.org/People/Berners-Lee/WorldWideWeb Tim Berners-Lee: WorldWideWeb, the first Web client]}}</ref>。[[WorldWideWeb|世界初のウェブブラウザ]]([[Webオーサリングツール|ウェブエディタ]]でもある)と世界初のWWWサーバである。そして'''1990年12月20日'''、[[NeXT]]コンピュータをサーバーとして人類初のウェブページ http://info.cern.ch/hypertext/WWW/TheProject.html <ref>このウェブページは復刻版である(英語版wikipediaを参照)。</ref>が公開された<ref>20 12, 1990
 
By Christmas 1990, Sir Berners-Lee had defined the Web’s basic concepts, the html, http and URL, and he had written the first browser/editor and server software. info.cern.ch was the address of the world's first web server, running on a NeXT computer at CERN.
 
CERN. The birth of the World Wide Web. [https://timeline.web.cern.ch/taxonomy/term/90?page=1] 2019-09-04閲覧.</ref>。[[ファイル:First Web Server.jpg|thumb|right|バーナーズ=リーがCERNで使用していた[[NeXTcube]]。最初のWWWサーバとなった。]]
 
==== その後 ====
[[1991年]][[8月6日]]、彼は {{lang|en|World Wide Web}} プロジェクトに関する簡単な要約<ref>http://groups.google.com/groups?selm=6487%40cernvax.cern.ch</ref>を<code>alt.hypertext</code>[[ニュースグループ]]に投稿した<ref>しばしばこの日がWWW公開の日と誤認識されている。</ref>。日本では1992年9月30日、[[高エネルギー加速器研究機構]]所属の[[森田洋平]]インタ[[日本最初のホネット上で利用可能なサービスとしてデビュムペジ]]を開設した。[[1993年]][[4月30]]、{{lang|en|CERN}} は {{lang|en|World Wide Web}} を無料誰にでも開放すことを発表した
 
[[ハイパーテキスト]]の概念は1960年代にまで遡ることができる。[[テッド・ネルソン]]の[[ザナドゥ計画]]、[[ダグラス・エンゲルバート]]の {{lang|en|[[NLS|oN-Line System]]}} (NLS) などである。ネルソンもエンゲルバートも、[[ヴァネヴァー・ブッシュ]]の[[マイクロフィルム]]ベースの夢の装置 {{lang|en|'''[[memex]]'''}} の影響を受けたものであり、{{lang|en|memex}} は1945年の論文「{{lang|en|As We May Think}}」<ref>http://www.theatlantic.com/doc/194507/bush</ref>で描かれている。
 
開発当初、WWW は文字情報を扱うだけの比較的単純なものであった(NeXT上で開発されたためOS自身が文字以外を適切に扱うため、WWW は情報を区別しなくてもよかったというのが真相)。しかし[[1992年]]、[[イリノイ大学]]の[[National Center for Supercomputing Applications|米国立スーパーコンピュータ応用研究所]] (NCSA) によって、現在のように画像なども扱えるようになった。同校の学生であった[[マーク・アンドリーセン]]らは文字だけでなく画像なども扱える革新的なブラウザ {{lang|en|'''[[NCSA Mosaic|Mosaic]]'''}} を開発。そしてこのソフトに改良を加えるために無料で[[ソースコード]]を公開したため、{{lang|en|Mosaic}} はたちまち普及し、WWW は誰でも手軽に使うことのできる世界的な[[メディア (媒体)|メディア]]となった。
 
[[1993年]][[4月30日]]、{{lang|en|CERN}} は {{lang|en|World Wide Web}} を無料で誰にでも開放することを発表した。
 
1992年9月30日、[[高エネルギー加速器研究機構]]所属の[[森田洋平]]が、[[日本最初のホームページ]]を開設した。
 
== 社会的影響 ==