「カヴール (空母)」の版間の差分

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=== 航空運用機能 ===
[[File:Ponte Cavour.JPG|thumb|250px|艦首スキージャンプから見た飛行甲板]]
[[飛行甲板]]は長さ220×幅34メートルで、左舷側の前端には12度の傾斜をもつ[[スキージャンプ (航空)|スキージャンプ勾配]]が設置されている。スキージャンプ後方から艦尾にかけての平坦部分184×14メートルの空間が、固定翼機の[[滑走路|滑走レーン]]及び[[ヘリコプター]]の発着用とされている。滑走レーンについては、従来の「[[ジュゼッペ・ガリバルディ (空母)|ジュゼッペ・ガリバルディ]]」ではアイランドとの干渉を避けるために、船体中心線からやや斜めにとられていたのに対し、本艦では船体中心線と平行になっており、スキージャンプ勾配の傾斜角が増したのと同様、船体大型化の恩恵があらわれている。またヘリコプター発着スポットについては、滑走レーン上に6個が設定されているほか、常時待機の[[救難機|救難ヘリコプタ―]]用としてもう1個、[[艦橋|アイランド]]前方の右舷寄りに小型のスポットが設置されている{{Sfn|海人社|2007}}。
 
下に1層にギャラリデッキをおいて設けられた[[格納庫]]は船体長の60パーセントに及ぶ長大なもので、長さ134×幅21×高さ6メートルが確保されており、また整備スペースでは11メートルの高さとされた。ここには、12機のヘリコプターか8機の[[航空機の離着陸方法#垂直/短距離離着陸機|V/STOL機]]を搭載可能であり、飛行甲板には8機が待機可能である。飛行甲板と格納庫を連絡する[[エレベーター]]は、四角形状の弾薬用エレベーター(耐荷重は15トンと7トン)と八角形状の航空機用エレベーター(耐荷重30トン)がそれぞれ2基ずつ設置されている。「ジュゼッペ・ガリバルディ」では航空機用エレベーターは全てインボード方式とされていたが、本艦では後方の大型の物がデッキサイド式となっており、はねあげて格納することもできる{{Sfn|海人社|2007}}。