「オセロ (ボードゲーム)」の版間の差分

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== リバーシ(源平碁) ==
=== 概要 ===
リバーシはオセロの粗悪な模倣品である。 オセロが登録商標であることから権利を持たないメーカーがリバーシの名で模倣品を販売している。
オセロとよく似たゲームに'''リバーシ'''('''Reversi'''、'''レヴァルシー'''、'''源平碁''')がある。
リバーシはオセロ以前から存在していたという話もあるが、オセロが発売される以前にリバーシなどという物を知っていた人間はほぼおらず専らオセロの盗用である。
 
リバーシの歴史等について記載された書籍はリバーシ販売メーカーが手を引いた捏造の疑いもある。
リバーシは、[[1870年]]にイギリスのジョン・モレット(John Mollett)が考案した'''アネクゼイション'''というボードゲームを改良して、[[1883年]]にイギリスのルイス・ウォーターマン(Lewis Waterman)が開発した。アネクゼイションとリバーシは、盤面の形などが異なる。なお、モレットとウォーターマンとの間で権利関係の争いがあり、訴訟となったが、アネクゼイションとリバーシは細部に違いがあるものの「挟んだら裏返す」というゲームの本質部分において同一であることが認定され、モレットが勝訴している。リバーシは[[1888年]]に商品化され、早くから日本にも輸入された<ref>読売新聞に「源平智慧競(げんぺいちえくらべ)が日本橋3丁目の丸善より発売された」という記載がある。</ref><ref>加藤周一ほか『世界大百科事典 第2版』[[平凡社]]。</ref>。幼少期の[[上皇明仁]]も父の[[昭和天皇]]とリバーシで遊んでいた<ref>NHK「天皇 運命の物語」第一話 2018年12月23日放映。</ref>。
オセロは日本人である長谷川五郎氏の完全なオリジナルゲームであり悪質なコピー商品であるリバーシには厳しい批判の声が寄せられている。
 
このほか、オセロに先行する類似ゲームとしては'''ニップ'''と呼ばれるものもある<ref>長谷川五郎『オセロの打ち方』講談社、1981年。</ref>。これは、円形の盤面を用いるという点にオセロとは異なる特徴があるが、どのような経緯で生まれたものか詳細は明らかになっていない。
 
=== オセロとリバーシの違い ===
オセロとリバーシの最大の違いは、オセロは黒白の石を用いるが、リバーシは原則として'''赤黒の石'''を用いるという点である<ref>既述の通り、オセロという名称は、シェイクスピアのオセロで黒人と白人が出てくることをモチーフにしており、オセロでは黒白以外の石を用いることはできない。</ref>。ただし、リバーシの石の色は厳格に決まっていなかったため、赤黒以外の色のものも存在している。例えば'''オセロ発売以前'''の1969年にイギリスで刊行された書籍に黒白のリバーシが掲載されている<ref>Bell, R. C.『Board and Table Games From Many Civilizations』Oxford University Press、1969年。</ref>。また、日本では、源平碁という名前で源平の旗の色をモチーフにした[[紅白]]の石を使うこともあった。
 
'''ゲームの基本ルールについては、基本的にオセロと同様'''である。日本では、オセロが発売されるまでリバーシの統一団体がなかったため、
 
* 初期配置(ゲーム開始時に中央4マスに置く石を、互い違いとするか、横並びとするか、あるいは自由に選択できるものとするか)
* 打てる箇所がない場合の扱い(パスになるのか、即座に負けになるのか)
 
などについて、いくつかのローカルルールが存在していた<ref>市販の源平碁(リバーシ)に添付されたルール説明を確認すると、[http://kazika-koubou.at.webry.info/201110/article_9.html 骨董市で見つけた源平碁の小箱]では、初期配置が横並びとなっているが、[https://ameblo.jp/sakaguchiothello/entry-12406836985.html 坂口和大が所有している源平碁は3種類になった]では、初期配置が互い違いとなっている。</ref>。リバーシが考案された当初の正式なルールは不明だが、'''[[1907年]]に編纂された『[[世界遊戯法大全]]』では現在のオセロと完全に同一のルール'''(初期配置は互い違い、打てる箇所がなければパス)が定められている<ref>松浦政泰 編『世界遊戯法大全』博文館、1907年。</ref>。なお、盤面の大きさについては、8×8が標準とされているが、パーフェクト・リバーシという名前で10×10のものも販売されていた(この点は、8×8を標準としつつ10×10の盤面をグランドオセロという名前で販売しているオセロと全く同様である)。
 
=== オセロとリバーシの関係性 ===
オセロとリバーシとは類似したゲームであるため、オセロは先行するリバーシに基づいて開発されたのか、それとも別々に考案されたものが偶然似ただけなのかという点がしばしば議論される。この点については、オセロ開発者の長谷川五郎の説明が一貫しないため、真相は不明である。
 
[[1973年]]にツクダオリジナルからオセロを発売した当初、長谷川は'''リバーシがオセロの原型'''であると認めたうえで、'''名称・用具・環境などを整備したものがオセロ'''であるとしていた。長谷川は、ゲームの面白さは、ルールが3分の1、名称・用具・環境などの要素が3分の2を占めることを指摘し、後者が未整備であったリバーシは子供の玩具以外の何物でもなかったが、オセロはすべてを整備して大人でも遊べるゲームとして完成させたものであるとアピールしていた<ref>長谷川五郎『オセロの打ち方』講談社、1981年。「オセロの売れっぷり」実業の日本77巻5号、実業之日本社、1974年。</ref>。
 
それに対し、[[2000年]]頃からは、長谷川はリバーシに触れることなく、'''[[1945年]]に水戸で碁石を使って自身が考案した挟み碁がオセロの原型'''であると主張するようになっている<ref>長谷川五郎『オセロゲームの歴史』河出書房新社、2011年。</ref>。長谷川五郎が設立した日本オセロ連盟も同様であり、連盟の委員であった長谷川彰によると、連盟のウェブサイトには当初「オセロの起源はリバーシ」と明記していたが、会長の長谷川五郎からリバーシについて触れないように指示され、「戦後、水戸、碁石」という長谷川五郎による挟み碁を紹介する文章に改めたという<ref>[http://hasera.blog.jp/archives/4179585.html オセロノート 長谷川五郎氏のご冥福をお祈りいたします]</ref>。それまで、長谷川五郎は自身が考案した挟み碁の存在について言及していなかったため、長谷川彰は、長谷川五郎から突然「戦後、水戸、碁石」という話を聞かされて驚いたと述べている<ref>[http://hasera.blog.jp/archives/4065449.html オセロの起源に関する主張まとめ]</ref>。
 
このような経緯に基づき、'''オセロは長谷川とツクダオリジナルによるリバーシの盗作であると批判する専門家'''も一部に存在する。例えば、パズル・ゲーム研究者の[[田中潤司]]は、リバーシは大正時代から日本でも源平碁として親しまれており、玩具メーカーであるツクダオリジナルがこれを知らなかったわけがないから、悪意を持って名前を変えて発売したのではないかと指摘している<ref>都筑道夫『黄色い部屋はいかに改装されたか?』フリースタイル、2012年。</ref>。また、ボードゲーム研究者の[[草場純]]は、オセロとリバーシの違いは初期配置のみであるとしたうえで、長谷川が初期配置を互い違いに限定したのはリバーシの改悪であると厳しく批判している<ref>[https://twitter.com/kusabazyun/status/1109318099948298240 本人のTwitter]</ref><ref>[http://kusabazyun.banjoyugi.net/Home/reproductioned/theory/bunka ゲーム研究家・草場純さんの研究を収集するサイト「ゲームの受容とゲーム文化」]</ref>。
 
もっとも、事実関係は不明であるうえ、万が一盗作であったとしても、長谷川がオセロを発売した時点ですでにリバーシの開発者はこの世におらず、'''特に権利関係が問題視されることはない'''。また、発売当初に長谷川が主張していた通り、現在のオセロの興隆は、ゲーム性のみならず名称・用具・環境を伴った長谷川の構築したブランド力によるものであり、先行するリバーシを上回る世界的認知度を得ている。以上の理由から、オセロの原型をリバーシとする場合であっても、長谷川を中興の祖として位置付け、その功績を高く評価するのが一般的である。
 
=== オセロの別名としてのリバーシ ===
現在では、赤黒の石を用いる本来のリバーシはオセロと比べて競技人口が著しく減っており、代わって'''オセロの別名としてリバーシという言葉が使われることが増えている'''。アメリカオセロ連盟によれば、これは、オセロの[[商標権]]との抵触を避けるためにリバーシの名を借りてオセロと完全に同一(黒白の石)のゲームを販売するメーカーが存在するためである<ref>[http://usothello.org/faq/]</ref>。
 
1973年のオセロ発売当初、「オセロ」という商品名は商標として、黒白の石や緑の盤面などのデザインは意匠として、ともに登録されて権利保護の対象となっていた。ゆえに、当時は、長谷川が商品化を持ち込み販売を応諾したツクダオリジナル以外の他社は、オセロの名称はもちろん、黒白の石を用いるデザインも無断で使用することができなかった。
 
その後、[[意匠権]]は保護期間の20年が満了し、他社でもオセロと同様の黒白の石のゲームを販売することが可能となったものの、商標権は[[2019年]]現在も保護されているため、他社が販売する場合に「オセロ」の名称を使用することはできないままである。そこで、他社が販売する場合には、黒白の石を使用していても「リバーシ」の名称を使用することが一般的となっている(他に「白黒ゲーム」などとする場合もある)。
 
リバーシという名称でのオセロと同様のゲーム(黒白の石を使用)は、インターネット上でのオンライン対戦を含むコンピュータゲームのほか、安価なポータブルゲームとしてコンビニエンスストアなど小規模な店舗などでも見られる(ただし石のサイズ等はオセロの公式規定とやや異なることもある)。[[Microsoft Windows]]には、リバーシという名称でのオセロが[[Microsoft Windows 3.x|Windows 3.0]]までは標準で付属されていたが、Windows 3.1以降は付属されなくなった。その後、[[Microsoft Windows Millennium Edition|Windows Me]]および[[Microsoft Windows XP|Windows XP]]では再びゲームとして[[インターネット]]リバーシが付属されていたが、[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]以降では付属されなくなった。
 
== バリエーション・派生ゲーム ==