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{{otherusesOtheruses}}
{{複数の問題
{{基礎情報 会社|社名 = 株式会社ユニクロ|英文社名 = UNIQLO CO., LTD|ロゴ = [[ファイル:Uniqlo_logo_Japanese.svg|250px]]|画像 = [[ファイル:UNIQLO Osaka Shinsaibashi (day).JPG|250px]]|画像説明 = ユニクロ大阪心斎橋店([[大阪市]][[中央区 (大阪市)|中央区]])<br />世界で5番目のグローバル旗艦店である。|種類 = [[株式会社 (日本)|株式会社]]|市場情報 =|略称 =|本社所在地 = [[山口県]][[山口市]]佐山717-1<sup>(※1)</sup>|国籍 = {{JPN}}|本社郵便番号 = 107-6231|本店郵便番号 = |本店所在地 = |設立 = [[1974年]][[9月2日]](サンロード株式会社)<sup>(※2)</sup>(創業:[[1949年]])|業種 = 6100|事業内容 = 衣料品の商品企画・生産・物流・販売 (SPA)|代表者 = [[代表取締役]][[会長]]兼[[社長]]:[[柳井正]]|資本金 = 10億円(2011年8月31日時点)|発行済株式総数 = 1万株(2011年8月31日時点)|売上高 = 6001億4800万円(2011年8月期)|営業利益 = 1062億1700万円(2011年8月期)|経常利益 = 991億1600万円(2011年8月期)|純利益 = 527億6500万円(2011年8月期)|純資産 = 762億200万円<br />(2011年8月31日時点)|総資産 = 2359億8100万円<br />(2011年8月31日時点)|従業員数 = 1,733人|支店舗数 = 843店 (2011年8月31日時点)|決算期 = [[8月31日|8月末日]]|主要株主 = [[ファーストリテイリング]] 100%|主要子会社 =|関係する人物 =|外部リンク = [https://www.uniqlo.com/ uniqlo.com]|特記事項 = ※1:東京本部の所在地は[[東京都]][[港区_(東京都)|港区]][[赤坂 (東京都港区)|赤坂]]9丁目7-1<br />※2:[[2005年]][[11月1日]]に株式会社[[ファーストリテイリング]]の[[持株会社]]移行に伴う[[会社分割|会社分割(吸収分割)]]により衣料品の製造小売事業を当社が承継。}}
| 出典の明記 = 2019年9月7日 (土) 09:08 (UTC)
| 参照方法 = 2019年9月7日 (土) 09:08 (UTC)
}}
{{基礎情報 会社
| 社名 = 株式会社ユニクロ
| 英文社名 = UNIQLO CO., LTD
| ロゴ = [[ファイル:Uniqlo_logo_Japanese.svg|250px]]
| 画像 = [[ファイル:UNIQLO Osaka Shinsaibashi (day).JPG|250px]]
| 画像説明 = ユニクロ大阪心斎橋店([[大阪市]][[中央区 (大阪市)|中央区]])<br />世界で5番目のグローバル旗艦店である。
| 種類 = [[株式会社 (日本)|株式会社]]
| 市場情報 =
| 略称 =
| 本社所在地 = [[山口県]][[山口市]]佐山717-1<sup>(※1)</sup>
| 国籍 = {{JPN}}
| 本社郵便番号 = 107-6231
| 本店郵便番号 =
| 本店所在地 =
| 設立 = [[1974年]][[9月2日]](サンロード株式会社)<sup>(※2)</sup>(創業:[[1949年]])
| 業種 = 6100
| 事業内容 = 衣料品の商品企画・生産・物流・販売 (SPA)
| 代表者 = [[代表取締役]][[会長]]兼[[社長]]:[[柳井正]]
| 資本金 = 10億円(2011年8月31日時点)
| 発行済株式総数 = 1万株(2011年8月31日時点)
| 売上高 = 6001億4800万円(2011年8月期)
| 営業利益 = 1062億1700万円(2011年8月期)
| 経常利益 = 991億1600万円(2011年8月期)
| 純利益 = 527億6500万円(2011年8月期)
| 純資産 = 762億200万円<br />(2011年8月31日時点)
| 総資産 = 2359億8100万円<br />(2011年8月31日時点)
| 従業員数 = 1,733人
| 支店舗数 = 843店 (2011年8月31日時点)
| 決算期 = [[8月31日|8月末日]]
| 主要株主 = [[ファーストリテイリング]] 100%
| 主要子会社 =
| 関係する人物 =
| 外部リンク = [https://www.uniqlo.com/ uniqlo.com]
| 特記事項 = ※1:東京本部の所在地は[[東京都]][[港区_(東京都)|港区]][[赤坂 (東京都港区)|赤坂]]9丁目7-1<br />※2:[[2005年]][[11月1日]]に株式会社[[ファーストリテイリング]]の[[持株会社]]移行に伴う[[会社分割|会社分割(吸収分割)]]により衣料品の製造小売事業を当社が承継。
}}
[[File:Uniqlo Ginza 2018.jpg|thumb|200px|ユニクロ東京銀座旗艦店([[東京都]][[中央区 (東京都)|中央区]])<br />世界で9番目のグローバル旗艦店で、2012年4月現在、世界最大の規模を持つ。]]
[[File:Uniqlo Shinsaibashisuji Flag ship store Interior view 2014.jpg|thumb|200px|ユニクロ大阪心斎橋店内]]
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2006年11月の[[ニューヨーク]]旗艦店オープンの際、店舗のクリエイティブディレクションを担当した[[佐藤可士和]]により、ユニクロの新たなロゴデザインが作成された。新ロゴは英語表記とカタカナ表記によるもので、従来のワインレッドから赤を基調としたものとなり、2006年以降海外の新店舗を中心に展開、国内では2009年頃からCMや広告、新規店舗・リニューアル店舗でのロゴ表記などに用いられている(従前からの店舗には、引き続き以前のデザインを使用している)。
 
2010年7月、[[バングラデシュ]]の[[グラミン銀行]]と10月に同国で合弁会社を設立すると発表した<ref>{{Cite pressreleasepress release|url=http://www.fastretailing.com/jp/csr/news/1007131500.html|title=GRAMEEN Bankグループとの合弁会社設立に関するお知らせ|publisher=株式会社ファーストリテイリング|date= 2010-07-13|accessdate=2011-10-23}}</ref>。合弁会社「グラミン ユニクロ」をバングラデシュの首都[[ダッカ]]に設立し、3年後に2,000人の雇用を目指すという。
 
アメリカ合衆国では、2013年秋に10店が[[カリフォルニア州]]、[[コネチカット州]]、[[ニュージャージー州]]、[[ニューヨーク州]]で立て続けにオープンし、合計17店舗となった<ref>{{Cite web |url=http://racked.com/archives/2013/07/11/uniqlo-is-opening-10-stores-in-the-us-this-fall.php |title=Uniqlo Is Opening 10 Stores in the US This Fall |author=Kenzie Bryant |work=Racked |date=2013-07-11 |accessdate=2014-09-17}}</ref>。2014年には[[フィラデルフィア]]や[[ボストン]]などでも新規開店が続き<ref name="cb20140729">{{Cite web |url=http://www.chicagobusiness.com/article/20140729/NEWS07/140729784/uniqlo-opening-magnificent-mile-store |title=Uniqlo opening Magnificent Mile store |author=Micah Maidenberg |work=ChicagoBusiness.com |date=2014-07-29 |accessdate=2014-09-17}}</ref>、同[[9月5日]]に[[ロサンゼルス大都市圏|ロサンゼルス地域]]([[南カリフォルニア]])の第1号店としてオープンした[[w:South Coast Plaza|サウスコースト・プラザ]]店([[コスタメサ (カリフォルニア州)|カリフォルニア州コスタメサ]])をもって、合計25号店舗に達した<ref name="latimes20140430">{{Cite web |url=http://www.latimes.com/business/la-fi-mo-uniqlo-south-coast-california-20140430-story.html |title=First Southern California UNIQLO store to open at South Coast Plaza |author=Tiffany Hsu |publisher=The [[Los Angeles Times]] |date=2014-04-30 |accessdate=2014-06-09}}</ref>。ロサンゼルス地域では、旗艦店となる[[w:Beverly Center|ビバリー・センター]]店を含む4店舗が2015年春までにさらにオープンする予定である<ref name="{{R|latimes20140430"/>}}<ref name="wwd20140905">{{Cite web |url=http://www.wwd.com/fashion-news/fashion-scoops/uniqlo-opens-first-southern-california-store-at-south-coast-plaza-7870615 |title=Uniqlo Opens First Southern California Store at South Coast Plaza |author=Michelle Tyree |work=Women's Wear Daily |date=2014-09-05 |accessdate=2014-09-17}}</ref><!--“ロサンゼルス地域”の5店舗のうち、ロサンゼルス「市」内は厳密にはビバリー・センター店のみ-->。すでに7店舗が営業している[[北カリフォルニア]]でも、2014年末までに2店舗が追加される予定である<ref name="{{R|wwd20140905"/>}}。また、2015年秋には[[シカゴ]]店もオープンする見込みである<ref name="{{R|cb20140729"/>}}
 
=== グローバル旗艦店 ===
グローバル旗艦店は、ユニクロにおいて最高水準の商品・ビジュアルマーチャンダイジング (VMD)・サービスなどを意識した、世界的情報発信の拠点となる大型店舗であり、2006年に[[ニューヨーク]]に「ソーホー ニューヨーク店」を開店して以降、ヨーロッパ・アジアの各地に展開している。2010年10月には、「世界に向けた店舗デザインやレイアウト」を特長とする“世界視点”が日本に逆輸入される形で、[[大阪市|大阪]]の[[心斎橋]]に5番目のグローバル旗艦店をオープン、2012年3月には9番目のグローバル旗艦店を[[東京]]・[[銀座]]に、2014年10月には13番目のグローバル旗艦店「UNIQLO OSAKA」を大阪・[[梅田]]にオープンした<ref>{{Cite pressreleasepress release|url=http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2014/10/100614_osaka.html|title=国内3店舗目の、ユニクロ グローバル旗艦店「UNIQLO OSAKA」10月31日(金)、ついにオープン!|publisher=株式会社ユニクロ|date= 2014-10-06|accessdate=2014-10-15}}</ref>。その後、2016年にはシンガポールに東南アジア初のグローバル旗艦店がオープンしている<ref>http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2016/03/2016032908_store.html</ref>。
* ソーホー ニューヨーク店(ニューヨーク・[[ソーホー (ニューヨーク)|ソーホー]]地区) - 2006年[[11月10日]]オープン。
* 311オックスフォードストリート店([[ロンドン]]・[[オックスフォード・ストリート]]) - [[2007年]][[11月7日]]オープン。
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=== グローバル繁盛店 ===
{{see also|ビックロ}}
2012年9月、[[ビックカメラ]]新宿東口新店(新宿[[三越]]アルコット跡)のテナントとして出店するにあたり、同店舗をビックカメラとのコラボレーション店舗「ビックロ」として展開することを発表した<ref>{{Cite pressreleasepress release|url=http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2012/09/091115_store.html|title=ユニクロ×ビックカメラ 東京、新宿に新名所が誕生、グローバル繁盛店「ビックロ ユニクロ新宿東口店」9月27日(木)いよいよオープン!|publisher=株式会社ユニクロ|date= 2012-09-11|accessdate=2012-09-14}}</ref>。「素晴らしいゴチャゴチャ感」をコンセプトに[[佐藤可士和]]のトータルプロデュースが行われ、ビックカメラとユニクロの両店舗で共通のデザインロゴ・スタッフユニフォームを使用し、ユニクロのマネキンにビックカメラで販売する家電製品を持たせ、ユニクロのフロアの一角で家電製品を扱うなど、ビックカメラとユニクロのシームレス感を強調した店舗となる。店舗規模約2,900m<sup>2</sup>はグローバル旗艦店である心斎橋店をしのぎ、銀座店に次ぐ日本国内2番目の規模となるが、同店は「'''グローバル繁盛店'''」という独自業態として位置づけられており、世界中から注目される「東京の新名所」を目指すという。同店舗は9月27日にオープンし、開店時には4000人ほどの行列が出来たという<ref>[http://sankei.jp.msn.com/region/news/120927/tky12092712340002-n1.htm 新宿の「ビックロ」、開店時の行列は4000人規模] - [[MSN産経ニュース]]{{リンク切れ|date=2019年9月}}2012年9月27日</ref>。
 
以降、「グローバル繁盛店」の業態として以下の店舗を開店させている。
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== 商品の展開・背景・影響・品質等 ==
基本的には、過度に個性のない[[デザイン]]の商品が多い。SPA(製造小売業)への転換後、良品質のカジュアル衣料を低価格で提供する路線を進めてきた事もあり<ref name="bp">[http://premium.nikkeibp.co.jp/bits/bits_column/column_d26_01.shtml 日経BP社 bp SPECIAL 鈴木貴博の“ビジネス散歩”第26回 難易度の高い戦略「ユニクロプラス」]{{リンク切れ|date=2019年9月}}より</ref>衣料品としての完成度は高く評価されている部分がある<ref name="{{R|uni"/><ref name="|echi"/>}}。1,900円の[[フリース]]や2,900円の[[ジーンズ]]などが、[[価格破壊]]の象徴として[[マスメディア]]などにも紹介されて爆発的にヒットしたが、あまりに大量に売れ着用している人が多かったため<!--(フリースの販売数が3,650万枚)-->、ユニクロの衣料を着用しているのが判明してしまう「ユニバレ」と呼ばれる現象が広がり<ref name="uni">[https://web.archive.org/web/20041012155253/http://www.uniqlo.co.jp/news/release/n20041004104131.html ユニクロ プロモーションニュース2004年10月5日(「考える人」新潮社 2004年秋号)] ([[インターネットアーカイブ]])より</ref>、経営悪化の原因となった<ref name="echi">{{Cite book|和書|author=サンクリエイト|year=2006|title=儲けを生み出すビジネス・コラム|url=http://www.echirashi.com/column/html_columns/momo161.htm|publisher=講談社出版サービスセンター|isbn=4876017352}}</ref><ref name="uni"/><ref name="echi"/>、経営悪化の原因となった<ref name="echi"/>。
 
[[2004年]]頃からユニセックスや「お手頃価格」路線は堅持しつつもある程度の脱却を図り、外部と組んだメッセージ性を持つ共同企画商品の開発(特にレディース物)や買収したブランドのノウハウ移入、乳幼児向け商品の開発も行っている。
 
デザイナーの間でも品質の高さについて一定の評価を得ており、[[2006年]]8月から世界各国の著名デザイナーとの[[コラボレーション]]により「デザイナーズインビテーションプロジェクト」を立ち上げ、通常数万円もするようなデザイン性の高い商品を1万円未満の低価格で販売している<ref name="{{R|echi"/>}}。[[ジーンズ]]もリング製法を使ったものなどを出している。
 
過去に柳井自身が「ユニクロは国民服」(「多くの国民に品質の良い物を安く提供したい」との意図)<ref name="{{R|echi"/>}}等、衣服として[[ファッション]]性を軽視していると採られかねない誤解を生むような発言を行ったこともあったが<ref name="{{R|echi"/>}}[[ニューヨーク]]に[[旗艦]]店を立ち上げるにあたり[[ベーシック]]な商品を大量に販売するスタンスは維持しつつファッション性を強めた商品を提案し、接客を重視する方向性に転換しつつある。
 
玉塚が社長を退き、再び柳井が社長に復帰した2006年頃から、「ヒートテック」(保温性を高めた下着)や「ブラトップ」([[ブラジャー]]のカップを内蔵した[[キャミソール]]、[[タンクトップ]]など)など、機能性を重視した商品に加え女性ものの商品に力が注がれている<ref name="woman0901">[http://woman.nikkei.co.jp/people/article.aspx?id=20090212f2000f2 ユニクロの快進撃を牽引する最強ヒットメーカー——ユニクロ執行役員 白井恵美さん]{{リンク切れ|date=2019年9月}} 日経WOMAN 2009年1月号</ref>。一例としては、[[東京ガールズコレクション]]に[[山田優]]と組んで[[ワンピース]]などを出展したり、[[イメージキャラクター]]に[[藤原紀香]]を起用した「スリムボトムス」(足が細く長く見えるパンツ)を販売したりするなど、積極的に女性客の取り込みに繋がる展開と商品の充実化を行い、その効果が出てきたことから、以前は手薄だった女性用部門がユニクロの基幹事業へと成りつつある<ref name="{{R|woman0901"/>}}
 
== ユニクロの販売戦略 ==
ムービングオフィス代表の[[大ナギ勝]][https://www.facebook.com/007masaru.ohnagi?hc_location=stream]の分析によると、ユニクロの商品を買ってしまうのは、単に商品の魅力だけではなく消費者が店舗に誘導されつい買ってしまう「ステルス接客戦略」ともいうべき心理的戦略が潜んでいるという。大ナギはそれを大きく5つに分けた<ref name="toyokeizai">[http://toyokeizai.net/articles/-/58843 東洋経済オンライン「あなたは、それでもユニクロを買ってしまう 店頭についつい誘導される絶妙な仕掛け」大ナギ 勝]</ref>。
:1、'''単純接触効果'''
::ユニクロは年間を通して1週も休むことなく新聞の折り込みチラシを[[ウェブ]]とともに入れているが、これは単に商品を紹介する効果だけではなく、消費者に対し「ユニクロのチラシ広告が自宅に届いた」という事実を認識させるだけで十分。これを認知心理学で[[ザイアンスの法則]]あるいは[[単純接触効果]]と呼んでいるが、人はある対象物に繰り返して接触するうちに、当初の警戒感が薄れ好感度や親しみが増していく。[[消費者]]は知らず知らずにこの効果によって店舗に誘導されている<ref name="{{R|toyokeizai"></ref>}}
 
:2、'''チラシどおりの品ぞろえ'''
::ユニクロではチラシの商品がそのまま並ぶが、[[アパレル]]業界の常識ではそのこと自体が簡単ではなく、場合によってはおとり商品の様に、ごくわずかしか置いて居なかったり、最初から無い商品であったりというような事態が多い。これにより消費者が店側に対し不信感を抱き、[[クレーム]]や販売損失を発生させることが多い。ユニクロでは、広告通りの商品があるという安心感を消費者が抱ける<ref name="{{R|toyokeizai"></ref>}}
 
:3、'''徹底して平等に対応'''
::年齢、性別、常連か否かにかかわりなく平等な接客と店舗構成を実現している。商品ラックはアイテム別、カラー別、サイズ順に整然と分けられ陳列され、客が自由に選べる。また冷やかしでも入りやすい<ref name="{{R|toyokeizai"></ref>}}
 
:4、'''販売スタッフの対応 '''
::販売スタッフが客に必要以上の挨拶や声掛けを行わない。必要な時だけ声掛けを行い、それ以外の時間には陳列棚の整理などに費やしている。またレジの精算業務はトレーニングされておりスムーズである<ref name="{{R|toyokeizai"></ref>}}
 
:5、'''本部の徹底したサポート'''
::以上の4点を本部が徹底的にサポートしており、毎週[[月曜日]]には会長も出席する部長会議があり、議事録が社内[[イントラネット]]を通じ、全店に配信され共有される。決定事項だけではなく、決定に至るまでのすべてのプロセスが会話の文言まで再現されている<ref name="{{R|toyokeizai"></ref>}}
 
== ユニクロへの批評 ==
=== ビジネスモデル ===
ビジネスモデルとしてのユニクロの低価格・大量販売戦略については賛否両論がある。エコノミストの[[浜矩子]]は、「[[文藝春秋]]」2009年10月号に「ユニクロ栄えて国滅ぶ」という論文を発表、ユニクロのように企業が低価格で商品を販売することが企業の利益を縮小させ、ひいては人件費の切り下げにつながっているとしてユニクロのような経営を「[[利己主義|自分さえ良ければ病]]」であると批判、「せめて安いモノを買うことが自分と他人の値打ちを互いに下げていることに思い至ってほしい」と主張している。これに対し、経済学者の[[池田信夫]]は自身のブログ上で、ユニクロの低価格モデルが相対価格の変化であり、「ユニクロは日本を滅ぼすどころか、日本企業がグローバル化するロールモデル」と浜の意見に反論している<ref>[http://www.j-cast.com/2009/09/14049572.html 「ユニクロ栄えて国滅ぶ」 この議論は正しいのか] Jキャストニュース 2009年[[9月14日]]</ref><ref>[http://shuchi.php.co.jp/article/797 雇用規制で日本を見限る製造業]{{リンク切れ|date=2019年9月}}PHPビジネスオンライン 衆知 2010年2月15日</ref>。
 
=== 2012年の中国における反日暴動への対応 ===
2012年9月15日、「支持釣魚是中国固有領土」([[尖閣諸島|釣魚島]]は[[中華人民共和国|中国]]固有の領土であることを支持します)と、ユニクロ([[上海市|上海]]に複数ある店舗のひとつとされている)の店頭のウィンドーに張り紙をする写真が、[[マイクロブログ]]の[[新浪微博]]に投稿された<!--<ref>[http://pbs.twimg.com/media/A2zSSelCAAAc8dU.jpg 投稿写真1]</ref>。また、他の店舗と見られる店頭での同様の張り紙の写真も投稿された<ref>[http://app.qpic.cn/mblogpic/5bb30d1add966924d8f8/2000.jpg 投稿写真2]</ref>出所不明の写真をコメントアウト-->。[[尖閣諸島国有化]]に[[2012年の中国における反日活動|抗議するデモが中国各地で暴徒化している]]ことを受けたものと見られ、店舗側がどのような判断で行ったかといった詳しい事情は分かっていないが、この行為をユニクロの政治的姿勢と受け取ったネットユーザーの間で騒動となった<ref>[http://www.j-cast.com/2012/09/16146587.html 中国のユニクロ店「釣魚島は中国固有の領土」 ネットユーザー「売国企業だ」と批判] - [[J-CASTニュース]]2012年9月16日</ref>。
 
これについてユニクロは、2012年9月18日付のプレスリリースにおいて「当該店舗の現地従業員が独自の判断により、上記内容の張り紙を掲示し、約40分後、撤去していた」「本件は会社の指示によるものではなく、また、他の店舗におきまして、このような事は一切起きておりません」「一私企業が政治的外交的問題に関していかなる立場も取るべきではないと考えており、このような行為があったことは大変遺憾であると考えております」とのコメントを発表した<ref>{{Cite press release|url=http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2012/09/091811_press_release.html|title=上海のユニクロ店舗における、尖閣問題に関する掲示物の件につきまして|publisher=株式会社ユニクロ|date=2012-09-18|accessdate=2012-09-18}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref>。その後、同21日付のプレスリリースにて「張り紙の掲示は地元警察の要請によるもの」「他店舗での張り紙は全て第三者によって外側から行われたもの」などの説明を新たに追加<ref>{{Cite press release|url=http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2012/09/092112_press_release.html|title=上海のユニクロ店舗における、尖閣問題に関する掲示物の件につきまして|publisher=株式会社ユニクロ|date=2012-09-21|accessdate=2012-09-22}}</ref>し、18日付のプレスリリースは同社ウェブサイト上から削除された。
 
=== 労働環境 ===
{{Main2|[[週刊文春]]([[文藝春秋]])による労働環境批判|#スラップ批判}}
[[週刊東洋経済]]は、2013年3月4日付け発行の同誌において「ユニクロ 疲弊する職場」と題した特集記事を組み、ユニクロの正社員の労働環境について報じている<ref name="toyokeizai20130304">{{Cite journal|url=http://toyokeizai.net/articles/-/13101|title=ユニクロ 疲弊する職場|author=風間直樹|journal=週刊東洋経済|publisher=東洋経済新報社|date=2013-03-04|accessdate=2013-04-24}}</ref>。その記事によると、ユニクロでは社員の労働時間の上限を240時間と定め、[[サービス残業]]も禁じており、労働時間の上限を超えたりサービス残業を常態化すると降格や退職勧奨などの社内処分を行うとしている一方で、特に店長が店舗業務(現場業務・管理業務)がこなしきれないためにサービス残業を常態化させており、[[名ばかり管理職]]の疑いがあると報じている<ref name="{{R|toyokeizai20130304"/>}}
 
また、同記事の中で、週刊東洋経済のユニクロへの取材内容として、ユニクロの2008年から2011年以降入社社員の3年内[[離職率]]が45%を超え、2012年8月期の店舗正社員における休業者のうち約43%(全社員の約3%)が[[うつ病]]などの精神疾患が原因で休業していると報じている<ref name="{{R|toyokeizai20130304"/>}}。このような状況の原因として、同記事では「(上司に)物言えぬ社風」「[[体育会系]]な社風」が原因ではないかと報じており、その一端として、ユニクロの店長代行として勤務していた男性が、店長から暴行を受け、本部の管理部長からも暴言を吐かれるなどの行為によりユニクロが元店長代行に1000万円近い損害賠償を支払う例を挙げている<ref name="{{R|toyokeizai20130304"/>}}
 
このような状況を踏まえてユニクロが「[[ブラック企業]]」であると前述の記事をはじめとして伝えられるようになったが、ユニクロの幹部は戦略のグローバル化が大量離職の原因だと自己分析した上で「われわれも苦悩している。これまで教育はしてきたが、ケアはしてこなかったかもしれない。そこは直したい」とコメントしている<ref name="{{R|toyokeizai20130304"/>}}。また、社長・[[柳井正]]は、[[日経ビジネス]]のインタビューに対し、ブラック企業ではとの批判について「我々が本当に『ブラック』ならば、社員はもういないはずですよ。会社はダメになって発展しないでしょうし、社員も白けて仕事なんてしないはずです」と反論し、「僕は将来、本当に若者が活躍できる世の中になれば、25歳以上は全員対等に評価すべきだと思っています。(中略)だからこそ、若いころに甘やかされてはいけないと思っています」と自身の考える社員教育方針について披露している<ref>{{Cite journal|author=日野なおみ|journal=日経ビジネス|title=甘やかして、世界で勝てるのか ファーストリテイリング・柳井正会長が若手教育について語る|url=http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20130411/246495/|publisher=日経BP|date=2013-04-15|accessdate=2013-04-24}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref>。
 
=== 中国工場の実態 ===
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=== 世界同一賃金構想 ===
2013年4月23日付けの[[朝日新聞]]は、店長候補として採用した正社員すべてと役員の賃金体系を全世界のユニクロで統一する「世界同一賃金」を導入する考えをCEOの柳井正が明らかにしたと報じた<ref>{{Cite news|url=http://www.asahi.com/business/update/0423/TKY201304220460.html|title=ユニクロ、「世界同一賃金」導入へ 優秀な人材確保狙う|newspaper=[[朝日新聞デジタル]]|date=2013-04-23|accessdate=2013-08-14}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref>。具体的には、欧米や中国など13の国と地域で店長候補として採用した社員すべてと役員を「グローバル総合職」として位置づけ、職務内容により19段階の「グレード」を定めて賃金を決めるとしている。さらに、執行役員や上級部長など上位7段階の役職(海外採用10人を含む約50人)についてはどの国でも同じ評価なら報酬や給与を全世界で同額とし、評価グレードが高い「スター店長」など中位7段階の社員(約1000人)には各国の物価水準などを反映して実質的にはどの国でも同じ生活ができる水準にするものであるという。
 
この制度導入について、柳井は朝日新聞へのインタビューの中で「世界どこでも、やる仕事が同じだったら同じ賃金にするというのが基本的な考え方。海外にも優秀な人材がいる。グローバルに事業を展開するのに、あまりに賃金が違いすぎるのでは機能しない」と導入理由を説明した上で、「日本の店長やパートより欧米の店長のほうがよほど(賃金が)高い。日本で賃下げをするのは考えていない。一方で途上国の賃金をいきなり欧米並みにはできない。それをどう平準化し、実質的に同じにするか、具体的な仕組みを検討している」「将来は、年収1億円か100万円に分かれて、[[中間層]]が減っていく。仕事を通じて[[付加価値]]がつけられないと、低賃金で働く[[途上国]]の人の[[賃金]]にフラット化するので、年収100万円のほうになっていくのは仕方がない」と持論を展開した<ref>{{Cite news|url=http://digital.asahi.com/articles/TKY201304220465.html|title=「年収100万円も仕方ない」ユニクロ柳井会長に聞く|newspaper=[[朝日新聞デジタル]]|date=2013-04-23|accessdate=2013-08-14}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref>。
 
この「世界同一賃金」構想と「年収100万円のほうになっていくのは仕方がない」発言は様々な物議を醸すこととなった<ref>{{Cite web|url=http://www.zakzak.co.jp/economy/ecn-news/news/20130423/ecn1304231535008-n1.htm|title=ユニクロ“年収1億~100万円”の衝撃!「世界統一賃金」導入へ|work=ZAKZAK|date=2013-04-23|accessdate=2013-08-14}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref><ref>{{Cite web|url=http://www.huffingtonpost.jp/2013/05/06/sweatshop_n_3219360.html|title=UNIQLOはブラック企業か、それともグローバル企業か|publisher=[[ハフィントン・ポスト]]|date=2013-05-06|accessdate=2013-08-14}}</ref>。
 
[[経営コンサルタント]]の[[大前研一]]は「給与水準の低い国では喜んで人が集まるが、逆に高い国では優秀な人材が採用できなくなる」「柳井さんが目指す世界同一賃金システムは、コンセプトとしては理解できるものの、現実的にはとても実現できない“絵に描いた餅”というのが、30年以上この問題と格闘してきたグローバル企業の内実」<ref>{{Cite web|url=http://www.news-postseven.com/archives/20130523_189405.html|title=ユニクロ「世界同一賃金」システムは現実的でないと大前研一|work=NEWSポストセブン|date=2013-05-23|accessdate=2013-08-14}}</ref>と批判的なコメントをしている。
 
=== スラップ批判 ===
NPO法人[[POSSE (NPO法人)|POSSE]]の[[今野晴貴]]代表が、『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(文春新書、[[文藝春秋]])で「一部のファストファッション企業」の労務体勢を社名を伏せて指摘したところ、ユニクロから“自社を名指ししているも同然、名誉毀損であり提訴する”との通告書が送られてきたという<ref>今野「ユニクロ柳井社長の『黒い論理』」『文藝春秋』2013年6月10日</ref>。また、[[横田増生]]『ユニクロ帝国の光と影』が出版された際にも、出版元である文藝春秋社に対して2億2千万円の損害賠償と本の回収・絶版を求めて提訴した<ref>{{Cite web|url=http://www.mynewsjapan.com/reports/1506|title=『ユニクロ帝国の光と影』訴訟、弁護士に6千万円積む柳井正|author=黒薮哲哉|work=[[My News Japan]]|date=2011-10-11|accessdate=2013-06-17}}</ref><ref name={{R|bunshun20131229 />}}。こうしたユニクロと[[ファーストリテイリング]]の高額な損害賠償を求める提訴を行う手法は、[[スラップ]](恫喝訴訟・威圧訴訟)ではないかとの指摘があり<ref>{{Cite web|url=http://www.tfm.co.jp/timeline/?itemid=66360|title=【コレって、どうなの?】Vol.85 ユニクロ「ブラック企業」問題を機に知った、野放しの「スラップ」|work=[[TIME LINE]]デイリーニュースブログ|publisher=[[エフエム東京]]|date=2013-06-11|accessdate=2013-08-10}}</ref><ref>{{cite news | author= | url=http://biz-journal.jp/2014/12/post_8329_2.html | title=ユニクロ、ブラック批判裁判で全面敗訴 過酷労働が認定、高額賠償請求で恫喝体質露呈 |newspaper=[[ビジネスジャーナル]] | publisher=[[サイゾー]] | date = 2014-12-19 | accessdate = 2016-09-23 }}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref><ref>{{cite news | author= | url=http://biz-journal.jp/2014/12/post_8329_2.html | title=ユニクロ全面敗訴に『ブラック企業』著者 「私への脅しについて謝罪してほしい」 |newspaper=キャリコネニュース| publisher=[[キャリコネ]] | date = 2014-12-25 | accessdate =2016-09-23 }}</ref>、実際に「ユニクロ批判を封じ、メディア側を萎縮させる効果があったといえる」との見解もある<ref name="toyokeizai20131028">{{cite news |title=一審判決は「完敗」 どうする、ユニクロ|author=風間直樹 |agency=|newspaper=東洋経済オンライン |date=2013-10-28 |url=http://toyokeizai.net/articles/-/22631|accessdate=2013-10-28}}</ref>。
 
なお、本件にかかる訴訟については、[[東京地方裁判所]]([[土田昭彦]]裁判長)で2013年10月18日に判決が出され「『月300時間以上、働いている』と本で証言した店長の話の信用性は高く、国内店に関する重要な部分は真実」「中国工場についても現地取材などから真実と判断した理由がある」と認定し、ユニクロ側の訴えを全面的に退けている<ref name=bunshun20131229>{{Cite news|url=http://shukan.bunshun.jp/articles/-/3494|title=本誌が勝訴!ユニクロはやっぱり「ブラック企業」【全文公開】|publisher=週刊文春|date=2013-12-19|accessdate=2014-01-15}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref><ref name="{{R|toyokeizai20131028"/>}}<ref>{{Cite news|url=http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013101800768|title=ユニクロの名誉毀損認めず=サービス残業は「真実」-東京地裁|newspaper=時事通信|date=2013-10-18|accessdate=2013-10-29}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref>。また2014年3月26日には、[[控訴審]]である[[東京高等裁判所]]においても、一審判決を維持。ユニクロ側の控訴を[[棄却]]する判決を言い渡している<ref>{{Cite news|url=http://toyokeizai.net/articles/-/33900|title=高額訴訟は二審も敗訴、ユニクロは変わるか 名誉毀損2億2000万円請求裁判の顛末|newspaper=東洋経済オンライン|date=2014-03-27|accessdate=2013-04-03}}</ref>。さらに同年12月9日付で[[最高裁判所 (日本)|最高裁判所]]第三[[小法廷]]([[大橋正春]]裁判長)は、ユニクロ側の[[上告]]を退ける決定を下した。これにより東京高裁判決が確定した<ref>{{Cite news|url=http://www.asahi.com/articles/ASGDB5SQSGDBUTIL032.html|title=ユニクロの敗訴確定 最高裁、文春記事巡る名誉毀損訴訟|newspaper=朝日新聞デジタル|date=2014-12-10|accessdate=2014-12-13}}</ref><ref>{{Cite news|url=http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG10H7U_Q4A211C1000000/|title=「ユニクロ」の敗訴確定 「過酷労働」記事訴訟 |newspaper=日本経済新聞|date=2014-12-10|accessdate=2014-12-13}}</ref>。
 
=== 障害者の雇用 ===
ユニクロで特筆されるものとして、[[障害者]]([[身体障害|身体障害者]]、[[知的障害|知的障害者]])の積極的な[[雇用]]が挙げられる<ref>[http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2005/07/simple_questions22005.html ユニクロ プレスリリース2005年7月4日(Simple Questions「そもそもユニクロって?」(2) ~「考える人」2005年夏号~)]より</ref><ref>[http://www.fastretailing.com/jp/csr/employee/ 親会社ファーストリテイリングの「ダイバーシティの推進」]より</ref><ref>{{PDFlink|[http://homepage3.nifty.com/~seiichi/silent/image/20040503nikkei_uniqlo.pdf 日本経済新聞2004年5月3日・経営の視点「ユニクロ、障害者積極雇用」]}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}より</ref>。
 
[[聴覚障害者]]の勤務する[[沖縄県]][[那覇市]]の店舗でのサービス向上事例をきっかけに[[企業の社会的責任]](CSR)も兼ね、[[2001年]]頃から各店舗に最低1人の障害者を雇用する方針が打ち出された。その結果、2004年以降、[[障害者の雇用の促進等に関する法律|障害者雇用促進法]]による民間企業の法定雇用率1.8%をはるかに超える7%台の障害者雇用率を誇っている。これは、従業員5,000人以上の企業では突出した高率である(2006年を対象に[[厚生労働省]]が行った調査では、従業員5,000人以上の民間企業でトップ(7.42%)。2位は[[日本マクドナルド]]の2.94%、3位は[[しまむら]]の2.83%<ref>[[読売新聞]] [[2007年]][[4月27日]]付配信より</ref>)。
 
勤務する障害者は知的障害者が多く、バックヤードでの納入された商品のチェックや分別、品出し作業や開店前や閉店後の店内の清掃などの作業に従事していることがほとんどのため、一般の来店客には存在が目につかないことが多い。聴覚や[[視覚障害者|視覚]]や[[肢体不自由者|肢体]]などの障害を持つ人も、[[健常者]]に混じって勤務している<ref name="{{R|echi"/>}}。障害者の雇用に留まらず、[[スペシャルオリンピックス]]の支援などの活動が認められ、[[内閣府]]から[[再チャレンジ]]支援功労者表彰を受けた<ref>[http://www.kantei.go.jp/jp/saityarenzi/hyoushou.html 内閣府の再チャレンジ支援功労者表彰]{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref><ref>{{PDFlink|[http://www.kantei.go.jp/jp/saityarenzi/hyoushou/2_11.pdf 内閣府の紹介PDF]}}{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref>。
 
その後の2008年6月時点の厚生労働省の同様の調査では、さらに比率を8.06%に高めている。常用労働者約11,000人のうち約700人の障害者が勤務しているという(雇用率としては2人分と算定される重度障害者も含め、約890人と算定されている)。2位は[[エームサービス]]の5.67%(総従業員数が5,000人に達したことから登場)、3位は[[すかいらーく]]の2.86%<ref>[http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009010801000605.html ユニクロが障害者雇用率トップ 3年連続]{{リンク切れ|date=2019年9月}} 47ニュース(共同通信) 2009年[[1月8日]]付配信より</ref>。
 
== スポーツ支援 ==
旧ファーストリテイリング時代から、アマチュアスポーツを中心としたスポーツ支援を行っていることでも知られる。
 
本業関連では[[長野オリンピック]]([[1998年]])、[[ソルトレイクシティオリンピック]]([[2002年]])、[[アテネオリンピック (2004年)|アテネオリンピック]](2004年)と[[近代オリンピック|オリンピック]]の開会式や移動用の日本代表公式[[ユニフォーム]]の提供を行った<ref>{{Efn2|アテネオリンピックのユニフォームは[[高田賢三]]がデザインを担当。</ref>}}ほか、[[サッカー]][[日本プロサッカーリーグ|J2]][[ザスパクサツ群馬|ザスパ草津]]にも、2003年から2005年までユニフォーム提供を行っている。
 
社会人スポーツとしては、女子[[陸上競技]]部を有する。山口県の地場スーパー・[[丸久]]の陸上競技部を引き継いだもので、山口市の本社そばに専用のトラック・練習場を設けて活動を行っている。[[全日本実業団対抗女子駅伝競走大会]]には5回の出場を数える。
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かつては、[[マラソン]]ランナーの[[早田俊幸]]が社員(ユニクロ広島庚午店に在籍)として勤務していた時期もある(上記の陸上部とは別に活動を行っていた)。
 
2009年8月には、プロ[[車いすテニス]]選手の[[国枝慎吾]]と所属契約を締結している<ref>{{Cite pressreleasepress release|url=http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2009/08/082516_tennis.html|title=プロ車いすテニスプレーヤー 国枝慎吾選手と所属契約を締結、競技用ウエアを開発・提供|publisher=ユニクロ|date=2009-08-25|accessdate=2012-01-26}}</ref>。また、2011年1月にはプロテニス選手の[[錦織圭]]と5年間のスポンサー契約を締結し、テニスウェアの提供などを行っている<ref>{{Cite pressreleasepress release|url=http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2011/01/012615_tennis.html|title=日本のトッププロテニスプレーヤーとスポンサー契約を締結、2011年シーズンから錦織圭選手にウエアを提供|publisher=ユニクロ|date=2011-01-26|accessdate=2012-01-26}}</ref>。
 
2012年にはプロテニス選手の[[ノバク・ジョコビッチ]]([[セルビア|セルビア共和国]])とアンバサダー契約を結び、テニスウェアの開発・提供などを行っている<ref>[http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2012/10/100317_mag1.html ノバク・ジョコビッチ選手とのグローバル ブランド アンバサダー契約締結の舞台裏~(新潮社)「考える人」2012年秋号~] ユニクロプレスリリース 2012年10月3日付</ref>。
 
2013年にはプロゴルファーの[[アダム・スコット]]もユニフォームの提供などを行っている<ref>{{Cite pressreleasepress release|url=http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2013/04/040909_press_release.html|title=プロゴルファー アダム・スコット選手と「グローバル ブランド アンバサダー」契約を締結|publisher=ユニクロ|date=2013-04-09|accessdate=2014-08-24}}</ref>。
 
オーストラレーシアPGAツアーの[[オーストラリアン・マスターズ]]では2015年大会でタイトルスポンサーを務めた。
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== エピソードなど ==
*[[1984年]][[6月2日]]にオープンしたユニクロの1号店は初日早朝6時のオープンで、開店待ちの列を作った客に対してはユニクロが[[朝食]]として[[あんパン]]と[[牛乳]]を無料で振る舞ったという<ref name="{{R|facebookstory"/><ref name="|uniqlo2014051801"/><ref name="|1101izumi"/>}}。[[2009年]][[11月21日]]には、ファーストリテイリング創業60周年記念の企画として、テナント内店舗などを除く全国約400店舗が朝6時開店となり、各店舗先着100名にあんパンと牛乳の朝食サービスが1日限定で復活した<ref>[http://www.uniqlo.com/jp/corp/pressrelease/2009/11/111814_fr60.html ファーストリテイリング創業60周年 お客様に感謝の気持ちを込めて、記念キャンペーンを実施します] - ユニクロ2009年11月14日付けニュースリリースより</ref>。当日は目玉商品を目当てに、徹夜で並んだ客もいたという<ref>[http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20091122AT1D2100621112009.html ユニクロ、夜明けの行列 創業60周年、開店は朝6時]{{リンク切れ|date=2019年9月}}日本経済新聞、2009年11月21日</ref><ref>[http://www.47news.jp/CN/200911/CN2009112101000123.html ユニクロ、60周年の早朝セール 銀座店には2千人並ぶ]{{リンク切れ|date=2019年9月}}共同通信、2009年11月21日</ref>。なお、2010年以降も創業記念キャンペーンとして行っているが、2012年以降は牛乳が[[緑茶]]に変更されている。
*かつては「購入後の商品の返品・交換が可能」であること<ref>[http://faqnavi12a.csview.jp/faq2/userqa.do?user=frgroup&faq=customer&id=2984&parent=842 {{Efn2|公式サイト]によれば、{{いつ範囲|現在|date=2019年9月}}でも購入より3か月以内でレシートを保管してあれば、購入後の商品の返品・交換が可能である<ref>[http://faqnavi12a.csview.jp/faq2/userqa.do?user=frgroup&faq=customer&id=2984&parent=842 公式サイト]{{リンク切れ|date=2019年9月}}</ref>。}}をアピールするために、中年の女性([[辻イト子]])がレジカウンターの前で着用していたユニクロ製品を突然脱ぎ出すという大胆なCMを放映したことがある。
 
*かつては「購入後の商品の返品・交換が可能」であること<ref>[http://faqnavi12a.csview.jp/faq2/userqa.do?user=frgroup&faq=customer&id=2984&parent=842 公式サイト]によれば、現在でも購入より3か月以内でレシートを保管してあれば、購入後の商品の返品・交換が可能である。</ref>をアピールするために、中年の女性([[辻イト子]])がレジカウンターの前で着用していたユニクロ製品を突然脱ぎ出すという大胆なCMを放映したことがある。
*[[1995年]]10月には、全国紙・週刊誌に「ユニクロに[[悪口]]言って100万円」という一面広告を掲載した。売上も伸び、店舗数も増えていくにつれ、商品の品質チェックがあまり行き届かなくなり、質の悪い商品を提供するケースが増えていったことへの危惧から企画されたもので、実際に約1万通の[[クレーム]]が届き、審査で選ばれた1名に100万円が贈呈されたとのこと。企業がクレームを[[顧客満足度]]の向上に生かした例として取り上げられることが多い。
*2003年に[[矢沢永吉]]が出演し[[日本武道館]]で撮影したCMで、矢沢が靴を履いたままシートもなしに床を歩いていたことから、[[武道]]関係者から「神聖なる床の上を土足で歩くというのはいかがなものか」という抗議がユニクロに多数寄せられ、同社広報部が「迂闊だった」との声明を発表している。また、撮影に場所を提供した日本武道館にも同様の抗議が相次いだが、それにまつわる広告代理店や日本武道館の声明はないまま自然収束している。
 
== ユニクロ出身の人物 ==
* [[澤田貴司]] - リヴァンプ代表取締役・代表パートナー
* [[玉塚元一]] - リヴァンプ代表取締役
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* 有賀誠 - 日本ヒューレット・パッカード株式会社執行役員人事統括本部長
* 吉澤広和 - 株式会社ドーム人事総務部部長
 
== 提供番組 ==
;現在
* [[NEWS ZERO]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系) - 2013年10月から提供スポンサーを続いていたが2016年9月を持って提供を降板。その後の枠は[[アートネイチャー]]が引き継いでいる。2016年10月以降現在は「[[スッキリ!!]]」の9時台前半A枠隔日に提供枠を移動している。PT扱い。<ref>{{Efn2|ただし、[[山梨放送]]・[[福井放送]]・[[テレビ大分]]・[[テレビ宮崎]]は別番組へ提供枠をそれぞれ移動している。</ref>}}。
* [[NEWS23]]([[TBSテレビ|TBS]]系) - 2013年10月から提供スポンサーだったが、2016年9月に降板。2016年10月以降現在は木曜21:57-22:54の「[[櫻井・有吉THE夜会]]」に提供枠を移動していたが、2017年4月でさらに金曜19:00-20:00(2017年9月までは-19:56)の「[[爆報! THE フライデー]]」に再移動している。PT扱い。
* [[気づきの扉]]([[テレビ朝日]]) - 2017年4月から([[一社提供]])
* [[ワールドビジネスサテライト|WBS]]([[テレビ東京]]系) - 2014年4月から提供スポンサーだったが、2016年9月30日で降板。現在はPT扱いで不定期に提供中<ref>{{Efn2|主に月曜18:55-20:00の「[[YOUは何しに日本へ?]]」で弊社のCMが流れている。</ref>}}
;過去
*[[SmaSTATION!!]] (テレビ朝日系)
*[[報道ステーションSUNDAY]](テレビ朝日系) - 2013年10月から提供スポンサーだったが2016年9月で降板。
* [[ZIP!]](日本テレビ系) - 2013年10月から提供スポンサーだったが2016年9月で降板。
*[[速報!歌の大辞テン]] (日本テレビ系)-唯一旧ロゴからの提供。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
=== 注釈 ===
{{出典の明記|section=1|date=2019年9月7日 (土) 09:08 (UTC)}}
{{Notelist2}}
 
=== 出典 ===
{{Reflist}}
 
== 参考文献 ==
{{No footnotes|section=1|date=2019年9月7日 (土) 09:08 (UTC)}}
{{ページ番号|section=1|date=2019年9月7日 (土) 09:08 (UTC)}}
*[[大内裕和]]、今野晴貴:著『ブラックバイト』([[堀之内出版]]、[[2015年]]4月)ISBN 978-4-906708-57-4
*[[今野晴貴]]:著『ブラック企業2 「虐待型管理」の真相 文春新書 1003』([[文藝春秋]]、2015年3月)ISBN 978-4-16-661003-7
444 ⟶ 504行目:
* [[ジル・サンダー]] - [[ドイツ]]のデザイナー。2009年にユニクロとの[[デザイン]][[コンサルティング]]を契約し、「+J」のブランドを提供。
* [[柳井政雄]] - 柳井正の伯父。部落解放運動家。ユニクロの前身である小郡商事の創業者で代表者。
 
== 提供番組 ==
;現在
* [[NEWS ZERO]]([[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系) - 2013年10月から提供スポンサーを続いていたが2016年9月を持って提供を降板。その後の枠は[[アートネイチャー]]が引き継いでいる。2016年10月以降現在は「[[スッキリ!!]]」の9時台前半A枠隔日に提供枠を移動している。PT扱い。<ref>ただし、[[山梨放送]]・[[福井放送]]・[[テレビ大分]]・[[テレビ宮崎]]は別番組へ提供枠をそれぞれ移動している。</ref>
* [[NEWS23]]([[TBSテレビ|TBS]]系) - 2013年10月から提供スポンサーだったが、2016年9月に降板。2016年10月以降現在は木曜21:57-22:54の「[[櫻井・有吉THE夜会]]」に提供枠を移動していたが、2017年4月でさらに金曜19:00-20:00(2017年9月までは-19:56)の「[[爆報! THE フライデー]]」に再移動している。PT扱い。
* [[気づきの扉]]([[テレビ朝日]]) - 2017年4月から([[一社提供]])
* [[ワールドビジネスサテライト|WBS]]([[テレビ東京]]系) - 2014年4月から提供スポンサーだったが、2016年9月30日で降板。現在はPT扱いで不定期に提供中<ref>主に月曜18:55-20:00の「[[YOUは何しに日本へ?]]」で弊社のCMが流れている。</ref>。
;過去
*[[SmaSTATION!!]] (テレビ朝日系)
*[[報道ステーションSUNDAY]](テレビ朝日系) - 2013年10月から提供スポンサーだったが2016年9月で降板。
* [[ZIP!]](日本テレビ系) - 2013年10月から提供スポンサーだったが2016年9月で降板。
*[[速報!歌の大辞テン]] (日本テレビ系)-唯一旧ロゴからの提供。
 
== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
 
== 外部リンク ==
468 ⟶ 512行目:
* {{Instagram|uniqlo}}
* [https://www.fastretailing.com/jp/about/photolibrary/ フォトライブラリー | FAST RETAILING CO., LTD.] - ユニクロ1号店も含む各種業態店舗の拡大カラー写真を公開。
 
{{Normdaten}}
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