「万年筆」の版間の差分

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==== 現在製造または販売中のメーカー ====
===== 3大メーカー =====
* [[パイロットコーポレーション]] 学生向けの「カクノ」から軸に蒔絵を施した最高級品まで幅広く取り揃える。CUSTOMシリーズやノック式のキャップレスが代表的製品。またインクでは、日本の情景をイメージして作られた色彩雫というインクが有名である。ペン先、ペンポイントからボディに至るまですべて自社で一貫生産する。なお、「NAMIKI(ナミキ)」は、パイロットコーポレーションのブランド。元々は海外における同社の商標だったが、現在では国内でも最高級蒔絵万年筆に限り使用されている。一時期、[[マリオ・ヴァレンティーノ]]と[[イ・サンローラン]]のライセンス生産をしていた。
* [[プラチナ萬年筆]] - 万年筆通であった[[梅田晴夫]]と研究グループが開発したプラチナ#3776はロングセラー商品となっている。これに現行ではPRESIDENTラインや出雲シリーズなどが加わっている。インクでは顔料インク(4色展開)や「古典」ブルーブラック、自分で色を調合できるミクサブルインクが有名。現在は、ブルーブラック以外の「古典」インクも生産している。かつてはPLAYBOYやクレージュのOEM生産をしていた。
* [[セーラー万年筆]] - 同社の職人である長原宣義により考案された特殊なペン先(長刀研ぎなど)は国内外において評価が高い。現行ではプロフィットシリーズと、プロフェッショナルギアシリーズが代表的製品。
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* [[オート (文具)|OHTO]] - タッシェシリーズなどの低価格なものを中心にラインナップしている。また、OHTOのカートリッジインクは欧州共通規格なので別の会社(ペリカンなど)でも使うことができる。
* [[立川ピン製作所]] - [[新ペン先]]という描画用万年筆をラインナップしている。[[タチカワ]]、[[日光]]のブランドでGペン、スクールペン、丸ペンなどの[[つけペン]]のペン先製造を行っている企業である。
* 日興エボナイト製造所 -「エボナイトを広く愛される素材に」というスローガンのもと、笑暮屋ブランドにて2009年から独特なエボナイト万年筆の生産を開始。
* 株式会社ワンチャー - 世界各国の伝統技術の再発見、最新技術の導入など、様々な技術を組み合わせることで、筆記具に新しい価値観を見出している、新進気鋭の日本筆記具メーカー。
 
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* [[ラミー (企業)|ラミー]] - 最先端を指向するデザインの筆記具を製造する。技術力の保持を目的として、ドイツ国内自社生産にこだわる。またデザインにも力を入れていて、外部の人にデザインを委託する商品も多い。途上国の安い人件費の恩恵を受けられない弱みは、生産ラインの機械化で補っている。主力製品「safari」は本国の学生に人気がある。
* [[ファーバーカステル]] - 木軸のものを多く製造している。世界で初めて六角形の[[鉛筆]]を製造したメーカーとして名高い。機構部はペリカンが担当。
* [[ロットリング]] - [[ニューウェルバーメイド]]・グループのオフィス用具部門[[サフォード]]の傘下。製図用ペンが有名。
* [[ステッドラー]] - 万年筆メーカーとしてよりも、製図用高級[[鉛筆]]や製図用芯ホルダーの製造で知られる。
* ヴァルトマン - [[スターリングシルバー]]製の筆記具が多い。世界初のツイスト式二色ボールペンの復刻版「エポック1958」(黒・赤の油性リフィル以外に交換スタイラス付き)、革装のボールペン「バロン」が有名。
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=== イギリス ===
* [[パーカー (筆記具ブランド)|パーカー]] - 創業は[[アメリカ合衆国|アメリカ]]。ニューウェルバーメイド・グループのオフィス用具部門サフォードの傘下。一時代を築いた大人気製品を多く抱え、コレクターも多い。デュオフォールドは首脳会談の調印式で頻繁に登場している。
* [[ヤード・オ・レッド]] - 銀製の繰り出し式メカニカルペンシルで著名なメーカーであり、万年筆についてはあまり有名とは言い難いが、過去には現在のパイロット・キャップレスのようなニブが繰り出される仕組みの万年筆も製造していた。
* [[デ・ラ・ルー]] - ブランド名はオノト。同社は既に万年筆の製造はしていないが、コレクターに人気が高くビンテージ品として高値で取引されている。[[夏目漱石]]が愛用していたことでも知られる。現在では[[丸善]]がオノトのブランドを借り受け復刻版を限定生産しているが、オリジナルのオノトプランジャ方式では無く、コンバータ/カートリッジ兼用の一般的インク供給方式の万年筆である。
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=== イタリア ===
* [[アウロラ (筆記具ブランド)|アウロラ]] - [[イタリア]]で初めて万年筆を製作し、ペン先からボディに至るまですべて自社で生産する。特に胴軸部分には自社独自のカラフルな『アウロロイド』を使用している。筆記具として初めてMoMA美術館に永久保存されたメーカーとして有名である。
*[[デルタ (万年筆)|デルタ]] - [[1982年]]創業で歴史は浅いが、イタリア国内有数の萬年筆メーカーに成長。製品としては有名なドルチェビータや、世界の少数先住民族にスポットをあてた限定万年筆 インディジナス ピープル コレクションなどがある。映画『[[クローズド・ノート]]』に『ドルチェビータミニ』が登場し、話題となった。また、[[1994年]]には[[ナポリ]]で行われた[[主要国首脳会議|G7サミット]]での調印式にて公用筆記具として使用されたことでも知られる。2018年廃業
* [[ビスコンティー]] - 過去の高級筆記具の製法を現代に蘇らせた製品が特徴。
* モンテグラッパ
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=== フランス ===
モンブランやシェーファーもペン先や胴軸等が金無垢のモデルはフランスで製造していたことがある。また、製品によってはフランス国内販売品に限り、軸やペン先が特別に18K仕様になっていることがある。
* [[ウォーターマン]] - 現在の形の万年筆を発明したルイス・エドソン・ウォーターマン([[アメリカ合衆国|アメリカ]])が設立。ニューウェルバーメイド・グループのオフィス用具部門サフォードの傘下。独特のデザインを持つ製品が多い。
* [[エス・テー・デュポン]] - 機構部はペリカンが作っている。
* [[カルティエ]] - 機構部はモンブランが担当している。ペリカンと同じくニブはソケット式になっていて交換がしやすいのが特長。